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ATS34のナイフ

     実は、サマーパーティーでナイフを頂いた。
 
     ペーパーナイフですよ(^_^)
 
     ・・と言われて見てみると・・・
 
 
     これが実にツボを得た、素敵な物だった。
 
 

 
 
     インテグラルと言われる、一枚の鋼材から作られたシンプルな構造だが、
     その鋼材が、ナイフ用としては最適の部類に入るATS34。
 
     この鋼材はロックウェル硬度が60〜61となる優れもので、
     唯一の欠点はその硬度故に磨くのが難しい事。
 
     154CMに比べれば楽だけど、ATS34を完全なミラーフィニッシュにするには
     相当な労力が必要だし、しかも肌の美さが比例しないのだ。
 
     ただ、美術品的扱いをすべきカスタムナイフでなければ、
     切れ味の良さと腐食しにくい特徴は最適で、
     ちょっと値の張るナイフにはよく使われていたりする。
 
     個人的には440Cのミラーフィニッシュが一番好きな肌合いになるけど、
     (ラブレスの154CMやATS34のミラーは別格)使うならATS34か
     Vスチール(ハイス鋼)になってしまうのは、日常的に楽だから。
 
     で、数あるナイフの中で一番多く携帯しているのはガーバーのFS2Vと
     カウリXを使ったカスタム(ラブレスのニューヨークスペシャルタイプ)だが、
     このナイフはそれらに比べて軽く、刃渡りは短くて携行性に優れる。
 
 
     ・・・と、書き出したら止まらないほどのナイフ好きな私には、
     あまりにナイスな物だったのです。
 
 
     ありがとうございますm(__)m
 
     日常に使うポケットナイフとして、
     かなり気に入っております。
 
     特に、切れ味が(^_^)
 
 
 
 
 
 
 
 
※154CM アメリカ製 ジェットエンジンの軸受けにも使われた鋼材だが、
      加工が難しい為あまり使われていない。
 
※ATS34 日本製(日立金属) 154CMより耐熱性・耐腐食性が高い。
 
※440C アメリカで開発 耐摩耗性と粘り強さが高く、刃持ちも良いが硬度は
    154CMやATS34より低い。その分研ぎやすく加工しやすい。
 
※カウリX 日本製(大同特殊鋼) ロックウェル硬度は66~68と言われるほど
      硬度が高いが、磨くと綺麗なミラーフィニッシュになる。
      私が持っているナイフは、まだカウリという名前が付く前の物で、
      焼き入れはサブゼロで行った。
 

コメント:4

PORFIDIO 10-07-21 (水) 22:03

ATS34、イイですよね!(^^)
ATS34のミラーフィニッシュ、ドロップポイントのフルテーパードタングでヒルト付き。
ハンドルは、自分が仕留めた獲物のスタッグで。
いつかは、そんな自分のナイフをと考えています。
もっとも、いつ自分が獲物を仕留められるか判りませんが。。。(/_ _ )/

某若 10-07-22 (木) 0:10

ATS34の綺麗なミラーは、ホント夢ですね。

すげぇ・・・と思ったのはラブレス位のものですけど、
日本のカスタムナイフメーカー(作家)でも頼めばやってくれたりします。
 
良いナイフは一生物。
実際に作ってみては如何ですか?(^_^;

井上謙一 15-03-26 (木) 19:52

 今からは、日立金属製SLD-MAGICがはやりそうな雰囲気ですね。

グリーンデジタル 23-06-03 (土) 13:03

 久保田邦親「新型工具鋼のグラファイト層間化合物による自己潤滑性能」日本鉄鋼協会 創形創質工学部会 第40回トライボロジーフォーラム研究会 「塑性加工用工具材料と表面改質の最近の動向」講演資料 2014 機械振興会館(東京)

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