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2006-07

マッカラン・グランレゼルバ1980

「今回の目玉はコチラ、マッカラン1980です」
 
「へ~」
 
「実はコレ、すでに2世代前のマッカランで、
 ある意味最後のマトモなマッカランと言ってもいいかもしれません」
 
 
東屋で封を切ったマッカランは、
何故か何時も誰も手をつけない代物だった。
 
1979の影に隠れた1980レゼルバは、確かに比べると見劣りがする酒ではあったが、
平べったい瓶のシリーズが出てしまった今、この世代のマッカランは
欲しくても手に入る事が殆ど無い・・と言ってもいいだろう。
 
何故なら、モルトのロールスロイスと紹介され、
モルトを飲まない人でも名前は知っている・・という認知度のおかげで、
80年以前のマッカラン、とくにプレミアム物(レゼルバや25年など)は呆れるほど高値がついているのだ。
 
 
で、久々のマトモなマッカランは・・・・
 
恐れ入った・・・(^_^;)
 
 
柔らかさと豊かな香り、
そして時間によって開いていく変化の幅・・・
 
上質なマッカランにだけ存在する、ブランデーかカルバドスのような甘く深い味わいは、
ウィスキーはちょっと・・・と言う人さえ魅了していく。
 
 
「これ・・・、既に26年も経ってるお酒なんですね」
 
「確かに・・・」
 
「こんな飲みやすくて円やかなウィスキーは、飲んだ事がないですね」
 
「これより新しいマッカランは、マッカランでは無いかも知れません。
 ロックか水割りで飲むようにできちゃってますから」
 
 
今回の東屋は、モルト馬鹿があまり揃わなかった結果、
貴重なマッカランはまだ瓶に少し残っている。
 
コイツを、フラスコに入れて・・・・
飲みたい時にグビッと・・・
 
幸せだなぁ・・・・(^_^;

インディペンデンス・クーラー?

「この蒸し暑い日の一杯目にふさわしい何かを作ってくれない?」
 
「ジローで・・ですか?」
 
「はい」
 
「わかりました。
 すっごい物、作ってみます。」
 
 
バーテンダーがニヤリとわらった。
その笑顔を見て、彼が何かを企んでいる事を感じる。
 
ポールジローの横に赤ワインとシャンパンを出した彼は、
グラスにシュガーと氷を入れレモンジュースで溶いた後、
赤ワインとポールジローを入れ、最後にシャンパンでグラスを満たした。
 
 
赤い葡萄のような綺麗な色に、スライスレモンが色を添えて美味しそうだ。
 
しかし・・・
 
ブランデーのワイン&シャンパン割りって・・・・
どっかのワイン産地のローカルドリンクに似てるなぁ・・・(^_^;)
 
(そこでは、一升瓶に入ったブランデーを湯飲みに注ぎ、
 そこに一升瓶に入ったワインを注ぎ足すワイルドの飲み方が
 当たり前に普通の家庭で行われていたりする)
 
 
飲んでみると・・・
 
スッキリとした柔らかい味わい(^_^)
 
見た目より甘くない・・・と感じるのは、
砂糖が入ってる・・と思う先入観か。
 
レモンジュースがそれぞれの個性を抑えるためか、
いつまでも飲み続けてしまいそうなほど飲みやすく楽しい。
 
 
「これって甲府流?」
 
「いいえ、れっきとしたレシピのある飲み物なんです。
 インディペンデンス・デイ・パンチとかクーラーとか言われる物で、
 本来はボトル単位で作る物なんですが、意外に楽しいでしょ?」
 
「独立記念日に飲むワインクーラー・・・みたいなものだね。」
 
「暑い日にはおすすめです」
 
 
たまにはこういう遊びをしないと、
酒の飲み方を忘れてしまいそうで恐い・・・ね(/–)/

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