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2008-01

新年を迎えた気分

 今年に入ってからひたすら数字を追いかけていたが、

 どうにか最初の一山を越えて、次の一山を登りだした感がある。

 

 求められるデータベースの基を構築し、

 これを有効に活用するために、各部署を巻き込む段階に入ったのだ。

 

 こういったデータを扱う仕事で大切な事は、

 思いつきで形を変えない事。

 

 改良をしても良いが、無闇な改変はいけない。

 

 何故なら、データベースにも思想があって、

 その考えがブレない限り、

 できる事は限定されても大きなミスは起きないのだ。

 

 ゆうに2ヶ月かかったこのデータベースの基を作り上げる作業は、

 4年以上もこの仕事から離れていた私の頭の切り替え作業と、

 結果的に私が作り上げたデータベースを使っているにも関わらず、

 妙に歪んだ使われ方をしている現状を本来の形に作り替える作業だったが、

 18年度の数字を全て把握できた辺りから、スピードは加速度的に増加した。

 

 

 どんなモノでも、作り出す時に、ある程度の完成図があるものだ。

 

 どんなモノが出来上がるかわからないまま、ただ作業を積み重ねても、

 結局、理想にはほど遠いモノができるか、そもそも完成しない、と言っていい。

 

 そんな、当たり前な現実を見る事もなく、

 ただ、その時の自分の権力を誇示したいがため・・・とか、

 自分の思いつきを正当化するため・・に、

 改変、改悪、そして意味不明な作業だけを現場が不正確に続けいるという現実。

 

 それは大いなる無駄であった事は、

 既にトップには認識されていたようだ。

 

 つまり・・・

 一端、元に戻して再スタートするために、

 新しい仕事場が私に任された、という事らしい。

 

 これからまた数年、

 この数字漬けの生活は続く。

 

 そして私自身は、

 物作りの欲求をねじ伏せながらの日々を過ごすのだろう。

 

 

 ただ、救いは有る。

 

 このページを持てた事や、movieを作れた事。

 そして、ブランクが合っても、自分として納得できる形にまで

 自分の物作りは進化できる事を知った事。

 

 それらがちゃんと心の中に有るから、

 何時でも作りたい時に、作りたい物を、

 作れる事がわかっている。

そんな日

 制作を担当している連中と飲んでいた。

 

 様々な話が飛び交う中、

 良いモノを作るためには?

 というような展開があった。

 

 良いモノって・・・

 

 誰もがそれを見て良いと思うモノの事?

 

 そんな当たり前な答えじゃなくて、

 もっと具体的に・・・

 と話が進んでいく。

 

 で、感じたのは、

 過去、こういった話ができるチャンスは、

 あんまり無かった、という事。

 

 それはひょっとしたら、

 立場が近かったからかも知れないが、

 自分こそが一番良いモノを作れる唯一の人間だ、と、信じて、

 他人の意見等受け入れる度量も経験も無かったから?

 なのかも知れない。

 

 私が彼らに望んだ事は

 「どんなに良い演出をしても

  どんなに良い本を作り上げても、

  たった1カット、

  たった1つの音で、

  持って行かれてしまう事がある・・・

  という事に気付いて欲しい」

 という事。

 

 当たり前のような事でいながら、

 その力を本や演出で凌駕している・・・と無意識に思っている演出は多く、

 その自信過剰、もしくは鈍感さは、結果的に力不足と見られる現実に繋がる。

 

 でも、

 こんな話が、彼らとできた事が嬉しい。

 

 今日は、

 そんな言葉が出る日だったようだ、ね(^_^)

仕事は人望で?

 

 「相談って何だよ?」

 

 「オヤジってどうやって使えばいいの?」

 

 「へ?

  あ・・・、俺がオヤジだからか?」

 

 「あはは

  そうじゃなくて・・・

  何故か私、部下を持つ事になっちゃったのよ」

 

 「へぇ

  進歩だ」

 

 「もう・・・

  でね、とにかくその部下ってのが使えないっていうか・・・」

 

 「はいはい、わかりました。

  お兄さんに話してごらん」

 

 

 突然、人の上に立つ事になった友人に呼び出され、

 相談を受ける事になった。

 

 こっちは、関内に見つけたパブが楽しくて、

 ゆっくりエールを飲むつもりだったのに・・・(^_^;)

 

 

 「例えばどこがダメなの?」

 

 「やる気がない。

  問題を追求しない。

  仕事に興味を持たない。」

 

 「ウチだったら、異動〜首の部下ですね」

 

 「無理」

 

 「だよねぇ」

 

 

 使えない部下は、大学院まで出た50歳。

 仕事に対する思いはそれなりにあるようだが、

 全てにおいて、要領が悪いらしい。

 

 

 「高学歴か・・・

  もしかして、仕事、ナメてない?」

 

 「どうだろ・・・

  でも、資料集めを依頼すると、ろくな資料が揃わないし、

  ちょっと考えればわかるような事も見落とすし」

 

 「ふむ

  じゃ、きっと、プライド高いでしょ?」

 

 「あぁ・・・確かに。

  でも、こっちは年下だから下手に出て、

  おだてるとどうにか仕事してくれる。」

 

 「解決方法、既にわかってるじゃん」

 

 

 エールのパイントグラスが空になったので、

 ブラック&タンをオーダーする。

 

 

 「で、仕事的には何が問題なの?」

 

 「あのね、大して揃わない・・と言い切った資料も、

  実際に私が動くと、担当課の連中がメモまで作って揃えてくれるのよ。

  私が欲しかったのは『こういう資料なの』と叫びたい感じね」

 

 「あ〜

  そりゃ、そうだ」

 

 「え?」

 

 「あのね、仕事ってのは、人脈・人望でやるものなのね」

 

 

 若い頃は、同じように仕事をしているのに、

 スタッフが先輩がやる時のように動いてくれなくて、

 凄く悔しい思いを随分した。

 

 どうみても、先輩と自分の仕事に差は無くて、

 いや、自分の方が良い出来だ・・と自負さえしていて、

 準備も落ちが無く、進行もそつなくこなしているのに・・・

 周りが動いてくれない。

 

 何故だろう?・・・と、悩んだものだった。

 

 だがそれは、

 年を経る毎にわかってくる。

 

 チームで動く仕事は特に、

 それに関わる人間の感情1つで仕上がりに差が出るもので、

 その感情を理解しコントロールするためには、

 スタッフからのリスペクトが必要なのだ。

 

 そしてそれには、日頃の仕事から見える力量や、

 スタッフをどう扱っているか、という行動が大切で、

 それぞれの感情を動かせるだけの経験や力があってはじめて

 チームは自分の力以上のものを出せる「組」になる。

 

 

 「君が行けば、望む物が出てくるんでしょ?」

 

 「うん」

 

 「だから君は、部下を持つ事になったんだよ」

 

 「え・・?」

 

 「君の為に動こうとしてくれる人達が少なからずいるという事は、

  実力も人望もあるって事だよ。

  で、そういう人が上で動かないとダメなのが、組織なのさ。

  肩書きだけのダメな上司もいるかもしれないけど、

  君を上に上げた人は、君のそんな力をもっともっと発揮して欲しい

  って思ったんだろうね」

 

 「そうかなぁ・・・」

 

 「うちの社長の口癖にあるんだけどね、

   『人間には2種類あって、上から引き上げてもらう人と

 

シフトアップ

 

 ほぼ、当初やりたかった仕事にメドがついて

 来年のためのフォーマット作りに入る。

 

 去年は、自分を数字の世界に馴染ませる為に、結構遠回りをしていたが、

 今年はかなりのスピードアップができている。

 

 年末年始に、静かな環境で追い込めた事が、切り替えにも役立ったようで、

 自分でも驚くほど仕事が進んでいるようだ。

 

 で・・・

 余計に数字から物が見えやすくなってくるのだが、

 その分、数字で割り切れない部分が気持ち悪くもある。

 

 いずれにしろ、まずはローギヤで発進し、

 シフトアップのタイミングが来た・・という感じ。

 

 しかし、色気の無い仕事だなぁ・・・(/–)/

大人の対応

 大きな通りを横断していた。

 

 勿論、横断歩道を、

 青信号で。

 

 右折しようとしていた車が連なっていて、

 直線車の切れ間を狙って動こうとしている。

 

 こういう時って、

 歩行者は意外に見落とされる物。

 

 だからこっちもちょっとだけ注意をして・・・

 

 おっと・・

 強引に右折を敢行する車両。

 

 あっぶねぇな・・・

 

 思わず声が出そうになるほど、

 その車両は私の近くを横切る。

 

 

 あのさぁ・・

 歩行者が青信号で渡ってたら、

 一時停止でしょ?

 

 しかもここ、交番の真ん前だよ??

 

 だが、これはよくある事。

 一々怒っていられません(^_^;)

 

 で、その車をやり過ごし、そのまま横断を続けた。

 

 ギャギャギャ・・・

 と、急ブレーキを踏む車。

 

 え?

 何??

 

 と見ると、

 さっきの右折車の後ろに、

 もう一台、強引に突っ込む右折車がいたのだ。

 

 

 おいおい・・・

 歩行者見てないのかよ・・(▼▼メ)

 

 さすがに続くと、こっちもテンションが上がる。

 

 だが、その車のボンネットには

 高齢者マークが貼り付いていた。

 

 

 しかたない・・・

 きっと前の車の影で、

 私が見えなかったのだろう・・・

 

 大人の対応である。 

 先輩に喧嘩売っても意味はない。

 

 止まった車の前を横切って、

 先を急いだ。

 

 

 「バカヤロー!

  どこ見て歩いてんだぁぁ!!」

 

 

 え?

 俺の事??

 

 

 「ちょっと待て!この野郎!!」

 

 

 どうやら、その運転手は、

 激怒モードに入ったらしい。

 

 でも、無視・・・

 

 大人の対応である。

 

 これが小僧だったら、車のキー抜いて、

 そのまま交番に持ってちゃうところだが、

 年配者相手に喧嘩買っても意味はないし、第一みっともない。

 

 しかし・・・

 明らかに前方不注意の高齢運転者に罵倒されるとは・・・(^_^;)

 

 

 どうやら、切れる人間は、若者だけじゃないようだ(/–)/

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