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2005-01-07
これがボウモワ?
- 2005-01-07 (金)
- 日記的雑感
「珍しいのが入ったんですけど飲みます?」
				 
				「何?
				 キングスバリーのボウモワ?
				 珍しいね。」
				 
				「ラベルがお洒落なんで、つい買っちゃいました」
				 
				 
				そう言って出されたモルトは、確かにキングスバリー社のあのラベルではなく
				オフィシャルっぽい雰囲気を持つこざっぱりとしたそれだった。
				 
				 
				ボウモワ15年(キングスバリー)
				 
				 
				「味は?」
				 
				「言わない」
				 
				「なんでよ~?
				 ま、飲んで確かめろって事か・・・」
				 
				 
				こういう場合は、予想に反した味だ・・という事。
				そしてマスターがこういう場合は、恐ろしく変わった味だってサインでもある。
				 
				淡い琥珀色のモルトをテイスティンググラスに注いでもらって、
				まずは香りをかいでみ・・・た・・・・!??
				 
				 
				「これ・・・
				 エドラダワーじゃん」
				 
				「凄いっしょ?
				 まさに石鹸。」
				 
				 
				驚いた。
				 
				エドラダワーに見られる石鹸のような香りが、
				強烈に自己主張してグラスから出ていかないのだ。
				 
				 
				「これが、時間をかけても消えないんですよ」
				 
				「へぇ・・・・
				 でも、案外こういうキャラを持ってるモルトなのかもね。」
				 
				「ブラインドで出されて、エドラダワーと並べられたら
				 どっちがどっちだって言えないでしょうね」
				 
				「て、言うか、ボウモワにこんな味わいのあるボトラーズ物が有るって知らなければ、
				 どっちもエドラだって言っちゃうかも」
				 
				 
				エドラもボウモワも、共通した香りの元を持っている・・と考えるしかないのか、
				たまたま買った樽の個性でこういった味になったのかはわからない。
				 
				でも・・・・
				これだからボトラーズ物は楽しいのだ。
				 
				どれを飲んでも同じような感じに仕上がっているオフィシャルではないのだから、
				普段見せない顔を見せてくれてこそ飲む意味がある。
				 
				去年は、マッカランの変身ぶりに驚かされ、
				今年は、ボウモワの別の姿にまた驚く。
				 
				新年早々、ボウモワに縁が深いとは思うが、
				まさにこういう物だ・・・と決めつける「だろう運転」のような生活に
				喰らわすカウンターパンチを1・2でもらった夜だった。
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