Home > アーカイブ > 2008-02-20

2008-02-20

不幸中の幸い

 自分の能力を知る事は難しい。

 それは客観的に自分を見る事が難しいからだ。

 

 さらに、誰かと自分を比べて優劣を決める場合、

 自分だったら、もっと上手くやれる・・と思っても、

 実際にやってみると勝手が違う事が多いと

 気付くくらいの長さは生きているから、

 自分の方が優れている・・とはなかなか言える物じゃない。

 

 

 では、

 実際に同条件で同じ仕事をしてみたらどうなのだろうか?

 

 同じテーマで何かを作る・・・といった解りやすい状態は、

 敢えて競争をさせるような企画の上に成り立つものであって

 実際には有り得ないが、 

 それでも極希にそういう事態になってしまう事はあり、

 その場合にはハッキリとその差が表見する事になる。

 

 で、何故そんな前置きをしたかと言えば、

 まったくの偶然だが、そんな事態を経験してしまったから・・なのだ。

 

 

 ある表を完成させるために、自分で必要なデータを全部用意して、

 後は順番にそって組み立てるところまでいったのに、

 事情で、別の人間にその組み立て部分を任せる事になった。

 

 勿論、その組み立てについては、

 データの揃え方や組み立てで大切なポイントの説明なども

 事細かに引き継ぎを行った。

 

 つまり・・・

 自分が作り上げる結果がわかっていて用意したデータを、

 設計図も注意事項も与えられた他人が作り上げるのだから、

 自分との差が非常にわかりやすい状態になったわけだ。

 

 で・・

 実際に組上がった表を見てみると、

 導く答えに対して流れるべきフローが消化不良で、

 何の為の表なのか解らない状態になっている。

 

 え?

 何故、こういう表なの??

 

 正驚いた・・・と言うか

 愕然とした、というのが正直なところ。

 

 任せた人間の能力は高く、

 ある部分については間違いなく私より長けていて、

 最終的な答えを導くための流れに個性的な寄り道や仕掛けがあっても、

 絶対に、納得できる仕事ができると信じきっていたのだが、

 自分が作った場合のクオリティのボーダーには全然追いついていなかったのだ。

 

 何故?

 ちゃんと説明したじゃん??

 

 と思っても、時既に遅し。

 一番大切で見たい答えが曖昧にしか表現できていないので、

 仕事の依頼主に謝りを入れるしかなかった。

 

 すると・・・

 

 「ここまでできるとは、思いませんでした。

  ありがとうございます。」

 

 と謝辞が返ってきた。

 

 

 あの・・・

 求める答えがわかり難くは・・・ないですか?

 

 それなら、

 クレームつけてもらわないと、困りますが・・・(^_^;)

 

 と言ってみたたところで、

 どこがどう違うか理解できないのが、仕事をくれる一般人。

 

 とりあえず喜んで頂けているようなので、

 これ以上触れるのは遠慮したけど、

 プロの目で見ると、その能力がキッチリ解るワケで・・・(/–)/

 

 後に残るのは失望感。

 そして次にこういう事が起きないように

 祈るしかない焦燥感も・・・

 

 まぁ、

 こういうシフトは、二度とお願いしない・・・と

 心に決めてガンバレって事ですか、ね(^_^;)

Home > アーカイブ > 2008-02-20

検索
フィード
メタ情報

Return to page top