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2009-06

気付いてしまった

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最近、書きたい事がたくさんあっても
尽く書けない・・というパターンに陥ってる。
 
無理して書く必要は無いけど、
書かなければ書かないで貯まるモノはあるし
書いたら書いたで余計な木霊が返ってくるし(^_^;
 
そんな事を気にする位なら書く事をやめればいいんだけど
表現をやめる事はできそうにないから、
どこかで心の折り合いがつかない日々が、ここ数ヶ月続いてる。
 
 
先週は色々と気付く週だった。
 
見えてしまった事と、
それを伝える事の難しさ。
 
その悩みは、
ここ数年の命題である事にも気付き、
無邪気な行いによる傷こそが深い事にも、気付いた。
 
 
「今」を認める事で、次へ行ける。
 
「過去」を捨てる事はできなくても、
「今」を見つめる事で、「明日」を見ようという気持ちが生まれる。
 
そしてそれは、
苦しくて情けない事であると勘違いして「今」を見ようとしない人には
到底理解できない生きる為の「知恵」なのだが。
 
 
「今、自分が気持ち良ければ良い」という人間がいるのだが、
そう単純に感じるようにしか生きられない人だ・・・とわかれば、腹は立たなくなる。
 
ひょっとしたら、
そんな風に振る舞う事でしか、
本当にできる人間に対抗する手段が無いと知っている正直な人、
なのかも知れない・・とさえ、思ったりもする。
 
だからどうしろ・・
と言うワケではなく、言うつもりも無いけど、
そんな漠然とした理解が、今週の私を苛めた。
 
 
「今」よりも「明日」を見るけれど、
「今」を蔑ろにするわけではない。
 
「過去」は「経験」という道具に使い、
広い意味での「明日」を築くために、
「今日」はできる限りの事をする。
 
 
そんな一週間は、酒も会話も少ない日々ではあったけど、
案外と充実した一週間でもあった。

BLASDA~甘くて美味しい

もっともピーティーだと言われるアドベッグ。
 
そのスモーキーなフレーバーの奥に隠れるのは、
想像以上の甘さと複雑な香り。
 
アイラに慣れてない人にとっては、
常について回るあの正露丸のような匂いに翻弄されるのだろうが、
じっくりと時間をかけてストレートで飲めば、
豊で複雑な香りと奥行きのある甘さにやがては気付くはず。
 
でも、
「そんな事言っても、飲めねぇものは飲めねぇんだよ!」
と思う人は少なからずいるワケで、
かく言う私も、モルトを楽しみだした当初は、
アイラなんて人間の飲む物じゃねぇ・・・と本気で思っていたワケで、
だから自分でも「何故、アドベッグが好きなんだろう?」と未だに思う部分はある。
 
 
そんな私自身が思うアイラの美味さとは、
「後味の気持ちよさ」だ。
 
ぐぇ・・・なんじゃこりゃ?
 
あれ?
結構甘い??
って言うか、かなり甘い???
 
あ・・・
ヨード臭さの奥に、なんか苦いオレンジやビターチョコ、
うん? 花っぽい匂いもあるよ??
 
フィニッシュは・・・
ずっとあの匂いがつきまとってるけど、
甘さと、海辺の少し涼しい感じの風が吹くような気持ちよさが・・
 
あっと、もうちょっと飲もうかなぁ・・・
 
と、無意識に杯を重ねてしまうような、説明のつかない魅力がそこにあったのがアイラモルトで
その中でもアドベッグが一番自分の好みに当てはまっている・・という事なのだろう。
 
 
で、今日の出会いは、
限定品として現在市場に流れている「ブラスダ」だった。
 
 
このブラスダというモルトは、アドベッグ史上もっともピートが弱い酒・・・
とされていて、
その上冷却濾過と加水で40%の強さに調整されている。
 
つまり、アドベッグのピートの向こうに潜む美味さだけを
イージーに味わえるように実験してみた・・という事なのだろう。
 
 
例によって、最初の一口を飲んでから、
じっくりと時間をかけてみる。
 
が・・・・
正直言って、コイツはヤバイ(^_^;
 
思いっきりライトなアイラでありながら、
しっかりとアイラの個性は感じるし、
あの独特の甘さは見事に前面に飛び出しているのだ。
 
最初っから、美味い。
しかも、薄っぺらくないから楽しい。
 
 
しかし、15分、30分と時間をかけてみたが、
味わいと香りの奥行き、幅は広がるものの、
大きな変化はそんなに見えてこない。
 
つまり、最近のモルトに当てはまる、
最初っから最後まで顔つきを変えないモルト・・・
に近い感じがある。
 
それでも、この甘さは素晴らしい。
 
巷ではバニラとかチョコレートとか言われているけど、
私が感じたのはスーパーノバにも通じるモレンジの影。
 
やはり資本関係の影響なのか?とも思うけど、
ファーストコンタクトはこんな物かもしれない・・と思う事にして、
並行してAlmostThereを飲んでみる。
 
 
お~
なるほど・・・
 
ブラスダは上手い事、
アドベッグの甘さだけを抽出してる感じがする。
 
このモルト、
あまり売れて欲しくない(^_^;
 
何故なら、これってアイラがちょっと苦手・・・な人だったら、
結構イケルじゃん?とばかりにバカスカ飲んでしまいそう、だからだ。
 
で、こいつが結構な数で売れてしまうと、本来のアドベッグの生産を押さえ、
コッチ系のアドベッグばかりになり・・・・という事で、
もっともアイラらしい・・と言われるモルトが消えてしまうような不安を覚えるワケで。
 
 
ま、とにかく、
今日は口開けなので、
少し瓶内熟成を進めてから、もう1度、ちゃんとテイスティングしてみよう。
 
しかし・・・
アドベッグ、お前もか・・とならないで欲しいなぁ・・・(/–)/

東屋について

2b25
  

「人が信じるのは、真実ではない。
 自分が信用したい事だけを信じるものなんだ。」
 
 
と言う人がいた。
 
そして彼は、こう言葉を続けた。
 
 
「喋る事と聞く事を比べると、実は喋る事の方が遙かに楽だから、
 誰かに自分の話を聞かせよう・・と思ったら、
 相手の目の奥底を見ながら、相手の気持ちを想像しながら話さないと、
 まず伝わらないと思え。」
 
 
なるほど・・・と思う。
 
 
たしかに事実と真実は違う。
 
事実とは、ある真実のごく一部であって、
それだけを見ても真実を理解できるものではない。
 
だからこそ理解できた真実は、信ずるに値するモノになるのだが、
実は真実を理解できる事の方が奇跡に近いほど稀なわけで、
結局、自分の信じている事や信じたい事を信じて満足しているのかも知れない。
 
ただ、それでも「大人」と言われる人は、
その経験に裏付けられた、客観性を持った視点・考え方ができるから、
信じる事のみを信じていたとしても、酷い事にはならずに生きていけるのだろう。
 
そんな事を思うのは、
今回の東屋で若干あった、子供じみた行為を為す人間を見たからだ。
 
 
元々「東屋」という飲み会は、
私とシゲの個人的な「外飲みの会」だ。
 
2人で飲むより、一緒に飲みたい人が加わったらもっと楽しくなるかも・・・
と思ったからオープンにしてみて、気がつけば10年という月日が流れたワケだ。
 
でも、その10年の中で反省した事は多くあり、
明確にはしていないものの、ルールの様なものが出来上がっていた。
 
例えば
 
 ・自分達が出すゴミは持ち帰るのは当たり前と思っていたが、
  中華街の若者達が夜中に公園を掃除しに来るのを見て、
  その場を使わせて頂く気持ちを持ってゴミは全部片付けるべきと思い知ったので、
  各々それぞれが最初に東屋に着いた時点で見つけたゴミを拾い、
  誰かがそう動いたら必ず協力し、帰る時は分担してゴミを持ち帰り処分するようにした。
 
 ・あまりに楽しいから・・・と深夜まで飲み続け近隣住民に迷惑をかけてしまった事があり、
  以来、東屋消灯を持って解散とするようにした。
 
 ・参加者の自主性を重んじて参加費を取る事はしていないが、
  参加する人は、自分のできる範囲で、他の参加者の為に何かを提供する事にした。
 
 ・自分の事は自分で始末をつける事。
  飲む量、言動、泊まる所等、大人としての常識をもって行動する。
   
 ・ゲストを連れてきた人は、必ず参加者に紹介し、
  そのゲストについて責任を持つ事。
 
等がそれにあたるが、
考えてみればもっともな事ばかり。
 
そもそも大人の集まりだから一々そんな事を掲げないし、
友人の為に気を遣う事も、もてなす事も当たり前として、
自分のできる範囲でやれる事をやってきた、と自負している。
 
ただ、いつの間にか参加者の一部が、
自分の会のような気持ちを無意識に強く持つようになったのでは?
と感じるような事がここ3・4年あって、
参加者の自主性や大人としての常識を求めるためにも、過保護にアテンドする事は良くない・・・
と思うようになっていた。
 
で、今年、
私は、足が痛い事もあってクーラーボックスの持ち込みはやめ、
誰よりも早く東屋に行って掃除を済ませておくような事もやめてみたのだが、
辿り着いたら「ゴミだらけじゃん」という現実が待っていた・・・と。
  
  
正直、あらあら・・・とは思ったが、そこはそれ、
久々の再会を楽しんでる人達や、来たばかりの人達だから気付けないだろう・・と思い、
特に「手伝え」と言う事もなくゴミを拾いだしたが、
私のそばにいた若い参加者はその意味を理解できなくて、
ただ私の行動をぼ~っと見ていたようだ。
  
  
「若者!
 足が痛い某若がゴミ拾ってるのに、見てるんじゃねぇ!」
  
  
シゲが吠えた。
 
と、途端に他の参加者達が動きだし、
東屋の中は綺麗になる。
  
確かに、最初、自分だけがゴミを拾っていた事は、悲しいな・・と思わされたし、
そのパートだけ見れば「ダメなグループ」になっちゃったように見えるけど、
その後の参加者全員の動きを見て、ちゃんと動けるグループなんじゃん?
と思えて気持ちが救われたように感じたのも事実。
 
しかし、チェアウォーカーで見ている事しかできないシゲにとっては、
参加者達の「自分勝手な振る舞い」ばかりが目に映ってしまったのも、事実なのだろう。

 
では、真実はどうだろうか?
 
私とシゲとでは、若干の温度差があるけど、
見えた事実だけを分析しても、子供っぽい行動が目に付く人は確かにいたし、
逆に「この場」を凄く大切にし、楽しんでくれた人もまた、多くいた。
 
だから、正直言って、
真実はどこにあるかわからない。
 
そして私は、この東屋に参加する人達は
ちゃんと「大人」として行動できる人だと信じたいから、
そう見える「事実」だけを信じる事にした。
 
 
ただ、次回、掲示板等で情報をオープンしてやる時は、
これから先の10年の為にも、
上記に書いたような「参加者だったら知ってる不文律」を、
守れない人、守らない人には、お帰り頂く事を提案したい。
 
 2029
  
東屋の基本は「お互い様」の気持ちだ。
 
ライダーはどこかで「お互い様」という気持ちを持っていて、
だから最初は、MCの仲間が多く集まったのだろうし、
ゲストもまたそういう感覚を共有できる人だったのだろう。
 
そして10年が経ち、
やっぱり参加者の基本は「お互い様」だと感じているし、
だからこそ魅力も相変わらず存在していると考えている。
 
その「お互い様」という気持ち、
ひょっとしたら現在の社会には一番必要なモノかもしれないから、
そういう気持ちも込めて次回も開催したい・・と、
私自身は思っているけど、皆さんは如何だろうか?

ジャックス

29501
   
「お久しぶりです」

「お元気でしたか?」
 
 
ジャックと話をするのは久しぶりだ。
 
 
間門の店も今や歴史の重みが刻まれるほどの風格が出てきたが、
それより驚くのはジャックの元気な事。 
   
中華街で店をやってた時代となんら変わりないように見えるほどで、
初めてジャックスに訪れたのが今から20年は前の事だから、
ある意味脅威的な若さである・・・と言っていい。
  
  
「いつものにしますか?」
  
「はい、もちろん(^_^)」
  
  
そう、この店では
「ニューヨークカットステーキ」(300グラム)を2人で分けるセットを、
誰かとシェアして食べるのが私のスタンダードになっている。
  
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「相変わらずの迫力ですね」
  
「今日はちょっと肉多めに切っちゃいました。
 これで400グラムあります。」
  
  
どうりで、でかい(^_^;
  
  
若い頃は、「スモールサーロイン」(150グラム)を、よく食べていた。
  
理由はそのコストで、
どう見ても表示されている以上に大きく見えるステーキが、2500円だったのだ。
  
羽振りが良い時は「シザリングステーキ」(230グラム・4500円)を食べたが、
ボリュームに圧倒されつつもコストパフォーマンスが良いと感じていたし、
そんな若僧の頃はそれで充分に贅沢で幸せだ・・・と思っていた。
  
  
「できる事ならニューヨークカットを食べて欲しい。
 コストの問題もあって、ニューヨークカットに使う肉と
 スモールサーロインに使う肉、シザリングステーキに使う肉は全て違うから、
 一番美味しいニューヨークカットを1度は・・と思うんですよ」
  
   
と、ある時「ニューヨークカットステーキ」を勧められて食べた時は、衝撃的だった。
  
とにかく、こんなに味が違うの?・・と思うほど何もかもが違うし、
2度と他のステーキは食べられない・・と感じるほど、美味かったのだ。
  
以来、誰かを「デブの道」への道連れにして、
このステーキばかり食べてきた。
  
  
形が悪くても美味しいサーロインの端っこの肉や、

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凄く美味しい脂身、そして今日のように多めに切っちゃう日もあって、

b846
  
とにかく毎回、今日はどんなステーキだろう・・と思ってしまう。
 
 
ただ今日は、
ちょっとばかりジャックに元気が無かった。
  
それを気にかけて声をかけると、
懇意にしている客を送ってきて疲れた・・
と彼は説明する。
  
  
「ここのところ不景気で、お客様がいらっしゃらなくて・・・」
 
 
昭和時代の憧れの料理「ビフテキ」を今に伝えている貴重な店でありながら、
店で出会う他の客にあまり若者の姿は無いから、
常連と言える客は当時からの客が多いのでは?・・と思えば、
高齢化した常連には彼のパワフルな料理は手強い事もあるだろう。
  
そんな事を考えながらも、自分はやっぱりここのステーキが好きだから、
いつまでも食べられるように健康でいたい・・と思っている。
  
  
ただ、ジャックも既に80歳を超えている。
  
あと20年、このステーキが食べられたら、それはもう奇跡でしかなく、
だからこそ今、間門まで足を運ぶ価値がある・・と思っている。
   
  
「ご馳走様でした。
 また来ます。」
  
「ありがとうございます。」
  
  
最後に待っていたのは、
いつもと変わらない、素敵なジャックの笑顔だった。
    
  
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「ジャックス」
 045-621-4379
 横浜市中区本牧間門43-14
 17:00~23:00(LO 22:30)
 月曜休

呆れる

mond01
  
そんな事が起きるとは思わなかったけど、
どうやら私のブログ「喰撮」が
天野横島というハンドルネームで流用されているようだ。
  
ただ、そのサイトの性質がよくわからず、
単にお気に入りのサイトがリンクされているだけ・・・
という事にも見えたりするのだが、
そのサイトのプロフィールには

 自己紹介 blog・某若夢話(喰撮)
 性別 男性
 誕生日 3月 14日
 年齢 28歳

とあるので、流用と判断した。
 (http://community.edita.jp/member_show/m-47fedc3d3143b)
  
そのまんま他人のブログをリンクして自分の物と語るのは
怒りを通り越して呆れてしまうし哀れにも思えるが、
コピーされるのは本物の証拠・・・
と笑っていられるレベルではないのも事実。
  
サイト管理者にはブログの無断使用について問い合わせしたけど、
ちょっと様子を見つつ、対策を考える事にする。
  

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