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2008-02-21

視界を広く

 人は無意識の中にも1つの見方に執着して、

 他の見方のある事を忘れがちである。

 

 と説いたのは松下幸之助だが、

 この視点の転換ができないと、

 あのような大企業を作り上げる事は、

 難しかったのだろう。

 

 常に自分を含めた客観視をするクセをつけている私だが、

 何かに対して怒りを覚えたり、熱中したりする時は、

 どうしても1つの考えに捕らわれがちになる。

 

 数字を扱っていると、

 スタートとゴールの両方から見ていく事の大切を思い知る。

 

 膨大なリンクの張られた数式が合っているかどうかは、

 答えがわかっているデータを入れ込んで、

 求める答えが出るかどうかから、判断するのだが、

 コイツが間違っていると、何処がおかしいかを探す事になる。

 

 で、その時、こうだろう・・という見方に執着すると、

 間違いなくその答えは出てこないのだ。

 

 これは、人間にもあてはまる。

 

 アイツはこういうヤツなんだ・・・と決めつけてみると、

 実際は全然予想外の動きを見せられた時、

 何故?・・・という疑問しか湧かなくなってしまう。

 

 別の似たような仕事は全然余裕でこなしていたから、

 きっとどうにかするよ・・・と放置すれば、

 本来のパフォーマンスとは違う結果が導き出される事になる。

 

 別の側面から見たり、他の人間を介して見たりする事で、

 ようやくその人間の本質や適性が見える事は、結構多いのだ。

 

 色々な問題に対する相談を受ける事が多い私にすれば、

 (自分の問題を相談できる相手は殆どいないけど(^_^;))

 問題に対する答えを明確に出せなくても、アウトサイダーならではの

 別の視点を提供する事が、できているのだろう・・と思っている。

 

 今日も色々な相談を受けていたりするのだが、

 勤めて俯瞰的な視野を提供するように心がけて、

 できるだけ感情を抜いた私なりの理解を伝えるようにして・・・・

 

 ただ、ここのところ受ける相談は、

 スタッフの能力不足について・・・が多く、

 その相談自体が「決めつけ」なのか「不適合」なのかに

 悩まされている事も事実。

 

 能力があっても発揮できない人間は、

 どこにブレーキがあるかを探して、

 それを潰さないとダメになってしまうのだが、

 能力が無いのかブレーキがあるのか、

 能力を失う要因は何なのか・・・・にも悩んでいる。

 

 

 で・・

 やっぱり、様々な方向から、物事を見ないといけないな・・・

 と思わされるワケなのです。(^_^;)

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