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2008-03

ボトル・イン・ボンド

「バーボンなんて飲みます?」
 
「今のバーボンはあまり・・・
 強いて言うなら、フォアローゼスのプラチナ位かなぁ・・」
 
「昔の製法を踏襲したターキーがあるんですけど」
 
「え?
 昔のって?」
 
「マスターディスティラーが気合いを入れて作ったやつなんですが」
 
「飲みます」
 
 
 
同一蒸留所で、同じ年(季節)に作られた原酒のみを使用して
4年以上熟成しアルコール度数50%に調整したバーボンを
政府が認可した・・という製法が「ボトル・イン・ボンド法」らしい。
 
で、そんな製法がどう・・と言うよりも、
昔の製法に拘って作った懐かしい味がする、という方が気になって、
取り敢えず試飲してみた。
 
 
うわ・・・
バーボンだ(^_^)
 
お・・
おぉ?
 
お~(^_^)
 
 
確かに昔飲んだバーボンのような味がするのだが、
最初のキックは50%らしさの現れとしても、
その後、怒濤の様に広がるバニラ香は、
バーボンらしい臭さよりも軽やかに爽やかに、
それでいてしっとりと口の中に広がって、実に楽しい。
 
 
「懐かしいねぇ・・・」
 
「いいでしょ?」
 
「うん、凄い」
 
「入れます?
 あと4本在庫がありますから」
 
「もちろんです」
 
 
 
 
相変わらず、馬鹿まっしぐら・・・です(/–)/

逃避?

 「負の感情を持っている人」は、「負」を引き寄せる。

 

 フラットに聞けば、どっちとも取れる会話も、

 「負の意識」に支配されれば、悪く聞こえるし、

 そういう感情を持っているだけで物事は悪い方へと向かってしまう。

 

 「誰かが君の悪口を言ってたよ」と楽しそうに告げるヤツがいたとして、

 その言葉尻だけを摘んで脚色すれば、他人事として実に楽しいのだろう・・

 という事は、誰でも想像できる事だろう。

 

 この手法がニュースに取り入れられている事は、

 意外に知られていない事かも知れない。

 

 新聞やテレビが行う報道に差がある事は、

 この、他人の悲劇はエンターテイメントだと解ってい人達が、

 そのさじ加減で切って伝えるからだ。

 

 物事は、一部分を見て理解できるほど単純じゃない。

 それがわかっていても、人間は一度にできる情報処理能力に限りがあるからで、

 解りやすく伝えるという建前のもと、意図的に仕組まれた報道がなされて

 いる事は、確かに多いのだろう。

 

 数字を見ていて感じる事と、

 誰かと会話していて感じる事、

 そして、ちょっとだけ悪意を感じる情報や、

 判断を求められる質問などが集まってくると、

 毎度、このようにどうでも良い事に心を乱される。

 

 そして自分が、

 まだまだ青いな・・と思い知らされる。

 

 どうしたら・・・ 

 フラットに言葉を聞いてもらえるか、が、

 今の最大の課題だったりするのは、 

 今の環境が整備不足って事なのかも知れない。

 

 

 そして今夜も・・・

 酒を飲みたくなってしまった・・と(/–)/

酔うて候

 酒を酌み交わす相手は、

 気心の知れた人が良い。

 

 仕事の付き合いだったり半ば接待だったりすると、

 飲みたくない酒を飲みたくないシチュエーションで飲む事になって

 大概、調子が悪くなるものだし、

 第一酔う事も許されない事だってあったりする。

 

 男同士だったりすれば、酒を飲んで本性をさらして見せる事で、

 どこかお互いに安心するような、仲間意識を強くできるような、

 錯覚にも似た連帯感を楽しむ事ができるが、

 男と女だったりすると別の駆け引きが楽しみの1つとして加わって、

 それが酒を美味くも不味くもするようだ。

 

 え?

 〜ようだ・・・?

 

 うん、

 最近は、ちっとも男と女の駆け引きなんて事が無いので、

 酒場で見る男女の駆け引きを観察しつつ、そう感じるわけで(爆)

 

 

 ただ、気心の知れた人と飲む事は、やっぱり大切だと思う。

 

 信頼関係があって初めて、楽にどんな話でもできるのだし、

 どこかで、愛情にも似た感情も存在しているから、

 お互い無理をしないで楽しめて、例えば愚痴が言えたり、

 ちょっとだけ悪意を振りかけたような会話も楽しめて、

 パブリックな場所で溜まったガスが抜けてよい。

 

 だから、極力、腹の探り合い・・のような飲み会は避けたい。

 

 自分としては正直に全部さらけ出したい傾向が強いから、

 そんな飲み会に出ると言質を取られて、後で良いように利用されそうで、

 心穏やかに過ごせないワケだ。

 

 

 人と人との付き合いは、結局は信頼関係だ。

 

 それも、優しさを持てる程度の愛情にも似た感情が付随して成り立つ

 信頼関係が無いと、付き合いは続かない。

 

 そしてそこには、

 その人が大切にしている何かを壊したり奪ったりするような感情が

 起きてしまったら、即座に関係が崩壊するという認識があって欲しい・・

 と思う。

 

 飲んで飲まれて、他人の個人的な情報を笑いのネタにするような人とは、

 絶対信頼関係なんて持てないし、付き合いたくもないのだ。

 

 

 で・・・

 やっぱり酒の席は、

 心許せる人達とだけで、過ごしたいなぁ・・と思ったりする(/–)/

今宵はグラッパ

 年度末の収支を予測する計算は、

 一進一退の道を辿って、一喜一憂をする毎日を与えてくれる。

 

 加えて、今までのやり方を自分流にシフトさせようとしているから、

 色々とぶつかる所も多々あって、かなり感情的に疲れる作業だったりする。

 

 自分の分をわきまえる人間ばかりがいるわけじゃないから、

 望まない感情問題を掘り起こすのも馬鹿らしいし、

 かと言って放置しても仕事は終わらないので、苛つく事夥しいのだ。

 

 で、こんな時は飲むしかない・・・というのが今までだったのだが、

 ここの所は飲むチャンスも気持ちも薄いワケで・・・

 

 なんか、荷物下ろしになる行為をしないと、

 その内爆発するな・・・と思いつつ、自宅でグラッパを舐めてみたりする(/–)/

経年変化

 「最近さ、ときめく・・なんて感情が殆ど無くなっちゃってさ」

 

 「信じられない」

 

 「一通り、のたうち回った結果、

  あまり驚く事が無くなっちゃったのかな」

 

 

 午後の一時を、ゆっくり食事をしながら、

 他愛のない話をしていた。

 

 

 「お酒も飲まないの?」

 

 「全然・・飲まないわけじゃないけど、

  以前から比べたら、信じられないほど飲んでないなぁ・・」

 

 「忙しいのね」

 

 「うん。

  でも、自分でも不思議な位、酒はどうでもいい感じ。」

 

 「女も?」

 

 「あはは

  確かにそう・・だな」

 

 

 スキあらば、手を出そうとするような時代はとっくに終わり、

 心通じる人との時間を大切にするような時代を経て、

 今は、もっともっと、フラットに誰かと付き合うようになっている。

 

 決して冷たくなったワケではなくて、

 家族同様に思っている人に対しては変わらない気持ちを持ち続けていても、

 少しでも距離を縮めていたいと思うほどの飢えがあるわけではない。

 

 

 「この前さ、会社の女の子と酒飲みに行こうか?って話になってさ」

 

 「あら、相変わらずじゃん?」

 

 「あぁ、そうじゃなくて、

  たまたまそんな話になった時にさ、

  先輩格の女性にも声かけて『是非一緒に』ときたからさ、

  俺はもう、カップルで酒を飲むような対象にも見てもらえないのかな・・と

  ちょっと悟ったりしたのさ」

 

 「あははは、それって逆。」

 

 「え?」

 

 「その娘は、貴方が男だから、2人っきりを避けたのよ。

  ちゃんと男を感じてるのよ」

 

 「そうなのかなぁ・・・」

 

 

 今の状態に、何ら不満があるワケではなく・・と言うか、

 凄く幸せを感じていて、貪欲に色々な人達と語り合いたい欲望も薄れて、

 どこか達観していた気分でここのところ、暮らしてきていたのだが、

 そうやって言われてみると、どうやらまだ、普通の男の一部として見られる

 状態は残っているらしい(^_^;)

 

 気持ちが通じ合う事が大切で、幸せで、

 それ凌駕するような関係は無いのだ・・という事に気付いてしまうと、

 心と心の付き合いこそが楽しくて気持ち良いのだと、理解できるようになる。

 

 そういう関係を望んでいると、若い頃には当たり前にあった駆け引きのような

 少し自己満足的で自己中心的なやり取りに、魅力を感じなくなった。

 

 

 「で・・・女関係は?」

 

 「うん?

  特に無いよ」

 

 「うっそ〜

  若い娘と飲みに行こうなんて話、してるくせに?」

 

 「あ〜、違うって。

  単純に、美味い酒飲んで、

  違う世代の話を聞いてみたいだけさ」

 

 「彼女、欲しいんじゃないの?」

 

 「家族のように大切に思う人がいるから、いらない」

 

 「あら・・・

  マジ、枯れた?」

 

 

 おいおい・・

 俺って、どういう人間に見えてるの?(^_^;)

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