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2005-02

グレンリヴェット1968

魅力的なモルトが姿を消しつつある今、あまり飲んでないモルトでも
70年代だったら飲んでみる・・というクセが付きつつあったりする(^_^;)
 
最近新しい出会いがちっとも無いのだが、あらためて飲んでみて美味しい・・と感じているのは、
やっぱりグレンリベットかも知れない。
 
グレンリベットとつければ売れた・・・という逸話があるほど、
モルト界においては凄いブランドではあるが、最近の根性の無さは
昔のソレとは比べ物にはならない。
 
でも、それでも、どこかに良心の欠片が残っているように感じる。
どこかに、素直で香り高い味わいが、ちゃんと感じられるリベット12年。
 
それに幸せを感じつつ、68年のプラチナセレクションを飲むと・・・・
 
口腔内にまとわりつくようなねっとりとした、バターにも似た味わいが凄くて、
打ちのめされてしまう。
 
最近、シグナトリーが面白いボトルを出しているようだけど、
いわゆるスタンダードブランドがあまり回って来ないのが悲しいなぁ(;_;)

Golden heater

ペニンシュラのロビーで出される軽めのカクテルが、結構面白い。
 
シガーに合わせるのに良いと思っているヤツは、
アマレット・生クリーム・スライスアーモンド・コーヒーでできた
ホットカクテルで、
日本でよく飲むアイリッシュコーヒーに見た目がそっくりな逸品だと
今回もシガーを楽しみながら感じていた。
 
香港には飲酒の習慣を持つ人が少ないのか、ホテルバーは随分閑散としているので、
夜、またもやペニンシュラのロビーで何か暖まる物を一杯・・と頼んでみた。
 
すると勧めてくれたのは「Golden heater」という名のホットカクテル。
 
オードヴィーと暖めたジンジャーエールで作られるコレは、
素っ気なく入れられたレモンピール(と言ってもかなりデカイが)がアクセントとなる
熱々のホットカクテルだった。
 
甘いジンジャーエールとレモンのバランスが良く、
オードヴィーがそれに香りと深みを与えていてなかなか上品な美味しさを演出している。
 
そして・・・アルコールは当然の如く殆ど感じられないから、
これはホテルのロビーで出す物としては秀逸だと言っていい。
 
この他に飲んだ物は、
ウォッカ+コアントロー+ドライシェリー+レモンを主とした柑橘系ジュース
で作られたロングドリンクだったが、コアントローにシェリー(ティオペペ)のバランスが面白く、
そして上品なイメージを上手く醸していた。
 
穴蔵のようなバーで飲むカクテルも好きだが、
たまにはこういった穏やかなカクテルもいいな・・・・と(^_^;)

ブレンデッド

ここのところお疲れモード。
 
で、久々に飲む酒は?
と言ったら、やっぱり優しい物がいい。
と言う事でブレンデッドウィスキーを選んでみた。
 
 
「ロブいよいよ10年目に突入です」
 
「え? もうそんなになるの?」
 
「おかげさまで」
 
 
ロブロイにも一ヶ月近く顔を出していなかったから、
そんな会話にすら驚いてしまう。
 
毎日のように顔を出している頃は、
お祝いの品を用意する位は当たり前だったのだが・・・・
 
 
「じゃ、まずはこれを」
 
 
と、マスターが出してくれたのは
「ジョニーウォーカー1820スペシャル」だった。
 
 
こいつの優しさと、自己主張の強さのバランスは秀逸で、
ロックでもストレートでも素晴らしいと感じている。
 
ブルーラベルは優し過ぎで飲んでる感じが薄いから、
どっちかを選べ?と言われたら間違いなくスペシャルに手が伸びるが、
意外にこの酒、巷には流通していないように思う。
 
 
そして2杯目は「キャンベルタウン・ロッホ」
 
スプリングバンクが作ったブレンデッドとして有名なコイツは、
値段の割りには秀逸で、1820にも負けないバランスの良さを持っている。
 
 
「並べ方の妙だね」
 
「ロッホ、結構いいでしょ?」
 
「こんなに良かったっけ?って感じだね。
 でも、この後って難しくない?」
 
「そうですねぇ・・・ブレンデッド?」
 
「どうせなら」
 
「じゃ、これしか無いや」
 
 
と言ってマスターが出したのは・・・
 
竹鶴17年(^_^;)
 
 
 
 
「これしかないや・・とニッカを出すあたり、
 なかなかのものだね」
 
「だって、好きですよね?」
 
「もちろん」
 
 
その日一番芳香が素晴らしく感じたのは、この竹鶴17年。
ジョニーウォーカーも顔負けのブレンデッドとして国産が飲める事は、
これからの10年にとって明るい事実ではあるね(^_^)

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