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2005-07

ワイン

ワインを飲もう・・・という話があって、
ちょっとマトモなワインを飲んでみた。
 
カロン・セギュールやロバート・モンダビなど・・・
 
いつぞやのムートンに比べると変化の幅は狭く、
しかし飲みやすさと美味しさは素晴らしく・・・・
 
で、思う事は一つ。
 
酒の美味しさは、酒自体と飲む環境によって決まる・・・
という事。
 
とげとげしい何かが残る舌触りが、するすると滑らかになり、
果実の個性が豊かに生き返る課程を楽しみながら、
あるいはチーズ等のマリアージュを楽しめる食材との組合せを楽しみながら
一緒にそれを楽しむ人との語らいがさらに味わいを豊にする。
 
そこら辺がワインという飲み物の特徴なのかもしれない。
 
ウィスキーのようにストイックに飲む事も楽しいと思いにくいのは、
アルコール度数の低さと酔いの質が、食中酒として適しているからか・・・。
 
まぁ、酔いどれるほどに、浴びるほどに飲んだ後が怖い・・とは思ったが、
とにかく1人あたり1本以上飲み切ってしまったら・・・・
 
ちょっと高めの酒は恐ろしい。
 
大した宿酔い症状も出なかった。
 
やっぱり、安い酒は宿酔いするって事なのかねぇ・・・(^_^;)

久々に

壁を開催。
 
若干迷惑になりつつあるストック数を減らすつもりでいても,
魅惑的なストックを余すこと無く飲みたくて,結局1本1杯のペースで飲み続け
目の前には10本に欠ける程度の壁ができあがっていた。
 
久々に飲んだ「グレン・モレンジ1975 エルミタージュ」は
先日飲んだムートン1997を思い出させる。
 
当たり前と言えばそれまでだが,鼻をつくアルコールがグラスから飛び
その後に訪れる様々な香りの変化がかくも楽しいか・・と笑みさえこぼれる。
 
グレンモレンジ・アーティザンカスク
グレンモレンジ1975・エルミタージュ
ブレイズ・オブ・グレンリベット(ハート・ブラザース)
ニッカ宮城峡
バリンダロッホ1967(キングスバリー)
ロングモーン1973(キングスバリー)
マッカラン1976(キングスバリー)
プルトニー(オールド&レア)
 
至福の時間の中でバーテンダーの塚田浩司さんがHBAのカクテルコンテストで
1位を取った事を聞き,賞に輝いたカクテルを1杯作ってもらったりする。
 
 
「HBAのコンテストってホテルバーマンとしてはすごいステータスなんで,
 思わずはしゃいじゃいましたよ」
 
 
と爽やかな笑顔を見せる彼が作ってくれたのは,ブランデーベースの甘いショートカクテル。
 
「ベリー・ベリー・ベイリー」という名を付けたら,ネーミング点が最低だった・・・と謙遜するが,
ブランデーとベイリーズ,クリーム・ラズベリーピューレを合わせてハードシェイクするそれは
アイスクリームの中にちょっとカリカリする氷の粒を楽しむような味わいで,
食後にホテルバーに寄った客がデザート代わりに飲む1杯として秀逸だった。
 
 
横に座った常連客は「ウィスキーなんて焼酎と同じよ」とつぶやいていたが,
馬鹿自慢のメンバーにとってはありがたい客。
 
味も解らないのに,レアなボトルを買い占めたりする知ったかぶりより,
数少ないモルトに手を出さないでいてくれる愛すべき飲んべえなのだから。
 
そして・・・
意識不明寸前の酔っぱらいができあがった・・・と(^_^)

スペイサイド

ショップスペシャルと言えば解りやすいが、多くの酒を扱う店が
店独自のブランドを立てて酒を売る事がよくある。
 
樽を買ってオリジナルボトルに詰めるあたりはまだカワイイが、
メーカーに直にオーダーしてちゃんとしたブランドにしてしまう・・といった
本格的な売り方をする店もあるのだ。
 
 
信濃屋食品
03-3412-2448
世田谷区代田1-34-13 信濃屋ビル
 
暮らしをもっと豊に楽しくする・・・といったビジョンの基、
幅広く酒から食品まで扱うこの店は、レアの物を安く売ってくれるありがたい店でもある。
 
「テイスティングできますよ?」
と気軽に声かけてくれたスタッフの声に、シメタ・・とばかりに注いでもらったのは、
「スペイサイド マッカラン13年(1989)」46%
 
最近のマッカランの酷さを知っているから89年のマッカランがどうなのか?
とにかく気になっていても買う気にはなりにくい。
 
シェリー樽熟成のコイツはキングスバリーが瓶詰めしたしっかりした物だから、
たぶん間違いはないけど・・・・と悩んでいた時
目に入ったのは「EXCLUSIVE BOTTLING FOR SHINANOYA」の文字。
 
つまりショップスペシャルだ・・と理解したと同時に、
味わってみる価値もあると素直に思えた。
 
 
甘い・・・・
と言うか、元の樽にはアモンティリャードが入ってた?という位
シェリーの風味がしっかりついてる。
 
だが、最近のマッカランらしい味わいもあり、
若さ故の変化の幅の狭さを補うだけの深みも感じる。
 
美味いじゃん(^_^)
 
と思わず顔がほころぶ。
 
モルトにハマリだした人に飲ませるマッカランとしては、
オフィシャル(丸瓶)より良いかも知れない。
 
キングスバリーは、まだまだ隠し玉を持っているようだねぇ(/–)/

プルトニー・その後

久々に飲んでみる・・と、甘さがさらに増していた。
しかも・・・・
酔っぱらって飲んだムートンの味が、突然蘇る。
 
それは、プルトニーの持つ酸味を携えた甘みが、
どこか通じる物を感じさせたからだと思う。
 
エアリングで味わいの変わる楽しみを教えてくれたのはワインだったし、
ウィスキーにも似たような事が起きる・・と教えてくれたのはホワイト&マッカイの25年だったから、
長い時間をかけて味わいを増す酒は似たようなモノなのかもしれない。
 
いずれにしろ、久々に上質な酒を味わっていると、
やっぱり良い酒を少量でいいからゆっくり飲むのが体質に合っている事がわかる。
 
するするっと入り、豊かな香りが広がり、
口の中でも味わいが変化しながら、いつまでも余韻が残る・・・・
 
この至福な時間は、やっぱり馬鹿になる劇薬なのかも知れない。
 
 
「今日はピッチが早いですね」
 
「え? そう??」
 
「いつもより早く飲まれてますよ」
 
「そんなつもりはないんだけどなぁ・・・」
 
 
久々に飲むと、ついあれもこれもと飲みたくなり
がっついた気持ちがピッチを上げてしまうのだろうか(^_^;)

たかが

「なんかモルトない?」
 
「グレン・フィディックなら・・・」
 
「それしか無いの?」
 
「あとは北杜と・・・」
 
「すいません,フィディックを」
 
 
もともとそういった店ではないからあきらめていたけど,
ここのところちっとも飲んでない自分としては,
いつもより酔いやすくなった感覚を持ちつつ飲むなら
やっぱ,モルトでしょ・・・の気分だった。
 
だから敢えて尋ねてみたのだが・・・
 
久々に飲むモルトがフィディックじゃ・・・と言わずに
するするっと飲んでみると,見事にスカスカな味わい。
 
飲みやすく癖も無く,主張はしつつも優等生的な顔だけ見せて,
実際の体型が解らないような何かの制服を着たような味。
でも,ちゃんとスコッチしていて・・・・
 
でもね,
こんなモルトでも,久々に飲むと嬉しいだな。
 
なんて言うか,砂漠で味わう一杯の水のように感じられるのは・・・
 
やっぱ馬鹿まっしぐら・・・のようで(/–)/

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