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2008-04-07

看板

携帯のアラームが鳴る。

眠・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)

そりゃそうだ・・・
まだ4時45分。

 
最近は、この時間に起きるのが辛くなった。
前は外仕事となると、当たり前に起きられた時刻なのだが、
人間は楽な方にはすぐ順応する動物らしい。

・・と、どうでも良い事を考えている暇は無い。

シャワーを浴びて、身支度をして、
機材を抱えて出かけなくてはいけないのだ。

 
今日はスチールロケがあって、
目的地は混雑が予想されているから、
ディレクション担当者と相談して早くでる事にしたのだ。

ロケ場所は3つ。

午前中は報道登録をして、
式典やイベントの取材もしなくてはならない。

1人で動くための装備にレンズを3本突っ込み、
一脚とデジカメ一台という身軽な態勢を取る。

最初の現場は報道関係では一番乗りとなり、
必要な風景をマイペースで切り取る事ができた。

 
「おはようございます。」

「おはようございます。」

「あれ? なんでここに?」

「うん、久々にスチールの仕事ね」

「おつかれ様です」

 

知り合いの記者に声をかけられ、
眠気が飛んだ頃には、すっかり現場の感覚が戻っていた。

 

いつも面白いな・・・と思うのは、
一度身に付いた物は、消えない・・という事。

勿論、経験を生かすだけの準備(例えば体調管理や技術保存)は必要だが、
撮影もディレクションも、自分の生き方の中に刷り込まれてしまっていて、
こういう時には、瞬間的に必要な感覚が蘇るのだ。

無意識にポジションを確保する事も、状況の予測も、
当たり前に自然に行える・・・

それはきっと、看板で仕事したくない・・という思いが、
良い方向に作用するだろう。

 

報道機関に居ると、
看板を盾にすれば何でも通る・・・と傲慢になりやすい。

他社からの扱いもその看板に見合った厚遇で、
現場担当は、あたかも自分が厚遇されているように勘違いをしやすいのだ。

クリエイティブな世界に生きるからには、
看板は自分の名前だけで通るように頑張るべき・・と思うのだが、
会社の看板も使わないとマスコミの世界は生き抜けないから、
その距離感を保つ事が大切だと思う。

そうしないでいると、
現場を離れた瞬間に「ただの人」に成り下がってしまうワケで・・・(^_^;)

 

1日歩き回って、
今日も順調に8ギガ近く、撮影した。
(このデータ落としがまた時間がかかる)

指名で使って頂ける事は、ありがたい事。
体力も神経も消耗するけど、文句なんてありません。

これからも指名を頂けるよう
もっともっと自分の看板を磨かないと、いけませんね(^_^)

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