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2008-02

品格

 品格というものがあるが、

 これは人格形成がなされる時に叩き込まれた物と

 自覚して努力して備わった物がある。

 

 で、困った事に、それがどうであっても

 基本的な生活にはあまり影響が無いから、

 自分の品格を上げようと努力する人は少ないのだろう。

 

 昔の日本人は、

 「恥」という考え方でそれを教え込んだ。

 

 だが今は、「恥」という概念が随分と軽くなって、

 自分さえ良ければ良い、という考えが支配的であるから、

 下品な行いをしている事にすら気付けない大人が増えてしまった。

 (勿論、自分にも当てはまるが)

 

 そのため、無意識に感じる好き嫌いのボーダーが、

 得てして品格によって引かれている事に気付かないで、

 集団の中で嫌われたり疎まれたりする人間もまた、少なくない。

 

 最近感じている事は、下品な振る舞いを半強制されるような状況に於いて

 無理に合わせる意味も根性も失ってきた・・・という事。

 

 そして、自分が対等もしくは目下という立場から話をしたいと思えるのは、

 少なくとも品格が近い、もしくはちょっと上・・位の相手だけで、

 それ以外の人とは、腹を割って話をする気にもなれないのだ。

 

 しかし、ビジネスの場では、これがなかなか難しい。

 好き嫌いで人を判断するのはもってのほかだし、

 集団を束ねるにはレベルを統一するやり方も必要だったりする。

 

 で・・・・

 ストレスが溜まるワケだ(^_^;)

 

 そして今宵も、

 杯を重ねたい気分になるのだが、

 その時間が少ないってのが・・・・

 一番の不満だったりする(/–)/

物欲神降臨

 月曜に予定しているロケ用に偏光フィルターを買いに行った。

 

 実は、最近ストレスが物欲を増大させていて、

 できれば買い物には行きたくなかったのだが、

 どうしてもガラス越しに遠景を撮らなくちゃいけなくて、

 仕方なしにヨドバシへ行った。

 

 

 ヤバイです。

 欲しい物だらけです。

 

 キャノン40Dも欲しいし、20ミリレンズも欲しいし、

 レンズチェンジ用のウェストバッグも欲しいし、

 あ・・・っとメモリーカードも必要じゃん・・・・

 

 

 5Dは後継機が3月後半に発表される・・という未確認情報があって、

 それにもう一台デジカメ買うほど仕事が有るわけじゃないし・・・

 

 とまずは40Dに対する物欲を押さえ込み、

 偏光レンズとメモリーカードは必要な物なのであっさりと購入して

 レンズチェンジ用のバッグも必要なのでのたうちまわりつつ購入して・・・

 

 で、コンパクトデジタルカメラのコーナーの前を通ったら、

 キャノン910ISが強烈の流し目をくれたので、

 またまた散々いじり倒してその物欲をねじ伏せて・・・

 

 そして帰ろうと思って玄関に向かうと、

 そこにはマック売り場があって・・・・

 

 何故か横浜店限定価格とか書かれたマックブックプロがあったり、

 iMacと同時購入で安くなる4ギガメモリーセットとかもあって・・・

 

 

 

 ストレスが物欲や食欲を招くのはよくわかっているんだけど、

 先立つ物が無くても欲しくなっちゃう気持ちがかなり大きくて、

 少しだけ買い物依存症に陥る人の気持ちが想像できた1日でした・・・

 とさ(/–)/

ブショネ

 キャップシールを綺麗に切って、

 スクリューを慎重にねじ込む。

 

 レバーを起こして口に当てて、

 ゆっくりと引き上げると、コルクはすんなりと抜けた。

 

 え・・・?

 ちょっと緩いんじゃないか??

 

 コルクには少しワインが染み込み過ぎていて、

 匂いを嗅ぐと・・・

 酸味を強く感じる。

 

 ギクッ・・・

 まさか?

 

 慌てて、ワインに触れていない方のコルクを嗅ぐと、

 少しだけカビの匂いを感じる。

 

 

 もしかして・・・

 と思いつつも、まずはグラスに少し注ぎ、

 状態を見る事にする。

 

 あ・・・

 やっぱり・・・

 

 そう

 随分前に買っておいたワインは、ブショネだった。

 

 

 ブショネとは傷んだワインの総称であるが、

 その度合によっては解らない事もある。

 

 で、私も全部解るわけではないのだが、

 基本的にブショネワインは、香りの変化は乏しく開いていかない程度から、

 明らかに腐ってる?と思う位酷いものまであって、

 レストラン等でブショネを指摘するのは、かなり酷い時以外は難しい物だ。

 

 素人でもわかるほどのコルク臭、それもカビ臭い匂いを伴った匂いを

 まとったワインに当たったら、ソムリエにも飲ませて判断してもらう事。

 

 ちゃんとワインをサーブするお店は、

 開ける時にソムリエが当たり前に飲むものだから、

 新しいワインを開ける時にソムリエが飲む準備をしていない店では、

 注意してホストテイスティングをした方が良い。

 (高価なワインを開ける時に限るけどね(^_^;))

 

 グラスをグリグリ回すより、まずは一口含み、

 何かおかしいと思う時はコルクの濡れていない方の匂いを嗅ぐ。

 

 何故濡れていない方を嗅ぐかと言うと、

 濡れている方はワインの香りが強くコルクの状態を知る事は難しいからで、

 カビの程度やコルク自体の匂いの強さは、素人でもある程度判断できるのだ。

 

 そしてそのコルクからカビの匂いがする場合は、

 その匂いと比べながら、もう一回ワインを飲んで判断するが、

 それで

視界を広く

 人は無意識の中にも1つの見方に執着して、

 他の見方のある事を忘れがちである。

 

 と説いたのは松下幸之助だが、

 この視点の転換ができないと、

 あのような大企業を作り上げる事は、

 難しかったのだろう。

 

 常に自分を含めた客観視をするクセをつけている私だが、

 何かに対して怒りを覚えたり、熱中したりする時は、

 どうしても1つの考えに捕らわれがちになる。

 

 数字を扱っていると、

 スタートとゴールの両方から見ていく事の大切を思い知る。

 

 膨大なリンクの張られた数式が合っているかどうかは、

 答えがわかっているデータを入れ込んで、

 求める答えが出るかどうかから、判断するのだが、

 コイツが間違っていると、何処がおかしいかを探す事になる。

 

 で、その時、こうだろう・・という見方に執着すると、

 間違いなくその答えは出てこないのだ。

 

 これは、人間にもあてはまる。

 

 アイツはこういうヤツなんだ・・・と決めつけてみると、

 実際は全然予想外の動きを見せられた時、

 何故?・・・という疑問しか湧かなくなってしまう。

 

 別の似たような仕事は全然余裕でこなしていたから、

 きっとどうにかするよ・・・と放置すれば、

 本来のパフォーマンスとは違う結果が導き出される事になる。

 

 別の側面から見たり、他の人間を介して見たりする事で、

 ようやくその人間の本質や適性が見える事は、結構多いのだ。

 

 色々な問題に対する相談を受ける事が多い私にすれば、

 (自分の問題を相談できる相手は殆どいないけど(^_^;))

 問題に対する答えを明確に出せなくても、アウトサイダーならではの

 別の視点を提供する事が、できているのだろう・・と思っている。

 

 今日も色々な相談を受けていたりするのだが、

 勤めて俯瞰的な視野を提供するように心がけて、

 できるだけ感情を抜いた私なりの理解を伝えるようにして・・・・

 

 ただ、ここのところ受ける相談は、

 スタッフの能力不足について・・・が多く、

 その相談自体が「決めつけ」なのか「不適合」なのかに

 悩まされている事も事実。

 

 能力があっても発揮できない人間は、

 どこにブレーキがあるかを探して、

 それを潰さないとダメになってしまうのだが、

 能力が無いのかブレーキがあるのか、

 能力を失う要因は何なのか・・・・にも悩んでいる。

 

 

 で・・

 やっぱり、様々な方向から、物事を見ないといけないな・・・

 と思わされるワケなのです。(^_^;)

不幸中の幸い

 自分の能力を知る事は難しい。

 それは客観的に自分を見る事が難しいからだ。

 

 さらに、誰かと自分を比べて優劣を決める場合、

 自分だったら、もっと上手くやれる・・と思っても、

 実際にやってみると勝手が違う事が多いと

 気付くくらいの長さは生きているから、

 自分の方が優れている・・とはなかなか言える物じゃない。

 

 

 では、

 実際に同条件で同じ仕事をしてみたらどうなのだろうか?

 

 同じテーマで何かを作る・・・といった解りやすい状態は、

 敢えて競争をさせるような企画の上に成り立つものであって

 実際には有り得ないが、 

 それでも極希にそういう事態になってしまう事はあり、

 その場合にはハッキリとその差が表見する事になる。

 

 で、何故そんな前置きをしたかと言えば、

 まったくの偶然だが、そんな事態を経験してしまったから・・なのだ。

 

 

 ある表を完成させるために、自分で必要なデータを全部用意して、

 後は順番にそって組み立てるところまでいったのに、

 事情で、別の人間にその組み立て部分を任せる事になった。

 

 勿論、その組み立てについては、

 データの揃え方や組み立てで大切なポイントの説明なども

 事細かに引き継ぎを行った。

 

 つまり・・・

 自分が作り上げる結果がわかっていて用意したデータを、

 設計図も注意事項も与えられた他人が作り上げるのだから、

 自分との差が非常にわかりやすい状態になったわけだ。

 

 で・・

 実際に組上がった表を見てみると、

 導く答えに対して流れるべきフローが消化不良で、

 何の為の表なのか解らない状態になっている。

 

 え?

 何故、こういう表なの??

 

 正驚いた・・・と言うか

 愕然とした、というのが正直なところ。

 

 任せた人間の能力は高く、

 ある部分については間違いなく私より長けていて、

 最終的な答えを導くための流れに個性的な寄り道や仕掛けがあっても、

 絶対に、納得できる仕事ができると信じきっていたのだが、

 自分が作った場合のクオリティのボーダーには全然追いついていなかったのだ。

 

 何故?

 ちゃんと説明したじゃん??

 

 と思っても、時既に遅し。

 一番大切で見たい答えが曖昧にしか表現できていないので、

 仕事の依頼主に謝りを入れるしかなかった。

 

 すると・・・

 

 「ここまでできるとは、思いませんでした。

  ありがとうございます。」

 

 と謝辞が返ってきた。

 

 

 あの・・・

 求める答えがわかり難くは・・・ないですか?

 

 それなら、

 クレームつけてもらわないと、困りますが・・・(^_^;)

 

 と言ってみたたところで、

 どこがどう違うか理解できないのが、仕事をくれる一般人。

 

 とりあえず喜んで頂けているようなので、

 これ以上触れるのは遠慮したけど、

 プロの目で見ると、その能力がキッチリ解るワケで・・・(/–)/

 

 後に残るのは失望感。

 そして次にこういう事が起きないように

 祈るしかない焦燥感も・・・

 

 まぁ、

 こういうシフトは、二度とお願いしない・・・と

 心に決めてガンバレって事ですか、ね(^_^;)

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