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2010-01-17

人のふり見て我がふり直せ

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大災害が起きた時、
本当に被害の酷い所からは情報が来ない、と、
行政の防災担当者が語っていた。
 
そう、今日はあの「阪神大震災」が起きた日。
 
あの震災が、その後の災害対策に対し、
有形無形の貢献を果たした事は、
あまりに大きすぎる不幸な中で唯一の救い・・・
と言っていいだろう。
 
行政の防災担当者も、
その時の教訓の中から災害対策方針を導いた。
 
その中に、
情報を出せないほど被害にあっている場所を如何に早く特定し、
的確な対策を施すか・・という考え方があった事も、聞いた。
 
 
仕事場で、スタッフを俯瞰していて思う事は、
その考え方に似ている・・という事。
 
問題なく動いている所からは特にレポートが上がらず、
問題のある場所からしか情報は飛んで来ないのが常。
 
で、立場が上がれば上がるほど、職場情報は危機情報ばかりとなり、
普通に当たり前に、しかし細やかな気配りや目に見えない努力によって回っている
優秀な職場の情報は疎くなってしまうのだ。
 
何でもないように見えて、確実にミスも無く無駄も出さずに仕事を進めている事が
実はどれだけ大変な事かは自分の仕事を省みてもわかる事なのだが、
危機情報に気を取られて、そんな部署やスタッフの事を
見過ごしてしまいがちな自分が恥ずかしくなる。
 
 
6607
 
 
今日は、他人の仕事だったが、
雑な仕事ぶりを見て、少し考え込んでいた。
 
何の問題も無く動いている・・と思われているだろうソレは
内包する大きな問題が透けて見える物、だったからだ。
 
管理する者が、他に気を取られていて明確に事態を把握していないのか、
そもそも管理する側に、問題を見抜く力や、問題意識が無いのかも知れない。
 
だが、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、
自分自身のことを考えるキッカケには、なってくれた。
 
 
意識を常に高く持つ事。
 
常に進歩しようと努力し、
貪欲に勉強し、それを生かす事。
 
そんな気持ちを持ち続けるのは厳しいけど、
まだまだやれる事はたくさんあるのだから、
前へ進むしか・・・ないよね。

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