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2008-02-26
プロ
- 2008-02-26 (火)
- 日記的雑感
「感性の話をしたいんだけど?」
「どうした、いきなり?」
「最近、仲間内と話しても
スペックの話が多くて、つまらんのよ」
カメラマンの友達と話す事があった。
彼は所謂一匹狼で、
ワイドの使い方が上手い、
オールマイティなプロフェッショナルだ。
ただ、最近のデジタル出稿には抵抗があるようで、
今一積極的にデジカメに移行していない。
「なんかデジって、ピントが合わせ難い感じあってさ・・
フルサイズってどう?」
「フルサイズ使ってない?」
「うん、デジなんて消耗品だから、
高価なフルサイズはコストに合わないのさ
でさ、こんな話をするとさ、
スペックを語るヤツが多くて嫌なのさ」
「あ・・・なるほど」
画素数が上昇し、センサーサイズも35ミリのフルサイズに移行しだし、
無駄なスペック競争と、必要以上のクオリティを求めるユーザーが増えている。
(レンズの性能から言っても800万画素で充分)
周辺減光が・・とか、歪みが・・とか、
レンズの中にゴミや生成上発生した泡などがあって使えない・・とか、
語られるのは、まさにスペック関係が多い。
バイクに置き換えれば、
自分の持っているバイクの最高速が何キロ出るとか
0ー4が何秒か・・とかを誇るような物。
もっともそんな話を、我がMC関係者にすれば、
実験しよう・・という事になって・・(/–)/
「デジってさ、凄くピントに厳しい感じがしないか?」
「うん、そんな感じがしてる。
特にフルサイズは厳しくて、
オートフォーカスに頼るとヤバイ感じがするから、
基本は自分で合わせる・・・感じだよ」
「やっぱなぁ・・・」
フォトグラファーとして知りたい、
写りの感触やクセなどの話ができないのは、
つまらない事だろう。
だから、そんな相手に選んでくれた事を素直に喜ぶけど、
実際に大切な問題、ハードよりもソフトについては、
形の無いものだけに、感性が合わないと話にもならない事は確かにある。
「昔はさ・・・
写真なんて、ちょっと覚えれば誰だって撮れるって思ってたけど、
意外に皆、できないんだなって、ここんところ気付いたよ」
「誰でも上手く撮れちゃったら、商売になんないでしょ?」
「そうなんだけどさ。
でも、ホント、誰でも写真なんて撮れるって思ってたんだよ」
誰でもできそうな事で、商売を成り立たせるのは難しい。
さすが・・・と思わせる何かは、
間違いなく感性によって生み出される。
そしてその「さすが」と思わせる何かを
コンスタントに提供するのがプロであり、
その感性を研ぎすます為の修練を怠らないのもプロなのだろう。
でも・・・
そんな風に言われると、
私の撮ってる写真こそが、
誰にでも撮れそうな写真なんじゃないか・・・と
悩んでしまうのも事実。
もっともっと写真、撮らなくちゃねぇ・・(^_^;)
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