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日記的雑感 Archive
僭越?
- 2008-05-19 (月)
- 日記的雑感
ここのところ、スチールの仕事が重なっている。
それはここ数年でも珍しいほどの頻度で、
その結果、レンズやカメラの調整に必要な時間が取れなくなっている。
自分の人生を振り返ってみれば、
ある時は動画、ある時は文章、ある時は数字、
そして写真・・・と、かならず何年かのサイクルをもって、
そういった仕事に就く事は、わかっている。
だが、久々にこれだけ仕事という立場で撮影をしていると、
見える物が随分と変わってしまうようで、
他人の仕事を無意識にチェックするような事さえするようになってしまう(^_^;)
だが一方で、
自分が何をしたいのか、何を表現したいのか・・・・
と言うごく当たり前な命題が、自分の中で価値を持たなくなってきたのも事実。
価値・・・と言うのも、ちょっと違う。
どっちかと言えば、欲があまり出ない・・感じか。
ただただ自然に、感じたままを撮る・・・というのが楽で、
自分らしいと思えるし、そのスタイルでしかできないワケで。
どこかで、何かの魂を生かす場所を作るような制作は、
間違いなく何かの役目を背負ってなされていて、
そういった役目を果たしきるまでは、きっとそれを続けていくものだが、
私がやっている何らかの制作は、そこまで重いものでも無いように感じてしまう。
で・・・
自分を搾って、どうにか何かを抽出するような事はやめて、
何かを出したくなった時、出そう・・・と思うようになったワケだ。
だが・・・
なんか違う・・・ようにも感じている。
それはやっぱり、
制作という形の中だけで生きる魂の叫びにも似た何かを感じてしまったりすると、
自分にも何らかの役目がまだ残っている・・・
と叫ぶ別の自分を見てしまうからだろう。
今年いっぱい、生き延びられたら、
来年の年明けにでも、何かを発表する事を考えようか・・・
写真展でも良いし、Movieを企画しても良い、と。
そんな事を考えたりするのは
僭越というものだろうか・・・ねぇ?(^_^;)
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呆れた
- 2008-05-14 (水)
- 日記的雑感
新聞社のHPは、新聞を定期購読する気の無い人間にとって
大切なニュースソースの1つだと思う。
で、各社のRSS記事は一通り目を通すのだが、
これって新聞ネタなの?
と思うような記事があって、正直笑った。
それは朝日新聞のHP「asahi.com」に載った記事で、
タイムスタンプは2008年05月13日19時08分
タイトルは「士郎と海原雄山、ついに和解 「美味しんぼ」25年で」
となっていた。
25年という長きに渡る連載漫画「美味しんぼ」の内容についての記事だが、
文化一般欄とは言え、漫画の内容についての記事というのは、
いかにも今の社会人の子供化が現れた証拠と言っても良い。
もちろん世間的にはあまり認知されていないが、
ニュースにも広告を目的としたソースが混在しているのが現状で、
そういう意味ではトップ記事ではないから取り上げ方としては良いのかも知れない。
しかし・・・
一漫画家の作るストーリーを朝日新聞というビッグネームが記事にするのは、
如何なものだろうか?
正直私は「世も末だ」と感じたのだが・・・
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今日まで、そして明日からも
- 2008-05-13 (火)
- 日記的雑感
10年かけて培った技術は
10年かけて壊しきって、やっと自分がわかる・・・と
ある板前が言っていた。
そしてさらに10年、無から積み上げてやっと
自分が解った・・・と。
最近やっと、
自分はこれができる・・・と自信を持って言っても良いと、
なんの気負いも無く思えるようになった。
そしてそれが、
経験を積む・・・という事なのだ、と気付く。
今年は、色々な事が見えてしまう年らしい。
そして、半世紀を生き抜いた自分には、
それが紛れもない現実だと、感触を伴った理解ができるようになった。
美辞麗句で飾った虚像は、恐くない。
威しも世辞にも、心は動かない。
それらには、自分の意識を向ける事さえ、
無駄に感じられるだけの事。
そんな当たり前な事に、
どうして今まで振りまわされてきたのだろう・・と
思い知る毎日だったりする。
様々なシーンで、見苦しい行いをしている人は、
その考え方も生き方も、やっぱり見苦しいものだ・・とわかってしまったら、
「大人になった時、自分の顔や姿に責任を持たなくてはいけない」と言った
先達の言葉の意味もわかる。
そして今・・・
それでも今・・・
まだまだ、素直に生きている自分を理解してくれる人が少ない事を知るのは、
残念と思いつつも、どうでも良い事だと気にしないで生きる事ができている。
だからきっと、私は幸せなのだろう。
一人きりで生きていても、一人きりでは無い事を知っていて、
求める事も求められる事も、生きている感触してちゃんと存在していて・・・
だからやっぱり、私は幸せなのだろう。
そして今日も、
どうにか生き延びたって事らしい。
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朝から職質
- 2008-05-09 (金)
- 日記的雑感
「おはようございます。
ちょっとお聞きしてよろしいですか?」
「あ・・はい」
「その手に持たれてる物は何ですか?」
「あぁ・・
これはカメラのレンズケースです。」
「ちょっと見せて頂いてよろしいですか?」
「あ・・はい、どうぞ」
朝から職質です。
そう・・・
横浜は、胡錦濤国家主席が来る・・・という事で、
そりゃぁ派手な警戒態勢を取っているのでした。
「レンズ入ってないですね。
このポーチは・・・」
「すいません、急いでいるんですけど」
「ちょっと中を見せてもらって良いですか?」
「レンズのクリーナーとかしか入ってないですよ。」
たまたま200ミリ用のレンズケースを持っていくだけの事だったのに、
何を思ったのかその警官は、ネチネチと調べだしました。
そりゃ・・・、人相悪いのかも知れません。
レンズケースを剥き出しで持っていたのも、
普通ではないのかも知れません。
あ・・・
そうだった・・・
「すいません、私こういう者なんですけど・・・」
「え・・・あ・・・」
「急いでいる意味・・わかりますよね?」
「失礼しました」
そうです、こういう時は会社のIDを見せる方が、早いんです。
こんな時だけは・・・
マスコミの写真付きIDカードは役に立つようです。
だけどね
よーく調べると、
腰にフォールディングナイフなんか付いてる事もあるんですよ?
私の場合・・・・(^_^;)
明らかにナイロン系のプロ用レンズケースを調べるより、
他にする事、あるんじゃないですかねぇ?・・・(/–)/
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魅力
- 2008-04-30 (水)
- 日記的雑感
「鈍感って言うか、馬鹿って言うか、
とにかくコッチの求めてる物が伝わらないのよ」
「高望み?」
「そんな事は無い。
難しい事は言ってない。」
「君から見れば当たり前の事でも、
世の中にはできない人の方が多いんだと思うよ。
だから君はその立場にいるのだから・・・」
色々な場所で、言葉が通じない・・・という愚痴を聞く。
言葉の使い方がかなりのスピードで変化しているのは事実で、
言葉の後ろにある思いがストレートに伝わらないのはある程度認めるが、
問題は伝える側と受け取る側の能力差にあるように感じている。
「そう言えば最近、ケンカしなくなったね」
「ケンカにならない・・・
って言うか、そんなにケンカっ早かった?」
「何かあるとすぐ手を出す20代、手を出さずに理論で罵倒する30代、
貯める事を覚えても必ずどこかで爆発する40代・・だったんじゃ?」
「はいはい・・・」
20代は、自分を磨く時期。
体力が充実している時に、様々な経験を積む事と同時に、
人生の方向性も一応探る時期でもある。
30代は嫌でも責任がついてきて、自分のスタイルも確立できて、
実はそこからが大人としての人生と言っていい。
「チームをうまくコントロールするコツって何?」
「俺が聞きたい」
「よく言うよ。
何十人ものチームをちゃんと動かしてるじゃん」
「仕事だからね」
「仕事だから難しいのよ。
趣味の世界なら、基本的に同じ方向向いてるじゃん」
「逆だよ。
仕事は、仕事だと割り切る事ができるから、
好き嫌いを若干だけど越える事ができるのさ」
チームを率いる為に必要なもの・・・と聞かれて思うのは、
「私を捨ててチームの為に動く気持ちと行動」
その「チームの為に」という考えが無い人達は、
間違いなくチームワークを乱す。
「そんなの当たり前じゃん」
「あはは
当たり前って思ってる辺りが、甘い」
「え?」
「馬鹿で浅はかなヤツほど、立場や肩書きを欲しがるし、
そういうヤツは口では上手い事言っても、自分の事しか考えていないのさ。
そして実は、そういうヤツが凄く多いんだよね」
「・・・そうなの?」
「うん」
度合の問題ではあるが「自分さえ良ければ良い」という人間が
どれだけ多いかは、多分、誰しもが感じている事だろう。
自分を確立するのに10年かかるとして、
その後の10年は集団で生きる事を学びつつ自分も磨き、
そしてその後の10年でどれだけ魅力を纏うかが、その人の地位を決めるのだ。
「チームを率いていくのに必要な物は何だと思う?」
「経験と包容力、そして目的に対する強い意志?」
「50点」
「何よ、それ?」
「リーダーの魅力だよ」
チームの方向を決め、責任を持ち、
例え1対100であったとしても1対1としての距離感を持って個々と接っし
目標に向かう為には嫌な事も苦しい事も背負いながら、
出た成果をあくまでチームの物として喜べる。
そんなリーダーは、
間違いなく魅力に溢れている。
そしてその魅力は、物理的な物ではなく精神的な物であり、
それこそがリーダーとして必要な能力と言っていい。
人は、自分にはない物を持っている人に魅力を感じる。
物理的な魅力は持って生まれた物であり、場合によっては加齢によって色褪せるが、
経験によって培われた魅力は磨こうと努力し続ければ、いつまでも増していく物だ。
「あの人に言われたら、断れないってあるだろ?」
「うん」
「それが『魅力』の力なんだよ」
「そうなのかなぁ・・」
「その『魅力』は、行動に裏付けされた物・・と考えればわかるだろ?」
「じゃ、君はダメね」
「え?」
「行動が・・・・ねぇ」
どうやら、まだまだ、修行の途中・・・らしい(/–)/
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