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2010-09-10

Ein Eingang des Himmels


 
20代はひたすら学ぶ時期。
30代はひたすら遊ぶ時期。
40代はひたすら尽くす時期だとすれば、
50代はどんな時期だろう?
 
職人にそんな話を投げた時、
最初の10年師匠の技を盗んで自分を作り、
次の10年で出来上がった自分を壊し、
その次の10年で本当の自分を作り上げるんだ・・・
という答えを貰った事があった。
 
その答えを当てはめてみれば、なるほど・・と思うんだけど、
職人の次の10年の答えはその時には無く、
自分もまた、本当の自分を作り上げる時期であったため、
本当の自分が見えてからまた始めれば良いや、と、深く考える事をやめていた。
 
 
さて、そんな事を、思い出すのは、
ここのところの流れを見て思うところがあったから。
 
確かに社会に出て最初の10年は、
自分が掲げるべき看板を探す旅だったし、
次の10年は実際に看板作りをする準備期間だった。
 
そして次の10年は自分の看板を作る10年で、
その看板を立ち上げる事も、自分なりに節目として行ってきた。
 
問題はその後の自分をどうするか・・・なのだ。
 
 
先輩や先達、そして様々な人達から頂いた言葉をたぐり寄せながら、
導かれた道に足を踏み入れてみると、朧気ながら見える事がある。
 
それは、
看板を作り上げて立ち上げても、
それで終わりではなく、始まりの合図を出しただけ・・という事だ。
 
 
これからの自分の動きで、
掲げた看板には重みと輝きが宿っていく。
 
時と共にくすんでいく看板を日々磨かねば、
苦労して立てた意味も消える・・・と知れば、
やはり次の10年は、看板を磨く時期なのだろう。
 
 
そう・・・

まだまだ私は、
輝くほど看板を磨いていない。
 
看板のどこを磨くかも、
わかっていないようにも思う。
  
という事で、
当分「あがり」への道を歩むワケには
いかないんだろうね。

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