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ハイランドパーク

HIGHLAND PARK 1978 (ダグラス・レイン/OMC)
 
フロアモルティングを一部自社で行う事と、ピートは独自の物
という拘りを持つ事でも有名なハイランドパークは、
オールラウンダーな酒として人気がある。
 
今回の一本は、ボトラーズとしては上質なモルトをリリースする
ダグラス・レインの新しいOMCシリーズだから、かなり期待できるはず。
 
勿論、ボトラーズ物は樽の個性によってかなり違う顔を見せ、
同じ樽でもボトル毎に個性があったりするから、
当時のオフィシャルとは違う顔を持つのは当然の事。
 
それでも生まれは同じ蒸留所・・という事から、
当時の酒の姿を想像するのが面白く、
しかもリフィルを使っている・・・という事だから、
純粋に酒の持つ姿が出てきやすいだろうと、考えた。
 
 
で・・・
飲んでみる。
 
ファーストノートは、少し鼻を突く刺激の中に、
エステルを感じさせつつも、華やかな香りがふわっと広がった。
 
だがその味わいは、ナッツ系や蜂蜜系の個性があるものの、
舌にピリピリとくるキックとあまり変化の無い、一本調子の甘さ。
 
はい・・・
そりゃそうです。
30年物ですから・・・(^_^;)
 
 
という事で、まずは15分放置し、
その間に飲んだのはグレンリベット1978(キングスバリー)。
(同じ年のモルトが飲んで見たかっただけなんだけど(爆))
 
リベットと飲み比べれば、やっぱり塩っぽさは有るんだな・・と納得しつつも、
15分経ったソレを試してみると、全然ダメ。
 
香りも薄くなってしまって、個性も弱くなって・・と
いわゆる爆睡中・・のモルトだったので、さらに15分放置しリベットを楽しむ事にした。
 
 
こうやって、似たような時期に作られたモルトや、同じ蒸留所の蒸留年違いのモルトを
物差しにして飲むのは面白い。
その時代の風を別の蒸留所のフィルターを通して見る事で、
なんとなく・・だが、感じるような錯覚ができるからだ(^_^;)
 
 
そして注いでから30分が経って・・・・
 
 
お?
おぉ??
 
何て言うか、らしさが出てきてるじゃん(^_^)
 
アーモンド系の暖かみのある甘さに加え、個性の無い蜂蜜系の甘さ、
そして長いフィニッシュ。
(花粉のような匂いはあまり無い・・という事)
 
最初の素っ気なさとはうって変わっての迫力が長く続く・・・から、
これは期待できるかも(^_^)
 
 
という事で、さらに30分置いてみると・・・・
 
決してオイリーでは無いがしっかりとした舌触りがあり、
バランス良く渾然一体となっていた香りがいくつか消えた中から、
なんとスモーキーなフレーバーが顔を出した。
 
 
あぁ、
このバランスと密やかなスモーク。
こりゃぁ・・・美味いわ(^_^)
 
やっぱりコイツって、ちゃんとアイランド系モルトの顔をしてるんだ・・・
と理解した時、何て言うか、凄く幸せな気分に浸れた。
 
 
例えば、旧友に久々に再会して、
話しているうちに、昔の関係が蘇るような・・・楽しさ、
と言えばわかるだろうか?
 
 
こんな楽しみがあるから、
やっぱりオールドモルトをスルーする事ができないのだろう。
 
しかし・・・
馬鹿だよねぇ(/–)/

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