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日記的雑感 Archive

顔料か染料か?

顔料プリンターと染料プリンターのどちらを選ぶか?

そんな漠然とした疑問がずっと頭の中にあって、
PIXUS Pro の9000(染料)と9500(顔料)のどちらかに
決めかねていたのは、はっきり言って写真を自分でプリントする・・・
という概念が殆ど無かったからだ・・と言っていい。

 

そう
今の私が発表する写真は、
基本的にウェブ上にのみ存在するワケで、
それをプリントしてどこかに飾る・・なんて行為は、
実は1度もした事がない(爆)

だから、9000のスピードが良いと言う人と
顔料の発色が素晴らしいに決まっているという人がいても
自分の中ではジャッジできなかった。

 

でも、タイムリミットが来てしまう。

物理的に、実際にプリントしてみて調べなくちゃいけない事が多くあり、
その実験を経て、自分のプリントの流儀を定めないと間に合わない時期に
突入してしまったのだ。

 

で・・・
スピードより色を取って9500にしたのだが、
この顔料系プリンターの数が少ない事もあってか、
プリントに使える上質な紙が、少ない事にまず驚いた。

キャノンの製品なのに、キャノンの紙が使えない??
みたいな事もあるワケで、なんだかなぁ・・・な気分にもなってしまうが、
売り場の人と相談しながら何点かテストプリント用に購入した紙の中で、
フジフィルム製の「画彩・写真仕上げPro」という紙と
「画彩・写真仕上げProモノクロ」というモノクロ写真専用の紙が、
自分の求める基準に達している事に気がついた。

 

過去の35ミリで撮った写真は、フィルムスキャナでデジタル化したデータが
全部残っているワケではなく、しかもフィルムスキャナ自体を駆動するPCが
既に私の廻りには存在しない事もあって(何たってSCSI接続だ(^_^;)
存在するデータを使うしかない。

それでも一部、今回の写真展に使いたいデータがあって、
まずはそれをプリンターで焼いてみた。

 

え?

えぇ??

いやはや・・・
こんなにも粗い映像でしたっけ?

と、自分でも驚くほど、
35ミリフィルムのA3+のプリントは、綺麗じゃない。

 

だが、思い出してみれば、
A3+と言えば4ッ切印画紙より大きいワケで、
これくらいの荒れは当然と言っていい。

ところが、EOS10D(640万画素 APS-Cセンサー)で撮って
サイズを縮めてあるデータをモノクロでプリントしてみると、
トライXをミクロファインで現像して半切にプリントした物と
そう違いが無い事がわかった。

※トライX(コダック社製 モノクロフィルム ASA400)
 ミクロファイン(フジフィルム製超微粒子現像剤)
 今から30年前、100フィートのトライXを買って自分で
 パトローネに詰めて撮影し、高感度フィルム故の荒れやすい粒子を
 ミクロファインで抑える・・という使い方をよくしていた。

 

いや・・・これって脅威だ。

確かにプリンターの性能も、モノクロ専用の紙の威力もあるんだろうけど、
こんなに性能が良いとは考えてもいなかったのだ。

 

会場の大きさから、本来ならはA全サイズのプリントでいきたいのだが、
持っているデジタルデータは去年より前の物は殆どがjpegで、
RAWデータで撮るようになったのはつい最近の事。

つまり、A全プリントは、RAWデータ物でしかできないから、
A3+プリントを自前で頑張って多く仕上げるつもりだった。

で、過去の物は場合によってA4プリントで数を稼ぐしかないと思っていた。
(勿論、演出上、そのやり方をする事は考えているけど)

それが結構、A3+でもいける・・・となると、
レイアウトの仕方を考え直す必要がありそうだ。

 

・・・と、まぁ、
今時のプリントの性能と、デジカメの性能の高さに驚いてしまったのだけど、
フルサイズのEOS5Dが、許せるレベルでA全サイズまでプリントできるのは、
性能的に昔の35ミリフィルムを超えてしまっている・・・という事らしい。

このデジカメの性能を調べるべく、様々なサイトや掲示板などを閲覧して来たけど、
そこに書かれているのは、スペックを盾に論争を楽しむやり取りが多すぎて、
そんなスペック論者の言う性能論は、まったくアテにならない事が良くわかった。

 

写真って、表現したい物がそこにあれば、
多少画質が悪かろうと、私は良いと思っている。

手ブレも被写体ブレも、私にとっては「封じ込めた時間と空気」でしかなく、
スローシャッターも手持ちに拘る事も、自分の撮影スタイルの中で確立した物だ。

その結果がプリントの上に出るワケで、
そこでちゃんと見えているレベルにプリントできるなら、
何でもOK・・・という事で(^_^)

 

という事で、当分この、プリンターとの実験は続きそうだ。

Pro9500の設定

キャノンのプリンターPro9500を購入した。

いよいよ、写真展に向けて始動・・という事なのだが、
まず、プリンターの大きさにめげた(^_^;)

 

1人で持ち運ぶにはちょっと無理・・・な位の重量&体積で、
せめて持ち運びしやすいように、とヨドバシに販売窓口で台車を借りようとすると、
店員が外まで運んでくれる、との事。

そんな事でとりあえず楽に持ち出す事はできたワケだが、
それ以外にもプリント用の紙や予備のインク、マックのメモリーに
ケーブルや何やら、諸々の買い物をして、必死の思いで自宅に帰る。

 

で・・・
マックを4ギガにアップグレードした後に、
プリンターをセットアップしようとして、またもや萎えた。

でかいプリンターの箱を開けると、その一番上にあった
「かんたんスタートガイド」にはこう書いてあるのだ。

 

「プリンタの準備が完了するまでに約1時間かかります。」

 

は・・・い

じっくりやれって事ですね(^_^;

 

そのガイドを見ると、ソコには触れてはならない・・・とか、

細かい注意事項と、コンピュータにある程度詳しくないとわからないような
設定手順が細かく書かれていたりする。

オマケに、私が買ったプリンターは10色の顔料インクを必要とする物で、
そのセッティングは、読む限りかなり面倒な感じが印象としてあった。

 

顔料インク専用の紙や顔料インクが使える紙を選ぶ必要もあって、
紙を購入するのにもかなり時間を要したが、
ここにきてプリンターを動かすのに苦労するとは、思わなかった。

 

ま・・・・
こんな事で、写真展の準備、徐々に始まっています(^_^;)

ふと、気付く

ずっと止まっていた空気が流れだし、
忙しい中にも、忘れていた「風の中を生きる」感覚が蘇ってきた。

相談を受けたり、人と人の間に立ったり・・・
という行動を求められて動いたり、
会社のスタッフ以外の人と話をするチャンスがあって、
何というか、そういう感じが自分的には強く感じられるのだ。

そして気付くことは、
狭い限られた人間関係の中では、
自分は生きにくいのだ・・・という事。

 

知らず知らずのうちに日々の仕事に忙殺されて、
要らぬ摩擦を感じながらもどうにか自分流に仕事を動かそうと頑張れば、
いつも見るのは極限られた人間の顔だけの毎日。

それはそれで慣れていたはずなのだが、
やっぱり無意識のウチに感情が凍りつつあったようだ。

 

ちょっとの間だけでも会いたい人に会って話をする事は、
自分でも驚くほど、嬉しくて楽しく、そして幸せなんだ・・と思い知る。

それはきっと、
今までの関係はちゃんと生きている・・と確認できる事であり、
自分の生き方は何も変わっていない・・とも感じられる事なのだろう。

 

誰かを憎んだり恨んだり、
誰かのせいで自分が陥れられていると考えるのは、
愚かで無駄で自らをさらに傷つける行為だ。

だが世の中には、誰かをスケープゴートにして、
自分を守っている人が多くいる。

そしてそんな行為は日々、どこかで見えてしまうものだから、
余計に心を閉ざしていたのかな・・・と。

 

そろそろ、自分の為に動かないといけない時期に入り、
こういったキッカケで、動く気力が湧いてくる事は、面白い。

気力が無い時に無理をしても、
特にクリエイティブな物については良い結果を生まないし、
やってても楽しくないから、出来上がった物も楽しい物にはなり得ない。

 

そんな事を思うだけの、
ホントにちょっとだけの心の余裕が、
やっとできたって、事なのかな。

お歳暮に?

お歳暮に、
自分の会社らしいもの・・・をと考えていたら、
こんな物を提案された。

 

 

神奈川県近辺の人にはピンと来るかもしれないキャラクターが、
三笠山(どら焼き)にプリントされている。
 

ダメですかねぇ・・・(^_^;

相変わらずのハイボール

最近、気がつけばハイボールを飲んでいる事が多い事に、気付いた。
 
最初の一杯にビールやギネスを飲む事は前からよくやっていたけど、
それをウィスキーのソーダ割りにシフトしてみたら、
殊の外面白い味わいがある事に気付いて、若干ハマリ気味だったりする。
 
レアなモルトばかりをストックしてしまうと、
気軽に飲めないだけではなく、2度と手に入らないプレッシャーがあるから、
じっくり向き合ってストレートで飲むしかなくなる。
 
ところが、ここのところお疲れ気味の自分としては、
怠惰にズルズルと飲めればそれで幸せ・・・な日も多々あったりして、
ちょっとばかり、モルトから気持ちが離れつつもあったのだ。
 
 
で、楽に飲む為に選んだウィスキーは、ブレンデッド。
ジョニーウォーカーやバランタイン、シーバスなどを渡り歩いて、
最近はジョニーウォーカーの1820スペシャルかブルーが定番になった。
 
これを、ハイボールやロックで楽しむのだが、
そんな時、山崎の仕込み水で作ったソーダで割る山崎を勧められた。
 
 
「15周年という事で15年物のプライベートカスクを買いました。
 それを仕込み水ソーダで割ると、かなり良い味わいです。」
 
「へぇ・・・
 仕込み水で割ると、美味しさが膨らむ・・という話は聞くけど、
 ソーダってのはどうなんだろうね?」
 
 
・・・どうなんだろうね?
 
まさに、悪魔の囁きだ。
 
という事で、名前から取ったボトル№134をキープしたのは言うまでもなく、
届いた日からその仕込み水ソーダでハイボールを試すのも、馬鹿所以の所行ではある。
 
 
しかし・・・
サントリーのウィスキーをキープするとは、
自分で自分が信じられない(^_^;)
 
でもそこは、お店とのおつき合いもあり、
またプライベートカスクは別物でもあるから・・・と
自分に言い聞かせつつのオーダーでもあった。
 
そして・・・
届いたその日に封を切り、
最初の一杯は勿論、例のハイボール・・・という事になった。
 
勿論、プライベートカスクの素性を確かめるべく、
ストレートで注いでチェックする事も忘れない(爆)
 
だが、その素っ気ない程の普通な佇まいを持つ、
コストパフォーマンスの悪いハイボールは、
気取りなんぞ微塵も必要がないほど広い間口を持っていた。
 
最初は「普通に美味い」としか言いようのない、没個性な感があったが、
確かにソーダとウィスキーが綺麗なハーモニーを持って、
適度な辛さと刺激でウィスキーを励起しつつも、
嫌な味を全面に出したり、マスクしたりはしないバランスを見せてくれるのだ。
 
そして、そのソーダ自体は多分、他のウィスキーには合わないだろう・・・
と思わせるほど辛く、冗談でニッカを合わせてみたら見事に大喧嘩してくれる程
芯の強さを持っている。
 
う・・・ん
コレって、単純に美味い。
 
もう一杯飲んじゃおっと・・・(^_^)
 
 
そんな、だらしない飲み方で楽しいとは、
さすがはプライベートカスクの山崎と言うベキか。
 
そしてそんなモルトをちゃんと飲んでみれば、
45分の時間を費やして、ちゃんとリフィルカスクの隠れた個性を
秘やかにかつ艶やかに表現してくれたのだ。
 
 
「限定でお出ししていますが、ひょっとしたら数本あまるかも知れません。
 もう一本お取りになりますか?」
 
「なりません(爆)
 それより新しい限定の余市の方が気になります」
 
 
 
国産のウィスキーでも、
良いモルトはあるのです。
 
しかし・・・
相変わらず、馬鹿まっしぐら・・ですな(/–)/

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