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2008-01-25

捨て石

 ヒアリングという名の、ミーティング。

 

 今週は各部の管理職と来年度の予算について、

 色々と話をする事が多かった。

 

 それで見えた事。

 

 それは、会社のトップが何回か替わって、

 私がある程度構築してきたやり方や総務としての考え方が、

 その都度変化し、本来の「筋」が見えなくなっている・・という事。

 

 経費率の考え方や人事戦略など、誰でも考える表立った問題ではなく

 集団をどうコントロールしていくか・・という見えにくい問題

 に対する「筋」が大きくシフトしていたから、

 管理する形もおかしくなったのだろう。

 

 人には必ず感情があり、

 その感情を理解しコントロールするために会社が用意できる事は

 「ぶれない筋」だと言っていい。

 

 「待遇」も「戦略」も細かい様々な「規定」も、基本的な考え方がぶれない事で、

 誰もがフェアな感情を持つ事が可能となる。

 

 特別扱いされている部署や、特別待遇の人間が存在すれば、

 それは余計な悪感情を呼び起こすだけでなく、強いては作業能率の低下を招き、

 最後には従業員離れまで招いてしまうのだ。

 

 だから管理職は、公平な物の見方と判断を求められると同時に、

 一般従業員よりも余計に働き、かつその「姿」もしくは「結果」を

 見せないといけない・・・と私は考えている。

 

 良い給料もらって仕事をしていない管理職は、

 従業員に慕われるはずもなくロイヤリティも低くなり、

 その管理職の命令には散漫な仕事でしか応えなくなると、

 結果的に会社の力が落ちてしまう事は、誰でも想像できるはずだ。

 

 私が今のポジションに異動になった・・という事は、

 私が総務を預かっていた時代に使った様々な手法や考え方を、

 もう一回活用しながら新しい時代に向けた「筋」を確立する、

 という事だろう。

 

 守るべき事は例外なく守るが、

 意味のない「決まり」や効率の悪い手法は払拭し、

 臨機応変に柔軟に動き、1つの考えに固執せず、

 最終的に良い結果が出る事を良しとする。

 

 これは、簡単なようで難しい。

 何故なら、かなりしっかりとした客観性を持たないと、為し得ないからだ。

 

 優れた経営者やリーダー達は、

 この「客観性」という物を必ず持っている。

 そしてその上に、豊かな発想力と、人を惹きつける魅力、

 そして強い指導力を兼ね備えている。

 

 そんな神様みたいなヤツはそういないよ・・・・

 という声が聞こえてきそうだが、

 だから世の中には「位」という物ができ、

 その「位」に胡座をかく馬鹿も

 集団統率の手段として利用されているワケだ。

 

 会社に於いては職位だが、

 その肩書きに応じた仕事をしていないヤツは、

 経営戦略上、「捨て石」として使われている事も多々、あるわけだ。

 

 

 あれ?

 俺も、「捨て石」か??・・・(/–)/

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