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2008-03

・・だろう

 「申し訳ありませんが、

  ブランクの納付書は当行には備えてございませんので、

  税務署まで取りに行っていただけないでしょうか?」

 

 「え・・・無いの?」

 

 

 今年も、やっぱり納税する事になったんだけど、

 なにせ一年に一度の事。

 

 何をしたか・・・なんて覚えてないけど、

 去年のように郵便局でのバトルを繰り返したくなかった私は、

 のほほんと、銀行まで行っちゃったワケです。

 

 税務署で申告書をもらって記入して送付したまではよかったけど、

 その後の納税の時、申告書の控えだけ持って行けばどうにかなる・・と

 安易に考えてたツケが回ってきたわけで(^_^;)

 

 

 毎度思うんだけど、

 自分でもやっちまう「・・だろう」な思い込みの深さ。

 

 会社でもこういう事は多くあって、

 それが一々トラブルになるから始末に悪い。

 

 それも、

 普通は「やっとくでしょ?」と誰しもが思う、

 「通常、当たり前に行うチェック」を省いてミスを起こす様な、

 聞いてても情状酌量の余地が無いトラブルがちょくちょく起きる。

 

 まぁ、全ての事に意識を集中して行動する事なんて、

 普通に考えてもできない事だから、

 何に集中するか・・を外さない事に尽きるのだが、

 それが難しいって事なのだろう。

 

 数字を扱う仕事は、

 この「だろう」を無くさないといけない仕事だ。

 

 完璧と思っていても、常に「どこか間違っている?」と疑う位の

 注意力が求められるものだ。

 

 

 で・・・

 仕事以外に対する注意力は、どんどん低下して・・・

 

 

 そして間抜けな振る舞いをしてしまうっ・・・と(/–)/

疲れてる?

 「なんか疲れてる?」

 

 「あれ? そう見える?」

 

 「うん、なんかフィルターかかってるみたい」

 

 

 うん・・・

 疲れてます。

 

 なんと言うか、

 昔ながらの暗いヘッドライトが一灯切れたまま、

 霧の山道をすっ飛ばしてるような気分の毎日なのだ。

 

 今までの記憶と経験から、根拠の無い予測を立てて、

 その裏付けをするように様々なデータを探し当てる・・・

 そんな作業はライディングにも似て孤独で、

 結局、自分を信じてアクセルを開けるしかない。

 

 

 友人と久々に食事をしていて、そんな事を指摘される、

 気を許しちゃってる自分がソコに居るのは、ある意味幸せな事。

 

 そういう時間もあまり取れない今は、

 プライベートな時間には余計な気を遣う行為は極力避けたくなり、

 実際そんな時間は、ちっとも取れていない。

 

 それでも誰かと会って話をしたり、

 何か、何時もと違う風景を見たり・・・と 

 自分をシフトする行為を計画しないと、

 自分自身が嫌いな「嫌な自分」になりそうだ。

 

 それにしても・・・

 今の日常は、つまらない。

 

 とにかく、つまらない。

 

 と言うことで、

 そんな状況をバネに、

 非日常を演出する事を、考えるかねぇ・・・(/–)/

根性抜け

 今日は、根性が抜けた。

 

 で・・・

 デスク作業に徹する。

 

 そして・・・

 1日が終わる。

 

 

 来週は、デジカメ(movie)の

 カメラマンを頼まれている。

 

 今の仕事を担当する事になってから、

 ディレクションよりカメラマンの仕事が多いのは・・・

 どういう風の吹き回しなんだろうねぇ(/–)/

三浦海岸駅にて

 今年度一杯のご奉公で、

 今日もスチールロケにでかけた。

 

 向かうは、京急の三浦海岸駅。

 

 その沿線に河津桜が咲く道があり、

 この週末辺りが盛り・・と聞いたからだ。

 

 

 え?

 何??

 

 という位、人がいる。

 

 狭い歩道を歩くのも難しいほどの人出で、

 撮影する場所を確保するのも難しかったりするが、

 それでも河津桜や菜の花の色が、春の色として風景を彩っていた。

 

 

 週末を1日潰すボランティア撮影も、

 あと2〜3回で終了する。

 

 これからは義務感に駆られて撮影する事は無くなるが、

 その分、撮りたい物を見極めないと、日常的に撮る事を忘れるかも知れない。

 

 

 鳶のアクロバット飛行や翡翠の艶姿を切り取りながら、

 春の匂いを満喫した日。

 

 撮影の楽しさと、気持ちを豊にする効果がある・・と

 今更ながらに気付かされる。

 

 そして、趣味でデジカメを持ち歩く人達の気持ちも、

 少しだけ理解できるような気分になった。

 

 

 来週は、ドコで何を撮ろうかなぁ・・・・(/–)/

皇苑

 美味しい食事に必要なのは、

 楽しい会話と上質な料理、そして行き渡るサービス、と言っていい。

 

 今日は接待系の食事&飲み会があったが、

 細々とした日々の仕事の話を一切排除してみた。

 

 と言うのも、

 ここのところ苛つく諸々の問題は全て仕事上の事であり、

 それこそリアルに語られかねない、ある意味逃げ場の無い重さが伴うからで、

 聞かされる方にとっても面白くなければ、語るコッチはもっと面白くないからだ。

 

 

 「しかし、ランドマークで中華ってのは、初めてだよ。」

 

 「そうですか。実は私も初めてなんです。」

 

 

 地元の人間としては、中華街で食べる事を当たり前と思っているから、

 横浜ロイヤルパークホテルで中華料理を食べようという考えは

 実は今まで、一度も持った事がなかった。

 

 ホテルの中華料理は高くてそれなりだ・・・と決めつけていたが、

 今回は客のオーダーがあって、そうならざる得なかった。

 

 

 「料理はまかせるよ」

 

 「わかりました。

  中華街と同じやり方でオーダーしますね。」

 

 

 

 私の場合、中華街の店で食べる時に、

 コースでオーダーする事は、殆どない。

 

 何故なら中華街の店では、それぞれの店に目玉料理があって、

 その料理を基本に食べたい物を組み立てるのが地元民のスタイルで、

 贅沢にいくのなら、それぞれの得意料理を一品ずつ食べ歩く・・・

 というやり方が「通」と呼ばれる人の常なのだ。

 

 だから、初めてのこの店でも食べたい料理をメインに据えて、

 自分なりのコースを組み立ててオーダーするのは、

 中華街を食堂として扱ってきた地元民としては当たり前で、

 しかも腕の見せ所でも、あったりする。

 

 

 「中華へいらっしゃるのは、珍しいですね。」

 

 「初めてだよ。

  だから、ここの得意料理もよくわからないよ」

 

 

 馴染みのバーテンダーが、

 随分前にこの店へ異動していたのが幸いした。

 

 良い相談役として、テーブルについてもらう事になった。

 

 で・・・

 彼と相談して決めたメニューは以下の通り。

 

 

 前菜(三種盛り合わせ・叉焼/蒸し鶏/酢の物)

 干し貝柱とフカヒレのスープ

 北京ダック

 レタスの肉包み

 やまゆりポークの炒め物

 季節野菜の炒め物

 芝エビのチリソース煮

 甕出しの紹興酒

 プーアル茶

 

 

 普通の中華料理を求める人にも、

 本格的な中華料理を期待する人にも合う、無難なラインをオーダーしたが、

 それでも、味や量がわからない。

 

 ほんの少しだがそこら辺の調整をどう取るか・・・が気になっていたのだが、

 最初の前菜(冷盤)の叉焼を食べた瞬間に、その不安は吹っ飛んだ。

 

 

 「美味いね、これ」

 「肉が美味しいですね」

 「こんな美味しい蒸し鶏、初めてです」

 

 

 いや、驚いた。

 本当に、この前菜で選んだ品は、かなりの高レベルだったのだ。

 

 で、ここからが、驚きの連続だった。

 

 スープは塩加減が絶妙でフカヒレを美味く食べさせてくれるし、

 北京ダックは、あのカリカリの皮の部分と肉とシッカリついた厚さで切った部分を

 食べ進める事で食感が変わるように巻き上げて出してくれるし・・・

 と、フルサービスで順番も上手く組み上げて、

 タイミング良くサーブしてくれるのだ。

 

 

 これは、簡単なようで難しい。

 

 ちゃんと客の食事のスピードを見極めないとタイミングがずれるし、

 特にこのようにアラカルトでオーダーした場合は、順番組む事も

 ちょっと難しくなるので、スタッフと厨房が上手く連携をとって

 気を遣って動かないと実現しにくい。

 

 事実、横浜中華街では厨房の都合で順番も気にせずに出す所が多く、

 その為、料理のオーダーも一気にしないで様子を見ながらするのが

 実は地元民のやり方にもなっている。

 

 とにかくそれぞれの料理は、

 どれもが想像をちょっとずつ超える美味しさを見せたが、

 芝エビのチリソース煮だけは想像通りの味だった(^_^;)

 (海老好きとしては当然の事というべきか)

 

 

 2時間に渡る会食は無事楽しく進行するが、

 美味しい料理が良い方向に期待を裏切って現れるため、

 話した内容に仕事の話は殆ど現れない。

 

 次に出てくる料理が、中華街で食べた物とどう違うか・・・で

 話はどんどん盛り上がって、その分紹興酒が無くなるピッチも早くなる。

 

 そして、全員の腹具合を確認しながら、最後のオーダーとして

 ご飯物か麺物をオーダーしようとメニューを見て、またもや驚かされた。

 

 なんと・・・

 あの、ちょっと臭い干し魚(鹹魚)を使った「鹹魚鶏粒炒飯」が

 普通にメニューの載っているではないか。

 (鹹魚が珍しい食材のため、横浜中華街でも一部の店でしか扱っていない)

 

 

 「あの・・・

  ちょっとクセがある炒飯を食べませんか?」

 

 「クセって?」

 

 「香港ではよく使われている鹹魚(はむゆー)という干し魚を使っている

  炒飯なのですが、これが妙に美味しいんですよ」

 

 「食べにくい?」

 

 「匂いが独特ですが、納豆ほど個性的ではありません。

  昔、周富徳が鹹魚の代わりに塩鮭を使って作った炒飯が有名ですが・・・」

 

 

 そう、これだけ料理が美味しいと、そんな食材の話も絶妙なスパイスになる。

 そしてそのスパイスは、本当に味わいを深めてくれるワケで・・・(^_^)

 

 事実、ちょっとクセのある炒飯は好評を得て、デザートの「ゴマ団子」と

 「マンゴプリン」も話が膨らむアクセントとなった。

 

 で・・・

 ヒシヒシ感じたのは、

 「純粋に楽しむ」という時間を演出する事の大切さ。

 

 単純に料理を楽しむ・・という観点で話が楽しめた事は、

 全員の気持ちを暖かく、幸せに演出した。

 

 

 「横浜中華街では何度か食べさせて頂いてるけど、

  こんなに美味しい中華があるとは、思わなかったよ。」

 

 「いやぁ、私も初めて知りました。

  予算的にもそんなに差が無いようですし、今度は横浜で美味しい中華を・・

  と尋ねられたら、ここも選択肢の1つとして紹介しようと思います。」

 

 

 いや、宣伝をしているつもりはない。

 

 本当に、驚くほど料理もサービスもクオリティが高くて、

 私自身が「食わず嫌い」だった事を恥じる気持ちにさせられたのだ。

 

 え?

 その後??

 

 煙草を吸いたい客の所望で、

 いつもの2階で飲んだくれた・・・と、いう事で(/–)/

 

 

 横浜ロイヤルパークホテル

 68階 中国料理 皇苑

 045ー221-1155(レストラン予約)

 9:00〜21:00

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