Home > 日記的雑感

日記的雑感 Archive

Catch not at the shadow and lose the substance.

5689

 
 

   横浜みなと祭 国際仮装行列(ザよこはまパレード)
   は今年59回を迎えるはずだった。
 
   しかし、この震災を受けて、
   実行委員会(横浜商工会議所・神奈川県・横浜市)が
   4月4日の中止決定をした。
 
 
   1953年に観光振興を目的に初開催したこのパレードは、
   戦後の復興期に花を添える形でその役割を果たし、
   風物詩のような存在でもあったように思う。
 
   進駐軍がカウボーイ姿で参加し、
   ウィンチェスターライフルで空包を撃つ等のパフォーマンスをしてくれて、
   リアルな西部劇を見るような気分にひたった事を思い出す。
 
   高度成長期を経てバブルが崩壊して、
   パレード自体は観光振興と言うよりも地域の祭として
   様変わりしながらも続いてきた。
 
   派手なフロートが減って、市民参加が増える等の変化はあっても、
   やっぱり5月の連休はこのパレードがあるもの・・との意識を持つ市民は
   かなりの数になるだろう。
 
   なのに、観光振興という目的を持つ市民参加の多いイベントを
   東北関東大震災の影響を考慮して自粛・・・って。
 
 
   観光も神奈川県や横浜市にとっては
   大きな収入源の1つ。
 
   みなとみらいも箱根も観光客の減りは目に見えるほどで、
   その結果がもたらす収入減は、不況を拡大する力の1つになりかねない。
 
   節電対策の為に夜の営業を休む飲食店もあり、
   支援の為の個人レベルの支出も増えているから、
   一般的な消費が落ち込むのは自然の流れだと思う。
 
 
 
    だからさ・・・
    自粛という動きは、
    早くやめようよ。
 
    計画停電は対策すれば良いんだし、
    普通に生活する中に楽しみを削ったら
    皆、そのうち、疲れちゃうって思わないか?
 
    避難してきた人達にだって
    縁あって横浜に来たんだから、
    横浜らしいイベントを楽しんで欲しいと思うんだよね。
 
    楽しみや喜びは見えなければ、
    ずっと悲しみだけを背負っていくしかないんだよ?
 
 
    そう思うのは・・・
 
    間違いですかね?

 

まず、すべき事。

 
 
   「なんかさぁ・・・
    むかつくんだけど。」
 
   「どうした?」
 
   「いや、さぁ・・・
    昨日スーパーに買い物、行ったんよ。
    そしたらさぁ・・」
 
   「物が無い?」
 
   「う・・・ん、
    そうでも無いんだけどさ。
    米が無くてさ。
    ほら、買い占めしないように、
    無くなるまで買いに行ってなかったんよ。」
 
   「正しい。」
 
   「うん。
    で、さ・・・
    米、あったんだよ。
    2キロの袋がしっかり積んであって」
 
   「良かったジャン。
    精米所から、ちゃんと供給されだしたって事か。」
 
   「あったのは、良かったんだけどさ。」
 
   「うん。
    で、何をそうムカついてる?」
 
   「いやね。
    その米の山の横の棚は、
    すっからかんでさ。
    何が置いてあったのかな・・と思って見たら・・・」
 
   「うん」
 
   「それも米だったんだけどね。」
 
   「米はあったんだろ?」
 
   「うん。コシヒカリ。」
 
   「贅沢な・・・。
    あ、安い米は無くなってて?」
 
   「違うよ。
    ガラガラの棚に置いてあっただろう米も、コシヒカリ。」
  
   「随分、贅沢なスーパーだな」
 
   「・・・・」
 
   「あ、ソコじゃないのね」
 
   「残ってた米は、福島県産だったのさ。」
 
   「あ?」
 
   「腹、立つだろ?」
 
 
  風評被害も、ここまで来ると罪は重い。
 
  考えて欲しい。
  米は何時、収穫するものか・・を。
 
  去年の秋に収穫し、ごく最近、横浜の精米所で精米した米。
  その米のどこに、放射能の影響があると言うのか?
 
  確かに、流れる情報の信頼性は低いのかも知れないけど、
  それだって不安なら、自分で調べればかなりの所まで辿り着ける。
 
  それと、物理的に問題無いとすぐわかる事だって、
  実は結構あるはずなのだ。
 
  なのに
  福島=放射能って考えての行動が、
  こうやって目に見えてくると、正直腹が立つ。
 
  過度に神経質になる気持ちは、
  放射能に対するアレルギーがもたらしているのだろうけど、
  明らかに安全なモノまで排除するような愚行に、
  そろそろ気付いて、恥じて欲しいと思う。
 
 
  情報を流す人達の感情が子供っぽいのも、
  受け取る側の「物を考えない体質」も、
  何でも求めれば手に入る時代が生んだモノなのだろうか?
 
  だったら、今一度、不便な時代に生きて、
  協力して生きる大切さと、
  必要なモノは自ら作り出す気概と、
  他人を思いやる優しさを学ぶべきだと思う。
 
 
   「で、さ・・・」
 
   「うん?」
 
   「米は買ったのか?」
 
   「もちろんさ。
    会津産コシヒカリは美味いんだぜ。」
 
   「農協系の仕事もしてたんだっけね・・・」

   「あぁ。福島の米は食味で特AかAを取ってて・・・」
 
 
  誰にでもできる復興手段の1つとして、
  消費活動の正常化が上げられる。
 
  節電による自粛で営業時間を短縮したり、
  夜の営業をやめてしまっている店舗も見受けられるけど、
  消費が落ち込めば経済はどんどん疲弊する。
 
  そしてそれは、この不況真っ只中の日本にとっては
  命取りにもなりかねない問題に発展するだろう。
 
 
  ガンバレ日本を言うならば、
  贅沢は我慢しつつも、消費活動を通じて
  社会の中で金を回していく事を、心がけて欲しい。
 
  公共自治体の活動は、
  税収で賄われてるいる事を忘れてはいけないのだ。
 
  そしてこの震災を乗り越えるのには息の長い支援が必要だから、
  今の感情が落ち着いてしまった時にも頑張れるよう、
  社会を保っていかないといけないと思う。
 
 

53


 
 
誕生日を迎えて、
毎年やるように、昨日までの自分を振り返り、
これからの一年をどう生きようかと、考えてみた。
 
 
でも、どうやら
それは意味が無い事らしい。
  
価値観がすっかり変わり、
ただただ、今の自分を否定するような思いが
いくつも浮かんでは消え、浮かんでは消えるだけなのだ。
 
 
何故かと言えば、
最大の理由は地震。
 
しかしそれ以外にも、
モラルが存在しないような動きの結果が
同時に問題となって発生している事もある。
 
  
何故?
と問う事も嫌になる位
呆れ果てる問題の山。
 
そして自分の中にあるのは
これでいいのか?
という気持ち。
 
今まで大切だった物が、
今は意味の無い物にしか見えない。
 
その事自体は、
次の一歩を踏み出させる「キッカケ」には
なりそうだけど。
  
 
さて
始動した事も、今一度白紙に戻し、
再考してから再始動だ。 
 
そして、
自分の身の丈も、確認しよう。
 
道が見えなくたって、
歩を止めるワケにはいかないから・・・ね。
 
 

普通に暮らそう


 
 
計画停電は、夏はおろか次の冬までかかるとの情報が、出てきた。
 
節電で営業時間を短くしたり、
電気を多く使うイベント等は既に自粛の方向が出てきているけど、
それに伴う様々な経済活動の縮小は、間違いなく今の不況を加速させる。
  
だったらどうしよう?
個人レベルでは何をしよう?
 
答えは簡単で、
今まで通りに暮らす
という事だと思う。
 
備蓄や貯蓄に走っても、
消費できる場所が潰れて無くなったら、
補充も消費も出来なくなる。
 
そして中小企業は間違いなく自転車操業で頑張っているから、
いつまでも消費を控えていたら、倒産に追い込まれる。
 
つまり、過度の備蓄や貯蓄、そして営業時間の短縮等は、
負の連鎖のスタートにしかならないと思うのだ。
 
という事で、いつまでもこの震災について語っているのも
良くないんじゃないか・・と思うようになってきた。
 
勿論、マスコミ系の仕事に絡んでいる事から
ニュースには流れない情報や解説が必要だと思えば、
その都度発信していくつもりだけどね。
 
という事で、
喰撮ブログで食べ物ネタも復活させる事にします。

Chance favors the prepared mind.


 
 
震災が起きた事から、
所属している会社でも少なからず影響を受けている。
  
決まっていた仕事がキャンセルになり、
事業そのものの再開の目処がつかない・・等、
会社としての存続に関わる問題になりかねない状況でもある。
 
ただ、事態は好転の兆しを見せ、
復興への動きは、これからどんどん出てくるように感じられるから、
今の事業にしがみつかずに、担える仕事にシフトする柔軟な対応が必要になるだろう。
 
つまりこれからは、敷かれたレールの上を走るような経営感覚では
線路さえ無くなりそうな状況に対応できない、という事なのだ。 
 
さて、それでも、レールを敷きたい人はいて、
レールを敷く方向をどうしようか?と悩んでいたりするが、
まずはその感覚を、どう壊していくかが急務だと思っている。
 
 
放射能問題でもそうだが、
知識の無さが不安を大きくする。
 
そしてその不安に負けて、
買い占めに走ったり、必要以上に備蓄をするから
輸送が追いつかない状態で品不足が発生した。
 
大丈夫、米は精米が追いついていないだけ。
 
地域依存度の高い牛乳はまだ供給されないけど、
燃料も根岸のコンビナートが稼働しはじめたから、
やがて今の状況を脱するだろう。
  
そして、生活が一応安定を始めたな・・と思った時、
仕事が喪失していると気付いたら、既に遅いのだ。
 
 
復興は被災地だけの問題じゃない。
首都圏も、計画停電の影響を受けて半身麻痺の状態だ。
 
元々、現在の日本は不景気で失業の嵐が吹き荒れていたのだから、
今こそ知恵と経験を生かして、新たな道を探さないと、
あっという間に会社ごと沈んでしまいかねない、と思っている。
 
さて、何から始めよう。
できる事から・・なんて、言ってられないようだしね。

ホーム > 日記的雑感

検索
フィード
メタ情報

Return to page top