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2010-01

手相?

D1741
 
「君の手相は・・・
 あぁ、凄いねぇ・・・
 
 お金、貯まるね。
 それと、長生きするね・・・
 
 良い手相だなぁ・・
 こんなの見た事ない
 
 あ・・でも、
 好きになったら独り占めしたいタイプ?・・・かな」
 
 
隣に座ったカップルは、
男性がちゃんとしたビジネススーツで
女性はそのスーツに見合う程度のお洒落着で、
バランスの取れた感じがする微笑ましい2人だった。
 
男性は両手で彼女の手に触れながら、手相を見ている。
 
両手の掌を上に向け、その手を両手で包むように触りながら、
実に細かく、丁寧に、しかも言葉を選んで説明を続けている。
 
 
私は、ただ食事がしたいから・・・と入った店だったが、
廻りはカップルばかりで、いささか居心地が悪かった。
 
目のやり場に困る・・と言うか、
孤独感を加速させる・・と言うか、
とにかく、自分だけが場違いな感じがしてしまう。
 
最初に出してもらったビールが無くなった頃、
オーダーしたパスタがやってきた。
 
 
「でね・・・
 この線が綺麗にMの形になってるでしょ?
 これがまた、良い手相なんだよね」
 
 
ビールを一杯、ゆっくり飲み干しても、
彼の手相見は終わらない。
 
何とはなしに見ていると、彼は彼女の手を握り、
時に腕まで触り、ひたすら手相の話を続けていた。
 
 
「おまたせしました」
 
 
パスタがやってきた。
 
コショウをミルで挽いて振りかけ、
チーズをかけてもらい、ビールをもう一杯頼んで
空きっ腹にパスタをくれてやる。
 
 
うん・・
やっぱり、ニンニク&唐辛子&トマトソースは、
ビールに合うよねぇ・・(^_^)
 
 
で、ゆっくり食べて、
2杯目のビールを飲み干して、
さぁ、勘定・・・という事になって隣を見ると、
まだ、彼は彼女の手相を見ていた。
 
 
よくもまぁ・・
ずっと手相の話だけできるもんだね・・・と思いつつも、
彼女の手を握りたい人がやる古典的な手法だ・・・と思いつつも、
30分近く彼女の手を握ったまま、一生懸命な彼を許す彼女を見れば、
もっと握ってて・・・と言わんばかりの幸せそうな顔。
 
要するに、2人とも手を握り合っていたいんだね(^_^;
 
・・・と思ったが、なんとなく清々しくて、気持ち良い。
 
 
あんな気持ちは
何時、どこに、忘れてきちゃったんだろうね(爆)

八海山 金剛心

家の近くの酒屋に、純米大吟醸の「八海山 金剛心」が入っていた。
 
美味い・・という噂は以前より聞いていたが、
実物を見るのは初めての事。
 
聞けば、かなり数が少ないらしく、
たまたま2本入った、との事だった。
 
 
八海山と天狗舞は、
私にとっては日本酒を飲むきっかけとなった大事な酒。
 
酒樽を並べて樽出しの酒しか無い飲み屋で飲んだその二杯は、
私が持っていた日本酒のイメージを完全に覆す力に溢れていた。
 
地酒ブームが起きて、技術や機械の進歩があって、
昔は不可能と言われていた精米歩合40%の大吟醸も可能となった。
 
だがそんな進歩に関わらず、手作業に拘るパートを大切にしている蔵の酒は、
やはりどこかで、独特な顔を持っているように思う。
 
そしてそんな蔵の1つが八海山なのだ。
 
 
1A07
 
 
以前からその美味さに気付いてはいたのだが、
古酒といわれる貯蔵され熟成が進んだ日本酒は、
まだまだ量が少なく、また情報も少ない。
 
古酒を多く置く酒屋で飲んだ「達磨正宗」
金沢で飲んだ「黒帯」
そして「天狗舞」
 
長期熟成した上質な酒は、
角が取れて、その酒が持つ個性が化けて、
普通に飲む酒とは全然違う魅力に溢れている。
 
で、この金剛心は・・・
 
上槽から2年の熟成期間を取っている、と聞かされた。
 
 
 
やっぱ飲むでしょ。
絶対飲むでしょ。
今飲まないと、間違いなく後悔する・・・(^_^;
 
という事で飲んでみた。
 

1A08
 
 
やばいね・・・
これ
 
 
玉露と煎茶の違いくらい、
普通の八海山とは違う。
 
口当たりが円やかで、
味わいは豊で、酸味と甘みのバランスが素晴らしく、
熟成酒には乗ってきやすいバニラっぽさも殆ど感じず、
何よりも後味に旨味だけが残って、嫌な味が1つも無い。
 
そしてその酔いの穏やかな事・・・・
 
 
いやいや
恐れ入りました。
 
「亀の翁」を飲んだ時よりも、
感動が大きい(^_^;
 
 
たまには良い酒も、
飲んでみるものですね。

リーダーの素質

2F32
 
チームを組んで仕事をする事は、
1人ではできないサイズの仕事を進める上で、必要不可欠な事。
 
その編成は、
仕事を依頼主の望むようにコントロールする統括と、
仕事全体の指揮をする監督、
それぞれのパートを担うスペシャリストにアシスタント、
という事になるだろう。
 
仕事の規模によっては総監督の下にパートを担う監督が入ったり、
スペシャリストも専門のチームをもって仕事にあたる・・・
など全体のサイズは変化するが、
基本は統括と監督が大きな権限とそれに見合う責任を、持つものだ。
 
 
組織は上意下達でできあがっていて、
チームは仕事という共通目的を持って動くから、
ある程度は機械的に粛々と動いていくが、
それぞれのスタッフは機械ではないので、感情も働く。
 
だから、向くべき方向を監督が迷えば、
スタッフは唯一共有できる「目的」を失い
仕事の内容も完成品も満足できない物になるし、
スタッフ同士の感情問題が大きくなったりもするのだろう。
 
だからこそ、チームを動かす事は難しく、
それ故チームリーダーになれる人には
豊富な経験と広い見識、強い目的意識や客観性、そしてカリスマ・・・
など独特な能力が必要とされるのだ。
 
 
なのに往々にして、
リーダーとなる人が勘違いしている場面を、見る事は多い。
 
「黙って俺についてこい」と言い切るのはカッコイイが、
そうできるのは、チームで起きる問題の解決策を持ち、
スタッフの感情をコントロールする力があって、
絶大なる信頼感を構築しつつ「納得できる仕事の形」を
明確に暗示させられる人だけだろう。
 
だが、そんな力が備わっていないのに、
肩書きにモノを言わせてスタッフを機械のように扱い造反を招いたり、
最低限の仕事しかしてしてもらえずクオリティーが低くなる事は、
日常茶飯事のように見受けるのだ。
 
 
組織の上に立つ人間には、客観視が求められる。
その客観視できる能力が低いと、質の良い愛情を持つ事は難しい。
 
そして、
愛情の存在しない関係においては
対価以上の動きは出てこないのが道理なんだが、
そういう事を理解できないヤツに限って、
上への批判だけは雄弁なのが面白い・・・ね(・.・;

WEB年賀状

hny2010-8
 
あけましておめでとうございます。
 
年賀状は出さない主義の私ですが、
頂いた方には、松の内にはお礼の気持ちを込めて
賀状を遅らせて頂いています。
 
ネットでおつき合いさせて頂いている皆様へは、
ネットでご覧頂けるよう、賀状用のデータを加工して
アップさせて頂きました。
(今年は8パターン作りました)
 
 
今年もよろしくお願いします(^_^)

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