Home > アーカイブ > 2009-02-14
2009-02-14
Next Step
- 2009-02-14 (土)
- 日記的雑感
その日は何かおかしかった。
自分の意志に動きがついていかない・・・
ような、変な感じがつきまとっていて、
思えばそれが前兆のような物だったのだろう。
ガシャッ
あ・・・
と思った時、
既にカメラは床に落ちていた。
以前にも転倒による落下を経験した
5Dと16-35の組合せ。
チェックをしてみると、
レンズは根元が割れていた。
頼まれ仕事があるから・・・とワザワザ機材庫から出してきて、
その日のウチに壊すとは情けない(・_・、)
が、そうそう落ち込んでもいられない。
元々5DMark2を買う予定はあったのだし、
16-35も以前の転倒以来偏芯が発生していて調整に出す予定だった。
(忙しくて出せなかったけど)
仕事中のトラブルでは無いから、
ここは気分を変えて「厄落とし」のつもりで、
予定通りのMark2と予定外の16-35を購入した。
レンズは、
案の定、前の状態がかなり悪かった事を理解させるに足る性能を見せ、
今回のトラブルで修理に出しても、ここまでの性能を復活させられたか
疑うに十分な能力を発揮していた。
そしてカメラは・・・
正直、驚いた。
今時のデジカメはもの凄く進化していたのだ。
Mark2が出る時、その性能をウェブ等で確認していたが、
実際に使ってみないとわからない事が多くあって、
こんなにも違う・・とは想像できていなかった。
画質は、正直5Dとそんなに差は感じないが、
解像力については、画素が増えた事によって上がっているように見える。
暗部のノイズ特性等は、使いながら最良の設定を学ぶしかないが、
ちょっと触った限りでは5Dと同じ感覚で使えるので、充分だと感じている。
凄いと思える事は、
純正レンズ一本一本に対してそれぞれオートフォーカスの補正ができ、
バッテリーも6本まで管理用データが登録できる事。
少しだけ上がった連写性能は、今の私の撮り方には充分な性能で、
シャッター音も前のパカパカ音より少しだけ機械的な感じで、気分良く撮影できる。
HDの動画撮影ができる・・とか、ライブビュー撮影の際静音撮影ができる・・とか、
あれば便利、というよりオマケ的な機能もたくさんあるが、
実際に撮影しながら使い方を覚えていくしかないほど多機能で、
完全に使いこなせるかは疑問だったりする。
面白い・・と思ったのは、
ここでかなりの出費をした事で、
自分の意識にも変化が出た・・・という事。
身体が上手く使えなくなってきて、
無意識にアグレッシブなテンションを保てない自分を認めてしまったらしく、
それが、予定していた購入を踏みとどまらせていた、と気付いた。
確かに、前のように撮影する事は難しいのかも知れないけど、
1度ちゃんとケリをつけた後は、新たにスタートしないと自分らしく無い(^_^;
何かを理由に逃げているだけの毎日じゃ、
どんどんダメになってしまうのは当たり前。
逆境にこそ力を発揮できる人間が、
逆境を理由に逃げていたら、意味がない。
失うモノなんて何も無い。
元々、何も持っていないのだから。
だからこそ、どんな些細な事でも、
手に入る事を喜んだし、大切にもした。
それでも、形有る物は必ず壊れる事を学んだから、
形の無いモノにこそ価値を見出して、生きてきたんじゃないか。
そんな事を思いながらテスト撮影をしていて、
面白い事に気がついた。
ダメだと思ってたレンズが
フォーカスの微調整によって、別物のように綺麗に写るのだ。
スイートスポットが狭いレンズだったようで、
今までは信用できないオートフォーカスに頼らず、
マニュアルで合わせていたから、余計に気付かなかったのかも知れない。
案外、日々、こうやって本質からちょっとピンぼけになった風景を
「それが本質だ」と思い込んで決めつけているのかも・・と思ったりもした。
新しいカメラとレンズに支払った対価は、
安かった・・・という事らしい。
Home > アーカイブ > 2009-02-14
- 検索
- フィード
- メタ情報