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2010-12

108の厄を食らうぞ

今日は大晦日。
 
例によって例の蕎麦喰い・・・
 
MC KENTAUROSの年越し恒例行事、
108枚の蕎麦を煩悩と共に喰らう会が、
今年も開催される。
 
 

<去年の1枚>
 
 
やっぱりコレを喰わないと、
1年が終わらない感じがあるので、
1枚でもいいから食べに行こうと思っている。
 
 
  受付     19:30
  スタート   20:00
  会費     2000円(酒代別)
  場所    「横濱そば處 江戸藤」
         横浜市南区真金町2-12
         045-231-5761
 
 
さて・・・
どうやって脱走しようかね(^_^;
 

クリスマスの日に思うこと

   クリスマスに何のアポも無く
   イベントにも参加しない・・・
   という事に慣れたのはいつの事だろう。
 
   そもそも、
   クリスマスはキリスト教徒のイベントだから
   仏教徒には関係ない、
   と言われて育った自分にとっては、
   年末の何かのキッカケ作りの道具にしか感じいなかった。
 
   ただ、回りがそのイベントに浮かれていると、
   自分だけ取り残されている気分にはさせられる。
 
   でも、イベントに参加してもやっぱり居場所が無いから、
   回りが賑やかであればあるほど、孤独を感じる悪循環に陥るワケで。
 
   で、大切な人と一緒にいられればそれで良い、と思うようになったし、
   日頃の気持ちをプレゼントという形にできる言い訳として、
   クリスマスを認識するようになったのだろう。
  
 

 
  
   テレビの仕事に、本格的に関わったのはもう20年以上前の事。
   そしてそれは、クリスマスや年越しには必ず仕事が入る・・・
   という生活が始まった事でもあった。
 
 
    「ねぇ、クリスマスはどうするの?」
 
    「イブの日は仕事が何時に終わるかわからないよ」
 
    「え〜
     ってわかってるけど、言ってみる。」
 
    「ごめんね」
 
    「しょうがないけど
     つまんないんだもん」
 
    「ごめんね。
     何か欲しいモノある?」
 
    「あなたとの時間」
 
    「意地悪だ」
 
    「意地悪な仕事ね」
 
    「25日はエア終わった後、翌日のコーナースタンバイだけなんで
     晩飯くらいは一緒できるよ?」
 
    「それに期待する。
     ゆっくり食事したいな」
 
    「・・・そう、だね」
 
    「予約は・・難しいのね」
 
    「うん、何時って・・・難しい」
 
    「ふぅ・・・
     電話してね」
 
 
   クリスマスに、
   フレンチやイタリアンなどの洋食系レストランを押さえるのは、
   超のつく常連で無い限り、愚の骨頂だ。
 
   日頃は固い財布の紐も緩むその日、
   日頃よりも高めの設定でセットを組む体制で
   勝負に走るカップルを盛り上げる絶好のステージなのだ。
 
 
    「ねぇ・・・
     予約取っても待たされるって、どういう事?」
 
    「しょうがないじゃん、前の客が出て行かないんだよ」
 
    「ウチで料理作れば良かったね」
 
 
   あ・・・
   その手があったか(^_^;
 
 
    「ねぇ、言ったでしょ?
     私はあなたとの時間が欲しいって。」
 
    「うん」
 
    「形なんて、どうでもいいの。
     今年1年幸せに暮らせませた。
     来年も幸せに暮らせますようにって
     家族でお祈りするのがクリスマスよ。」
 
    「キリスト教だったっけ?」
 
    「違うよ。
     でも、イベントで楽しむんじゃなくて、
     大切な人と一緒にいる事に感謝するんだって
     親に教えられて育ったの。」
 
 
   私達は、ホテルレストランにどうにか空きを見つけて
   ウェイティングバーで将来を語り合っていた。
  
   自分が、して欲しくてできなかった事を
   大切な人と一緒に自分の力で実現したい・・・
   というエゴを押しつける若さが邪魔をしたけど、
   その時、相手を思う心は本物だった。
 
   ただ、相手の心を想像する力が未熟で、
   身の程を知らない傲慢な思いだけで
   走っていただけの事。

   その結果は、言うまでもない。
  
   ただ・・・
   そんな若き日の事を思い出したのは、
   イブの昨日に、カップルで溢れかえるみなとみらいを
   一人で帰宅したからかも、知れない。
 
 

  
 

   不景気を恨んでも、
   今の日本に文句を言っても、
   今日、自分にある環境は変わらない。
  
   大切なものを確認して、
   自分の生き方を反芻して、
   明日の方向を見定めながら、
   手を伸ばした先に待っている手がある事を信じて
   次の一歩を踏みだそう。
 
   今の自分に文句を言っても
   何も変わらない事を知っているのなら
   自らの手で変えていくしかない。
 
   そんな事を考えさせられる日がクリスマスなら、
   それはそれで価値があるのかな・・・と思った。
 

師走

 
   いよいよ、師走も本番。
   
   仕事も新しい展開を迎え、
   来年の動きを占う事と、なりそうだ。
 
   色々と乗り越えないといけない事はあるけど、
   自分自身としてはもう、視点を変えているので、
   やるべき事を、やれるだけやる・・というスタンスでいる。
   
   いずれにしろ、孤独な戦いになるのだから。
   
   
   何年かの周期でやってくる孤独な戦いへのゲートは、
   毎度お馴染みの修羅場に繋がっているが、
   今更驚きはしないし、嘆く事も馬鹿らしい、と思っている。
   
   ただ、心の中に芽生えている疑問は、
   どんな果実を結ぶのだろうか。
   
   そんな事を思う時、
   街の占い屋は、自らの人生を見る事に夢中・・・
   と見えたのが面白かった。
   

Everyday new problem

以前、取材でイギリスに行った時、
「問題ない(no problem)」と言うのが口癖なコーディネーターが、いた。
 
その言い方には「全然平気だよ〜ん」という感じのニュアンスがあって、
彼がニヤっと笑いながら「no problem!」と言うとスタッフにも笑顔が伝染し、
寒いイギリスの風も和らぐ感じがしたものだった。
  
ただ、その取材はとにかくトラブル続きで、
有り得ない事が次々に起きる毎日だったから、
彼の「no problem!」は耳にタコができるほどよく聞かされる。
 
手配していたパーツが届かない、
オーダーしておいた物とはレベルの違う機材が用意されている、
合流するはずの通訳が何故か強制送還されてしまう・・・
 
もう呆れる程の問題の山。 
 
その中での極めつけは、
「round about」と言われる交差点での交通事故だった。
  
 
「round about」には円形路が設置され信号は無く、
交差点に達した車両は必ず左折して一方通行の円形路に入り、
時計回りに走りながら行きたい方向へ左折して出る・・・
というルールがある。
 
交差点に入る時は右から来る車両を気にしながら左折するだけで、
出る時は注意も要らない合理的な方法なのだが、
事故は正に、有り得ない行為によって引き起こされた。
 
 
我々が交差点に入る時、
ルールに従って右から来る車両が無い事を確認して進入したが、
先に交差点に入っていた車両が、何故か突然バックした。
 
右を確認しながら進入した我々は気付くのが遅れ、
衝突事故となる。
 
 
相手ドライバーに話を聞くと、
曲がる所を間違えたのでバックした・・との事。
 
曲がり損ねたら一回りするのがルールなのに面倒だからバックした・・・
という横着で自分勝手なルール違反が、お互いの時間を大幅に奪い、
取材にも大きな影響を与えた事は、言うまでもない。
 
 
そんな事態にあってもコーディネーターは「no problem!」と元気良く叫んだが、
さすがに取材車にもダメージがあって、スタッフは明るい顔を取り戻せなかった。
 
と、その時つい口から出たのが
「No! Everyday! New problem!」
 
勿論、文法もへったくれも無い駄洒落だが、
非難しているわけじゃなく、何とか笑いを取ろうとしただけ。
 
その必死な気持ちが表情から伝わったのか、
一同、苦笑混じりの大笑いとなった。
 
そして
「起きちゃった事はしょうがないので、今できる最善策を探そうよ」
という声が上がり、動きを始めるキッカケになる。
 
それは
絶望的な状況でも笑う事で何とかなる・・・
と知った貴重な体験だった。
  
 

 
 
今日、新しい職場となる施設の、引き渡しがあった。
 
幾多のトラブルが生まれそうな戦場も、
今はまだ、平穏な空気が流れている。
 
新規事業は、毎日がトラブルで、毎日が勉強で、
反射神経のような判断だけが頼りの航海になるだろう。
  
 
必然的に起きるトラブルは喜んで引き受けるつもりだが、
問題は、いつまで自分の意欲が保てるか・・・だ。
 
そして私の行くべき道は
まさに「round about」に入ったようにも感じている。
 
 
ルールに従い「round about」を回りながら、
行く先を決めて左折するタイミングを計る時期に来た、
という事なのかもしれないね。

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