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2008-06

傲慢ですかね?

職場の周りでは、
店を畳む飲食店や倒産故の閉店状態となる店が出て、
なんとなく不景気の風を感じていた。

 

タクシーの運転手は「ここのところ急激に道から車が減っている」と話し、
給料日後の夜でさえ、町は閑散としていたりする。

 

その急激な消費の落ち込みから政府は、
補正予算を組む・・とまで言い出したが、
ハッキリ言って、先物市場のお陰で高騰が読めていたガソリンにかかる
税金を復活させた失敗に対する泥縄的対策でしかない。

 

確かにこれだけのスピードで市場が冷え込む事を想像できないのは、
電車が走っている時間に、当たり前に税金でタクシー帰宅できる役人が
事実上、政治を操っているからに他ならない。(ちょっと言葉が過ぎるか?)

 

職場を確保するために派遣に対する規制を緩くしたり、
認可事業の枠を拡大したり、
交際費を飲食に限って1人当たり5000円以下は非課税にしたり・・と
これまでも泥縄的対策でやってきたのだから、
今回もどうにかなるだろうと思っているのだろうか。

 

なんて言うか、
政治に限らずずっと感じていたのは、
今取り敢えずどうにかなれば良い・・・といった場当たり的な対応が
あまりに多すぎる、という事。

 

物事の一番大事な部分、例えばよく「スジ」といわれる部分、
そんな事がわからないまま温々と年を取った肩書きだけ立派な馬鹿共が、
世の中を動かすポジションに多く存在し、
この未曾有の危機に対して荒治療の存在も方法もわからないまま、
どんどん最悪な方向へ動いているように思うのだ。

 

これって、私の考えすぎなのだろうか?

 

自分さえよければラッキー・・・といった安易な判断で動いていても、
豊で平和で、多少の問題など直接自分の生活に響かない今までの社会では、
何の問題も起きないできたはずだ。

 

だが、どうやらこれからは、
そんな時代ではなくなりそうだ。

 

マンションを建てても売れない。
原油高騰で車が生活必需品でない人は車を手放し、
バイオ燃料のおかげで食品が高くなり、
為替安定のために利上げすればローンを払えなくなる人が増えだして、
税の増収を狙って嗜好品の税率を上げればそれも売れなくなる。
(煙草を一箱1000円にしようという動きさえ出てきた)

 

今の日本人は腰砕けに教育されてきたから、
この格差に対して抵抗しよう・・という動きが出てこないが、
本当に食べる事で精一杯な人が国民の多くを占めるようになると、
「一揆」が起きる事にもなりかねない。

 

経済振興という名の下に、
国民の全員のテレビを強制的に買い換えさせるような考え方を、
国民サイドから否定するような動きは必要になる。

 

「意見を聞きました」という形だけ取って誤魔化す今のやり方を政府が続ければ、
最後は「革命」と呼ばれるムーブメントにさえなりかねない
過激な動きが発生するだろう。

 

だからこそ、社会を動かす立場に立つ人達は、
いい加減な事をしていて、誰かにその事を指摘されてはじめて動くような、
間違いを指摘されて、その場で見え透いた嘘をついて誤魔化すような、
スジの通らない考え方は捨てないといけないと思うのだ。

 

そして、政治がおかしいと感じたら、
「スジを通せ!」叫ぶべきなのだ。

 

それはもちろん、全ての有権者にも責任がある。

 

政治を政治家や一部の役人に任せっきりで、
無関心で居続けたツケが回ってきたのだから、
自分の持つ選挙権を行使して、スジを通す政治家だけを選び、
政治にスジを通す動きを自分たちで演出しなくてはいけない。

 

・・・と、なんだか真面目な事を考えさせられるのは、
かなり冷え切った不景気の風を感じたから・・・なのだろうか(/–)/

ハイランドパーク

HIGHLAND PARK 1978 (ダグラス・レイン/OMC)
 
フロアモルティングを一部自社で行う事と、ピートは独自の物
という拘りを持つ事でも有名なハイランドパークは、
オールラウンダーな酒として人気がある。
 
今回の一本は、ボトラーズとしては上質なモルトをリリースする
ダグラス・レインの新しいOMCシリーズだから、かなり期待できるはず。
 
勿論、ボトラーズ物は樽の個性によってかなり違う顔を見せ、
同じ樽でもボトル毎に個性があったりするから、
当時のオフィシャルとは違う顔を持つのは当然の事。
 
それでも生まれは同じ蒸留所・・という事から、
当時の酒の姿を想像するのが面白く、
しかもリフィルを使っている・・・という事だから、
純粋に酒の持つ姿が出てきやすいだろうと、考えた。
 
 
で・・・
飲んでみる。
 
ファーストノートは、少し鼻を突く刺激の中に、
エステルを感じさせつつも、華やかな香りがふわっと広がった。
 
だがその味わいは、ナッツ系や蜂蜜系の個性があるものの、
舌にピリピリとくるキックとあまり変化の無い、一本調子の甘さ。
 
はい・・・
そりゃそうです。
30年物ですから・・・(^_^;)
 
 
という事で、まずは15分放置し、
その間に飲んだのはグレンリベット1978(キングスバリー)。
(同じ年のモルトが飲んで見たかっただけなんだけど(爆))
 
リベットと飲み比べれば、やっぱり塩っぽさは有るんだな・・と納得しつつも、
15分経ったソレを試してみると、全然ダメ。
 
香りも薄くなってしまって、個性も弱くなって・・と
いわゆる爆睡中・・のモルトだったので、さらに15分放置しリベットを楽しむ事にした。
 
 
こうやって、似たような時期に作られたモルトや、同じ蒸留所の蒸留年違いのモルトを
物差しにして飲むのは面白い。
その時代の風を別の蒸留所のフィルターを通して見る事で、
なんとなく・・だが、感じるような錯覚ができるからだ(^_^;)
 
 
そして注いでから30分が経って・・・・
 
 
お?
おぉ??
 
何て言うか、らしさが出てきてるじゃん(^_^)
 
アーモンド系の暖かみのある甘さに加え、個性の無い蜂蜜系の甘さ、
そして長いフィニッシュ。
(花粉のような匂いはあまり無い・・という事)
 
最初の素っ気なさとはうって変わっての迫力が長く続く・・・から、
これは期待できるかも(^_^)
 
 
という事で、さらに30分置いてみると・・・・
 
決してオイリーでは無いがしっかりとした舌触りがあり、
バランス良く渾然一体となっていた香りがいくつか消えた中から、
なんとスモーキーなフレーバーが顔を出した。
 
 
あぁ、
このバランスと密やかなスモーク。
こりゃぁ・・・美味いわ(^_^)
 
やっぱりコイツって、ちゃんとアイランド系モルトの顔をしてるんだ・・・
と理解した時、何て言うか、凄く幸せな気分に浸れた。
 
 
例えば、旧友に久々に再会して、
話しているうちに、昔の関係が蘇るような・・・楽しさ、
と言えばわかるだろうか?
 
 
こんな楽しみがあるから、
やっぱりオールドモルトをスルーする事ができないのだろう。
 
しかし・・・
馬鹿だよねぇ(/–)/

たぶんこれはスペイサイドの?

PROBABLY SPEYSIDE’S FINEST DISTILLERY とボトルに書かれたこのモルト。
 
ダグラス・レインからリリースされる醤油の様な色をしたモルトで、
OMCシリーズ故に加水されアルコール度数は50%となっている。
 
で・・・多分スペイサイドと書いちゃうあたりがお茶目だが、
明確に蒸留所の名前を書けないのには様々な理由があるのだろう。
 
それでもモルト馬鹿としては、その素性を知りたいワケで・・・
 
 
「どうやら、グレン・ファークラスのようです」
 
「あぁ・・・・なるほど」
 
「心当たりが?」
 
「何故か知らないけどファークラスのボトラーズ物って、
 絶対にファークラスって書かないような気がするから、
 蒸留所が許さないのかもね、名前使うの」
 
「そう言えば、以前入れられたファークラスも
 バリンダ・ロッホという名前でしたね」
 
「邪推だけどね」
 
 
行きつけのバーで頼んだ一本は、
その色が示す通り、ラベルにもシェリー樽を使用した・・と書かれていて、
しかも蒸留年は1966だった。
 
 
「実はこのボトル、まだ日本に何本も入ってなくて、
 今回のリリースはリクエストのあった分だけのようです。」
 
「え?
 じゃぁ、貴重品?」
 
「基本的、お客様がお入れになるモルトは、全部貴重品ですが」
 
「貴重品があるよ・・・と上手く勧めてくれる優秀なバーテンダーの力ですが」
 
 
ダグラス・レインのボトルデザインが変わって、
垂涎のレアモルトシリーズも本当に品薄になってしまって、
もう60年代のモルトのリリースなんて諦めていたのに、
蒸留所名の解らないスペイサイドモルトがある・・と言われれば、
迷わずオーダーするのは、馬鹿としては当然の事。
 
そしてそのモルトは、どうやらグレン・ファークラスという事なので、
もう、久々のお宝ゲット!・・・な気分でいっぱいなのだ。
 
 
「じゃぁ、開けましょう。」
 
「開けちゃうんですか?」
 
「飲む為に入れてもらった物、飲まないワケにはいかないでしょ」
 
 
まぁ・・・これも、お約束の会話だ。
 
新しいボトルが来れば、必ず開けて、その素性を探る。
そしてそのモルトが優秀であれば、
即座にもう一本オーダーするのは当然の成り行きなのだが、
得てしてそういう秀逸なモルトは、その一本限りである事が多い。
 
それでも、運が良ければ手に入るのだがら・・・・(^_^;
 
 
「凄いですね・・・この香り」
 
「開けただけで、ここまで来るという事は、期待できますね」
 
 
何とも言えない、甘い匂いが辺りに広がり、
グラスに注がれたこのモルトは、マッカランよりも濃い色をまとって、
香り豊に佇んでいる。
 
では・・・
 
 
 
 
え・・凄い・・・
 
 
いきなり、飲みやすい。
 
50%に調整されてるとは言え、
とにかく優しい感じが先に立つ。
 
 
そしてその味わいは・・・
 
 
少し酸味を帯びて、少し苦みもあって甘い・・・
 
でも、まだ、寝込んでいる。
 
 
「凄いよ、コレ。
 まだグーグー寝てるけど、それでも凄い。
 一杯飲んでみてよ」
 
「やはり、良いですか」
 
「うん、やっぱり60年代って・・・て言いたくなるほど、良いよ」
 
「じゃぁ、ちょっとだけ頂きます」
 
 
これも、いつもの儀式だ。
 
素晴らしくて、かつ二度と手に入りそうにないボトルを入れたら、
店のバーテンダーには必ず飲んでもらうのだ。
 
そのやり取りは一見無駄だったり嫌味だったりにも思えるが、違う。
 
酒は飲まないと語る事はできないし、
同じ酒を飲んでいれば、困った時に私の好みを熟知していてくれるワケだから、
結果的に良いボトルを探してもらえたり、
その時の気分に合うカクテルを作ってもらえたり・・と、
自分にとっても得する部分が多いのだ。
 
 
そして30分・・・
 
 
頑なだったその酒も、
横浜の風に目を覚まし、
味わいに奥行きを見せだした。
 
最初に飲んだ時は、少し枯れてる・・と感じたが、
何時までも味わいが残るようなアフターと、
ビターチョコレート、酸っぱくないオレンジ、
そして最後は様々なクセが姿を消して繊細な甘さだけが舌に残る・・・
 
 
古いファークラスは、凄く美味い・・という体験があって、
ここでもまた、そんな記憶を確認するような味わいに出会う。
 
 
「やっぱり、凄いですね」
 
「うん。
 ちゃんと40年以上も生き残った酒だけあって、
 そうとうに元が良いんだろうね。」
 
「これを飲んじゃうと、やっぱり今のモルトは何だか違う気がしますね」
 
「困ったねぇ・・・
 もう、こうやって手に入る60年代は殆ど無くなった」
 
 
悲しいけど、昔の酒は美味い。
 
今、凄い技術で、昔の物より美味しいとされる酒も造られているけど、
飲み比べると、歴然と差がある事がわかってしまう。
 
だからやっぱり、そんな年代の酒を見たら、
意地でも手に入れよう・・・と思ってしまうのだろう。
 
 
しかし・・・
つくづく馬鹿・・・ですなぁ(/–)/

シガーバー

「すいません、シガーをください」

「はい、何にしますか?」

 

ワイシャツ姿の客がバーテンダーと、話している。

店の片隅にあるヒュミドールは、それなりの大きさがあるから、
サイズも種類も期待してよい位に有りそうだ。

 

シガーの置いてあるバーも大分増えたとは言え、
それでもまだ、ユーザー数はマイノリティ域にあると思っている。

メディアなどで取り上げられると一時的にユーザーが増えるが、
そのコストに負けるのか、あまりに少ない情報に楽しみ方を見出せないのか、
結局、本当のユーザーしか残らない・・・ように感じるのだ。

 

「・・・でね、最近勘違い野郎が多くてさ」

「まぁ、君に人気があるって事で、我慢するんですね」

「ハイハイ。
 でもね、さも自分の女みたいな言い方を、
 私の居ない所で私の知り合いにしてほしくないのね。」

「え?、そんな事あるの?? そりゃ、腹が立つよね〜」

「私の居る所で馴れ馴れしくしたり、そんな言い方してくれたら
 その場で否定するしやっつけるんだけど・・・」

「君の前じゃ、そんな風では無い・・と?」

「うん」

「でも、そういうヤツって、
 影では誰の事も、そうやって喋る・・・って事よ」

 

こっちとしては、ヒュミドールにどんなシガーがあるのかが気になっているが、
彼女の話にもそれなりに問題が含まれているので、スルーできそうにない。

 

「本人が居ない所で、その人の良い所を語る人って、
 確かに少ないかもね。」

「そうね。
 大体が悪口だったり、ネタになっちゃうしね。
 でも『そんなダメなヤツだけど、ここは良いんだよね』って語る人なら、
 一応信頼できるかなって思ったりする。」

「いるか〜?そんな奴??」

「いるよ〜
 ・・・・少ないけど」

 

コヒーバやパルタガスなど、魅力的なシガーが目の前に並ぶ。

カウンターしか無いような店だから、
シガーの準備もカウンターでバーテンダーが行うようだ。

 

「この店、シガーも結構あるんだね」

「うん。知らなかった?」

「そんなに来ないし・・・・え!?」

「なに?」

「カットしちゃうんだ・・・」

 

チューブから出したシガーを、
シザー型のカッターでバーテンダーがカットしている。

シガーは、キャップを切るところから楽しむ物だと思っているから、
バーテンダーが切ってしまう事に、違和感を感じた。

 

「カットしてってオーダーなんでしょ」

「そうかなぁ・・・
 勿体ないなぁ・・・」

 

今日はどういうカットで楽しもうか・・と考えるのもシガーの楽しみで、
パンチで穴を開けるか、ナイフでスリットを作るか、シザーでどの位置でカットするか・・・
が、その一本を味わうプレリュードなのに・・・(^_^;)

だが、確かに吸い口のカットは、不慣れだと難しい。

それに、キャップをカットして出す店も無いことは無いので、
そういう店でしかシガーを吸ってない客なのかもしれない。

ただ・・・

バーテンダーの手つきを見ていてちょっと心配になるのは、
なんとなく手慣れていない所作が見えるから、だろう。

 

「誰かに何かをしてあげたいって思う時、
 その人が本当に望む事や、その人の気持ちを考えるって基本でしょ?」

「うん。」

「勘違い野郎って、共通して、自分の為に動いてるのよ。」

「あっ・・と、そこへくるワケね。
 でも、確かに、自己中心的に考えた振る舞いって、
 相手にとっては嬉しくない物だよね。」

「でね、その意識の中には、私って人間が生きてるんじゃなくて、
 私を連れてる自分がカッコイイって考えが見えるから、ムカツクの。」

 

すいません・・・
ティーンエージャーの恋物語ですか?

それとも、ストーカーの分析ですか?

 

「ちょっと違うかも知れないけどさ、
 仕事ができないクセにそれなりの地位についちゃってるヤツって、
 そういう傾向があるよ」

「え? そうなの??」

「対象は女じゃないにしても、
 部下の手柄を自分の物にするわ、わからない事は『やっとけ』って言うわ、
 『こんな地位に居る俺って凄い』みたいな言動吐くわ・・・で」

「あははは
 で、忙しいって言いながら、大した仕事してない?」

「そうそう・・・あ? マジ??」

「何?」

「火点けちゃってる・・・」

 

バーテンダーは、長い軸を持つマッチを擦り、
いきなりシガーに着火を試みる。

マッチの炎を直接シガーに当て、
器用に回しては炎から外すが、すぐまた直火にさらす・・・

オイオイ・・・・
大丈夫かよ・・・(^_^;

 

「シガーって火を点けて出す物なの?」

「いやぁ・・・どうだろう。
 こんなのは初めて見たよ。」

「火が点きにくそうね」

「うん、結構綺麗に着火するのは難しい。」

「じゃ、火を点けてってオーダーなのね」

 

シガーにとって着火は、味を左右する大切な行為。

ラッパーを焦がしたら苦くなるし、
均一に着火しないと片燃えを誘発しかねない。

だからまずは、着火点を綺麗に均一に焦がし、それから一気に着火に持っていくのだが、
この時に吸わないで着火するためにはかなりの経験とワザが必要なのだ。

だが、このバーテンダーは、着火点を炙る事をせず、
いきなり火にさらしてしまう・・・・

そして、吸う事ができないから・・と手で持って振りまわしている(/–)/

 

「バーナー、貸してあげようかな・・・」

「まぁまぁ・・・押さえて、押さえて。
 それは慣れた店でやってください。」

「そうだねぇ」

「火を点ける事までオーダーする客だったら、
 貴方みたいに気にする事も無いでしょ・・・」

 

そりゃ、そうだ。
その通りです。

一番大切な、儀式にも似た、
シガーを吸う楽しみの中の1つと言ってもいいパートを、

他人に委ねるレベルの客なのだから、
無理してバーテンダーとその客達の顔を潰す事も無い(^_^;

でも、シガーファンとしては、気になるワケで・・・

 

「あらら・・・
 ラッパー、真っ黒になっちゃってる・・」

「はいはい。ココで口出すと営業妨害よ?
 それより私の話、聞いてくれるんじゃなかったの??」

「はい、そうでした。申し訳ありません。
 つい趣味の事だと熱くなっちゃうので・・・」

「私より?」

 

藪蛇・・・・でした(/–)/

中間管理職

今回の東屋で受けた相談は色々あったが、
その傾向に悩める中間管理職的な物があって、
皆、それなりに年を取ったんだな・・・と感じた。

環境も違うし、スタッフの年齢構成もわからないから、
基本的に極当たり前な事しかしゃべれないのだが、気付いた事はある。

例えば、世代が違うスタッフと、意思疎通が難しいという事。

何を、どう言えば、伝わるのかわからない・・・と言われれば、
そこから導出せる答えは、いかにコミュニケーションを取るか・・・という事に尽きる。

で、ある人には、
毎日、自分が出社する場所に居る人には、
挨拶だけでもいいから、場合によってはアイコンタクトだけでもいいから、
必ずコミュニケーションを取る事・・・と伝えた。

それも、可能なら、ほんの少しでいいから、ニコッとできるような事を・・・

毎日、皆に挨拶するだけでも、
3ヶ月も続ければ、皆がちゃんとこっちを向いてくれるようになる、のだ。

そして、人間関係ができあがってくれば、自然とコミュニケーションは生まれ、
ちゃんと意思疎通ができるようになっていくもの、なのだ。

そんな関係が築けた後、何の危険情報も無い所へ目を向ける事を意識すると、
そこで人知れず頑張っている、本来一番コミュニケーションしなくちゃいけないキーパーソンが
浮かび上がってくるはずだから、そことのパイプを太くすればいい。

 

トラブルが起きている時は、
一番問題がある部署からの情報は、出てこない。

だから災害時には、何のトラブル情報の無い地域に注目する・・・
と防災関係者が言っていたが、これは仕事の中でも通用する考えなのだ。

当たり前に、順調に動いているパートを、
何の問題も無いから・・・と見る事もやめてしまうと、
間違いなくその管理職は大きなミスが起きる時、予測も収束も不能・・・となりかねない。

 

そうは言ったものの、
私が所属する会社に於いても、何のインフォメーションも無いパートに対して、
目を向けている管理職が少ない状況には、変わりない。

そこで、違う視点で物を見るように勤めているのだが、
その視点の意味を理解できる人が少ないのが・・・・最近の悩みだったりする(/–)/

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