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2009-02

EOS 5DMark2の初期不良

脅威・・・という言葉が当てはまるほど、
5DMark2は凄いカメラかも知れない。

ノイズ特性だけで言えば、
5Dとそう差が無い・・と思っていたのだが、
高感度下においては明らかにMark2の方が綺麗で、
ISOをオートモードにしておくと勝手に1200とか2000
とかに上げられてしまうのだが、カメラのモニターでは正直
わからないほど綺麗に写ってしまう。

800
ISO800

1250
ISO1250

2000
ISO2000

で、こいつをPCで再生すると、
そりゃやっぱりな・・・と思うほどのノイズはあるのだが、
ウェブに投げるサイズまで縮めると・・・使えるかも?
という感じになってしまう。

でも、驚いたのはHDの動画だ。
かなりのレベルで撮れる。

ただ、HDVよりデータが密で、
相当に処理能力の高いPCでないと再生が難しい。

で、Compressorというソフトを使ってHDVに変換したら
MacBook Proでも余裕で再生できた・・・・けど、
正直言って、一般ユーザーがこのHD動画を駆使するのは難しいのでは?
と思う。

 

そんな事を考えながら、夜景のテスト撮影をやってみたら・・・

 

ss03m

え?
何、この光点??

まさか、画素抜け???

 

慌てて、暗闇で長時間露光をかけて、撮影してみると・・・・

星空のような光点が(・_・、)

ss01m 
(見やすくするためにコントラスト上げてます)

 

はい、初期トラブルです。

 

という事で購入したヨドバシ横浜店に、
状況を書いて対処をお願いするメールを出すと、
すぐ、電話がかかって来た。

 

「交換させて頂きます。
 ただ、一応、カメラの確認をさせてください」

「勿論。ご覧になってください。」

 

そんなやり取りの後、ヨドバシに行ってみると、
新しいボディが待っていた。

プリントアウトした光点のデータとボディを渡し、
新しいボディを受け取る。

また、設定のやり直しか・・・
と思いつつも、持って帰らずにその場で設定して、
ついでに画素抜けの確認をしようと、
レンズを付けて一枚撮影してみた。

 

お・・・
前の様に、画素抜けがあるわけじゃ・・・ない・・・え?

ちょっと待って・・・
画面の端に近い部分だけど、
明らかに1点だけ、白い光を放つ点がある・・・(・_・、)

コイツも画素抜け・・なのか(/–)/

 

「すいません、これって仕様なんですかね?」

「申し訳ありません。
 メーカーでは製品検査をして出しているモノなので、
 これだけ端の方だと検査に通っているのかも知れません。」

「全部調べるわけにもいかないしねぇ・・・」

「えぇ・・・」

 

悩んだ。

確かに画面の下端部分で、今回クレームにした画面中程のモノとは
トラブルのレベルが違い過ぎる。

完璧にフルサイズを使わないでいれば問題ない、とも言えるし、
レタッチで消せるけど・・・・
納得いかない。

 

「すいません、もう一台だけ、チェックさせてもらって良いですか?」

「えぇ、良いですよ」

 

ヨドバシの定員にしたら困った客にぶち当たったものだが、
すいません、仕事で使う道具であって、しかも安くないんです。

現在所有する3台のキャノン製デジカメには、
このようなトラブルは出ていなくて、
この新型カメラだけが、問題なんです。

もう一台確認して、同様にどこかに1つ、光点があるなら、
良い方を選んで帰りますから・・・・

 

嫌な顔1つせず、新しいボディを持ってきてくれた店員に頭を下げ、
もう一回テスト撮影をする。

ビミュン・・・

と今までの2台とは明らかに違うシャッター音を発して、
そのカメラは一枚の画像を記録した。

 

あ・・・
このカメラ、俺を呼んだ(^_^;

俺はマトモだぜって、変なシャッター音で意思表示したな?

 

こんな時の直感って、当たるモノだ。

そして・・・

そのカメラに、
光点を見つける事は出来なかったのだ(^_^)

 

ちょっと変なシャッター音が気になるとは言え、
派手な画素抜けの無いカメラには代え難い。

これでもう一台・・とかチェックする気にもならなかったし(^_^;)

 

タダ・・・ね
ちょっと疑問には、思うんだよね。

凄い機能を搭載したMark2を、
こんなに画素抜けのある状態で売っちゃうって・・・

ハイアマチュアや撮影頻度の高くないプロが使う機械で、
コストもそれなりのものになるのだから、
こういう状態で出すと、キャノン離れに繋がってしまうように、思う。

キャノンユーザーだから、レンズ資産の関係もあって、
この機材を選ぶしかない人は多くいるだろうし、
今までのクオリティのつもりで私のように出された物を
無確認買っちゃう人の方が大多数だろうし。
(売り場で出された箱を開けて撮影する人は普通見ないしね)

 

この記事を見た人でキャノンEOD5DMark2を購入しようとする人は、
ちゃんとレンズとメモリーカードを持っていって、
確認して納得の上購入する事を、お勧めします。

 

カメラの性能は、正直、凄いんですから(^_^)

Next Step

その日は何かおかしかった。

自分の意志に動きがついていかない・・・
ような、変な感じがつきまとっていて、
思えばそれが前兆のような物だったのだろう。

 

ガシャッ

あ・・・
と思った時、
既にカメラは床に落ちていた。

以前にも転倒による落下を経験した
5Dと16-35の組合せ。

チェックをしてみると、
レンズは根元が割れていた。

頼まれ仕事があるから・・・とワザワザ機材庫から出してきて、
その日のウチに壊すとは情けない(・_・、)

 

が、そうそう落ち込んでもいられない。

元々5DMark2を買う予定はあったのだし、
16-35も以前の転倒以来偏芯が発生していて調整に出す予定だった。
(忙しくて出せなかったけど)

仕事中のトラブルでは無いから、
ここは気分を変えて「厄落とし」のつもりで、
予定通りのMark2と予定外の16-35を購入した。

 

5m2f01

 

レンズは、
案の定、前の状態がかなり悪かった事を理解させるに足る性能を見せ、
今回のトラブルで修理に出しても、ここまでの性能を復活させられたか
疑うに十分な能力を発揮していた。

そしてカメラは・・・

正直、驚いた。
今時のデジカメはもの凄く進化していたのだ。

 

Mark2が出る時、その性能をウェブ等で確認していたが、
実際に使ってみないとわからない事が多くあって、
こんなにも違う・・とは想像できていなかった。

画質は、正直5Dとそんなに差は感じないが、
解像力については、画素が増えた事によって上がっているように見える。

暗部のノイズ特性等は、使いながら最良の設定を学ぶしかないが、
ちょっと触った限りでは5Dと同じ感覚で使えるので、充分だと感じている。

 

凄いと思える事は、
純正レンズ一本一本に対してそれぞれオートフォーカスの補正ができ、
バッテリーも6本まで管理用データが登録できる事。

少しだけ上がった連写性能は、今の私の撮り方には充分な性能で、
シャッター音も前のパカパカ音より少しだけ機械的な感じで、気分良く撮影できる。

HDの動画撮影ができる・・とか、ライブビュー撮影の際静音撮影ができる・・とか、
あれば便利、というよりオマケ的な機能もたくさんあるが、
実際に撮影しながら使い方を覚えていくしかないほど多機能で、
完全に使いこなせるかは疑問だったりする。

 

面白い・・と思ったのは、
ここでかなりの出費をした事で、
自分の意識にも変化が出た・・・という事。

身体が上手く使えなくなってきて、
無意識にアグレッシブなテンションを保てない自分を認めてしまったらしく、
それが、予定していた購入を踏みとどまらせていた、と気付いた。

確かに、前のように撮影する事は難しいのかも知れないけど、
1度ちゃんとケリをつけた後は、新たにスタートしないと自分らしく無い(^_^;

 

何かを理由に逃げているだけの毎日じゃ、
どんどんダメになってしまうのは当たり前。

逆境にこそ力を発揮できる人間が、
逆境を理由に逃げていたら、意味がない。

 

失うモノなんて何も無い。
元々、何も持っていないのだから。

だからこそ、どんな些細な事でも、
手に入る事を喜んだし、大切にもした。

それでも、形有る物は必ず壊れる事を学んだから、
形の無いモノにこそ価値を見出して、生きてきたんじゃないか。

 

そんな事を思いながらテスト撮影をしていて、
面白い事に気がついた。

ダメだと思ってたレンズが
フォーカスの微調整によって、別物のように綺麗に写るのだ。

スイートスポットが狭いレンズだったようで、
今までは信用できないオートフォーカスに頼らず、
マニュアルで合わせていたから、余計に気付かなかったのかも知れない。

案外、日々、こうやって本質からちょっとピンぼけになった風景を
「それが本質だ」と思い込んで決めつけているのかも・・と思ったりもした。

 

新しいカメラとレンズに支払った対価は、
安かった・・・という事らしい。

EOS Utility

X2のトラブルは、カメラ本体ではなく
ソフトに関連する事がわかった。

私が使っている吸い上げソフトは、
キャノン製のEOS Utility(Version2.5.1.1)なのだが、
このソフト、映像エンジンのタイプによって違うソフトとなるようだ。

EOS5Dと10Dは、古いバージョンのEOS Utilityとして動き、
kissX2やEOS50Dは新しいバージョンで動く。

古いバージョンはソフトのウィンドウが白色系で統一されているが、
新しいバージョンの時は黒色系となり、メモリーカードの種類も表示され、
さらにクイックプレビューというウィンドウが別に開く。
(白色系のウィンドウではクイックプレビューは無し)

 ↓古いバージョン
1107

 ↓新しいバージョン
1105

 

で、当初からこのソフトとの相性を疑っていたのだが、
MacBook Proとの相性の可能性も捨てがたく、
写真展が終わった後、キャノンサービスと決着をつけようと思っていた。

ただ、その時点では、メモリーカードがCFかSDかで
ソフトのバージョンが変わる・・と思いこんでいた。

 

そんな認識のまま写真展を迎え、
5DとX2、50DとG9の画質や解像度の比較をする為、
写真展に立ち寄ってくれたキャノンユーザーの50DやG9を借りて実験してみると、
その認識が間違っている事に気がついた。

なんと、CFを使っている50Dでも新しいバージョンでソフトが立ち上がり、
しかもX2と同じ症状が発生したのだ。

つまり映像エンジンの違いや、発売時期の違いで、
ソフトのバージョンが自動的に変わっているわけで、
新しいバージョンになるとエラーが出る、という事で、
カメラ本体の問題では無い・・・という事になる。

 

そこで、EOS Utility関連の情報を集めると、
かなりメモリーに依存するタイプのソフト・・という事がわかってきた。

その時点でMacBook Proにインストールしていたメモリーは
バッファロー製の2GB 667MHz DDR2 SO-DIMM ×2

たまに認識しない状況があるものの、
メモリーが使えないというエラーがあるわけでは無いので使っていた物だが、
その「たまに認識しない状況」が、メモリーに依存するソフトに
影響を与えている可能性は高い。

 

取るべき行動はただ1つ。

エラーが一度も出ていないメモリーに差し替えて、
メモリーがトラブルメーカーかどうかを確認する事だ。

 

で、純正の2GBに差し替えてみると・・・

 

ビンゴ!

問題なく映像を吸い出す事ができるじゃん(^_^;

 

ただ、MacBook ProのOSX10.5.6は、2GBでは動きが鈍い・・・
という事で、メモリー問題の裏付けをする意味を兼ねて
純正のメモリー(4G)を購入して差し替えてみた。

 

正解です。
問題無く、映像の吸い出しに成功しました。

という事で、EOS Utilityで同様の問題に悩んだ人がいましたら、
メモリーを疑ってみて下さい。

 

しかし・・・
デジタルってこういう部分が面倒だなぁ・・・(/–)/

ノーネクタイじゃダメ?

最近、仕事で会う人のネクタイ廻りがだらしない・・・
という事が、多くある(^_^;

 

例えば、
ネクタイが緩くて、ワイシャツの一番上のボタンが見えている・・・とか、
ボタンダウンのシャツなのにボタンをかけないでいる・・・とか、
ノットが捻られていて本来表に出る部分が横むいてる・・・とか。

自分自身、スーツでいる事は殆ど無く、
アポがある時に着替える位のスタンスでいるからか、
ネクタイが緩んでる・・・なんて有り得ないし、
ノットが綺麗じゃないのも、どうかと思うのだ。

 

仕事中はずっとスーツだからきっちりタイを絞めてるなんて無理・・・
という事なのかも知れないけど、
自分が気を遣っている分そんな姿を見せられると、
馬鹿にされている気分になったりもする。

そこまで緩めるならいっそノーネクタイで良いじゃん?
って思うんだけど、それはダメなのだろうか・・・

 

日頃ネクタイ着用の皆様、
どう思います?

豆まき

社内で不景気をぶっ飛ばせ・・とばかりに、
豆まきを行った。

後の掃除が大変だから・・と
豆の入った小袋をそのまま投げてもらった形だが、
社内がちょっとだけ和やかになる。

 

今年は財政状況が厳しくて、
来年度の予算はその煽りを受けて、ボロボロになりそうだ。

だからこそ、
「福は内」と大きな声も出よう・・という事か。

 

でもほんと・・・

福は内にあって欲しい、と思うなぁ・・・(^_^;)

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