Home > 日記的雑感

日記的雑感 Archive

Friends may come and go, but enemies accumulate.

去年は、色々と思い知る年だった。
 
お人好しな自分にも呆れたけど、
あまりにも違う視点を持つ人達に戸惑ったり
呆れる程の子供じみた物言いに切れかかったり・・・と、
了見の狭い自分に怒りを感じた事も、あった。
 
「区別」という手段で感情を抑えても、
心の中の怒りが収まる事は殆ど無かったし、
通じる言葉が無い日常だったから、
心安まる時間は限りなく少なかった事を、思い出す。
 
 

 
 
大晦日の夜、
久々に我が一族の顔を見て、思う。
 
皆で手繰る108枚の蕎麦のように
長い付き合いになったものだ・・と。
 
友好関係を持つカラーやゲストも加わり
煩悩をこれでもかと平らげる作業も毎年恒例だが、
年々、せいろの盛りがよくなって・・・
いるような気がするのだがどうだろう(^_^;
 
 

 
 
年越し蕎麦を手繰るのは
細く長く達者に暮らせる事を願っての事と言われるが、
蕎麦が切れやすい事からその年の苦労や借金を切り捨てる
という願いを込めるんだとも、聞いている。
 
 
そうだね
2011年は切り捨てたいモノばかりだったね。
 
頑張っても理解も感謝もされない事が多かったから
頑張る気持ちが折れそうにもなったしね。
 
そして今年はきっと、
嫌でも様々なモノと付き合っていく事に
なるのだろうね。
 
だからこそ、
嫌な気分や怒りこそ切り捨ててしまえ・・・と願いつつも、
大盛りのせいろは2枚食べるので精一杯だった。
(最近、量を食べないクセがついてるしね)
  
  

 
 
また今年の大晦日、
我が一族で108枚の蕎麦を手繰りたい。
 
切り捨てたいと思う気持ちより
末永く、という気持ちで溢れているように
自分も頑張らなくちゃな・・・と思っている。

 

 

今年も煩悩を喰らい尽くすぞ!

気がついたら今年の最終週となった。
 
あっという間に大晦日がくるんだな・・・と
実感の無いまま、物事だけは動いていく。
 
実感が無いのは気候のせいか
それとも忙しくて時の流れを感じないのか
よくわからない。

でも
もちろん
ケンタウロスの年納めイベントが
今年も開催されるのだ。
 
 

 
 
そう
108つの煩悩を払う除夜の鐘にちなみ
108枚の蕎麦を手繰る蕎麦食いイベントは、
いつも通りに横浜橋商店街の「江戸藤」で行われる。
 
 
スタート時刻:20時
会費:2000円
酒代は別途個人持ち
 
 
さて・・・
今年もどうにか
顔を出したいな・・・と思ってる。
 
 
 
 

Life is either a daring adventure or nothing.


 
 
自分のやりたい事を貫き
人生を賭けて
その道を歩む。
 
それは恐ろしく自分勝手な行為だからこそ、
ちゃんと続ける事が難しいからこそ、
その道で生きている人は
美しささえ湛えるのだろう。
 
だからこそ
その姿を切り取る時
生き様と美しさが写ったんだな・・・と
今、思い出すと気がつける。
 
 
最後まで
君は自分の道を歩いていた。
 
そして君の姿は
ちゃんと心の中で生きている。
 
ただ
もう2度とその笑顔を
切り取る事はできないんだね。
 
残念で
しかたないよ。
 
 

What the eye does not see the heart does not grieve.

 
どうもね、
変な思惑とかが見えちゃうって事、
あるんだよね。
 
わかってても気づかないフリ。
できるだけ良い方向に解釈する。 
  
そう努めるんだけどね。
 
悪い方向にシフトする可能性を考え、
最悪の事態を予想して動くクセがついているから、
きっと自分の中で考えすぎるんだろうね。
 
 
私ができることは、
信じること。
 
騙されても自分の間抜けさを笑えば良いんだし、
そのことで誰かが助かっているなら、救われるしね。
  
 
ただ、
見えないところで助けても、
気づける人はごく少数。
 
誰しも、他人の行為によって生かされている部分があるのに、
その事に対する想像力を持てない事が、多いんだよね。
 
かく言う自分だって、呆れるほど鈍感だったりするから、
良い方に捉えて信じることが、
自分も幸せに思える唯一の方法だって、思うのさ。
 
 
でも・・・
 
それでも・・・・
 
感謝知らずどころか
逆恨みをする輩も、多くてね。
 
呆れるやら疲れるやら・・な毎日ですわ。
 
 

 
 
人生はそれなりに
バランスが取れている。
 
不幸のどん底だって思っても、
その中に幸せを感じられる道は、ある。
 
孤独に傷つけられても
視点を変えれば楽になれることも、あるしね。
 
 
全ては自分が招くこと。
 
そして
自分の人生は自分のものだから、
今日も明日も明後日も
自分らしく歩くしかないんだよね。
  
 
明日
寒いのかなぁ・・・
 
 

アルペンジローのステーキカレー

スープのようなカレーは
日本においてはインド料理店でしか食べられなかった時代があったが、
北海道からスープカレーが広まって、その形態は珍しくはなくなった。
 
だが横浜には、インドカリーでもスープカレーでもない
横浜オリジナルなカレーが20年も前から存在していた。
 
独特の味わいと、具材の美味さ。
そしてボリュームと全てが楽しかったのだが、
一時期、もの凄い不況が始まった頃に質が落ちていた。
 
たまたま、コックの問題もあったのだろうけど、
あのカレーが食べたいと思って行った気分は
見事に潰れた事を思いだす。
 
 
 
 「あのさ、横浜のあのカレー食べたいんだけどさ。」
 
 「う〜ん、勧めないなぁ」
 
 「何でよ?」
 
 「なんかねぇ、味が薄っぺらくなっちゃってねぇ」
 
 「何時から?」
 
 「2009年に行った時がそうで、それから行ってない。」
 
 「生き残ってるんだろ?その店。」
 
 「あぁ・・・」
 
 「じゃぁ、生き残る理由を味わいに行こうぜ。」
 
 
 
友達のオーダーで、
久々に訪れた店の名は「アルペンジロー」 
 
中区の弥生町で、
相変わらずの営業を行っていた。
  
 

 
 
 
 「あれ?メニュー減ってる??」
 
 「え?そう?」
 
 「うん、そんな感じがするな。」
 
 
そんな風に言われてマジマジとメニューを見れば、
確かにこんなに料理が少なかったっけ?
と思うような感じがする。
 
そう言えば以前は、変わり種のカレーも多くあったし
もっと酒の肴となるような料理が多くあったようにも感じる。
 
しかし私の目を引いたのは、
メニューの最初に書かれた店主の挨拶文で、
そこには「アルペンジローのカリーはスープカレーではありません」とあり、
しかもステーキにも自信があって、是非ステーキカレーを・・・とあったのだ。
  
 
へぇ〜
ここはカレー屋と言うよりも
ステーキ&カリーの店ってスタンスなんだ・・・ね。
 
じゃぁ、そのステーキカリーとやらを
食べてみるしかないね(^_^;
 
 
 
 「やっぱサーロインかな?」
 
 「いや、ヒレでしょ。」
 
 「そうかなぁ・・・」
 
 「俺はメニューにケンカ売られてるからヒレにするよ。」
 
 「そうだな。同じ物にするか。」
 
 

 
 
ステーキ用の肉としては、サーロインとヒレが用意されている。
 
サーロインは200グラムでも2300円とリーズナブルだが、
ヒレは国産黒毛和牛と銘打ち、120グラムでも3800円、
200グラムにすると5200円となる。
 
この価格設定を見たら、
サーロインには期待ができない事は明白だ。
 
オージービーフのグラスフェッドとまではいかないまでも、
ステーキを楽しむには・・・ね(^_^;
 
 
  
 「すいません、ヒレの160グラムを。」
 
 「あ、同じ物を。」
 
 「焼き加減はどういたしますか?」
 
 「お任せします。肉に合った焼き方で。」
 
 「わかりました。辛さはどういたしますか?」
 
 「天国で。」
 
 
 
ここのカレーの辛さは6段階。
 
マイルドの野毛山、スタンダードの富士山、
キリマンジャロ、アイガー、エベレストと辛くなり一番辛いのが天国なのだが、
以前はエベレストをオーダーしていて、その都度天国の辛さはどうなんだ?
と疑問に思っていたのだ。
 
 
 

 
 
 
お〜
なかなかの迫力ですな。
 
 
おや?
 
お???
 
 
なるほど、ここのステーキは、
それなりに美味い。
 
160グラムというワリにはかなりの塊で、
お任せした焼き方は見事なミディアムレアで、
柔らかさもジューシーさも損なわれないステーキになっている。
 
そしてその肉の美味さが、カレーの味わいに上手く乗る状態で、
何とも素敵なハーモニーになっていた。
 
 
 「あぁ・・、なるほど。」
 
 「うん、これは正解だったな。」
 
 「メニューの最初に、コレを食えって書くだけの事はあるね。」
 
 「これさ・・・、豚とか鶏とかにすると、ココまで美味くないかもな。」
 
 「そうだねぇ。」
 
 「だけどさ、天国って大した事ないね。」
 
 「うん、拍子抜けした・・・かな」
  
 
何となく、納得がいった。
 
以前食べてがっかりした時の味は、
薄っぺらくてただ塩辛い感じだった。

その記憶に照らし合わせると
今のカレーは往年の美味さを取り戻しつつあると感じられる。
 
でも、その時は豚で食べていたから、
その弱さが余計、前面に出ていたのではないか・・と思えるのだ。
 
ステーキとのバランスが取れている味付けだと、
他の具材では少し浅い味わいに感じられても、おかしくない。
 
 
 「やっぱりココまで来て、良かっただろ?」
 
 「あぁ、そうだね。」
 
 「俺には、無性に食べたいと思っていた味よりも良かったぜ?」
 
 「うん、美味かったよ。」
 
 

生き残るって、そういう事か。
 
あの時ダメだと思った味も、タマタマの事だったかも知れないけど、
ダメだった味を修正し、コスト戦争に打ち勝って生き残ったなら、
本当に食べて欲しい味わいをメニューのトップに書く気持ちは、よくわかる。
 
美味い物を食べさせたいから、コストがかかってもソレを用意する事は、
本当の腕を味わって欲しいからに他ならない。
 
ジャックスの小倉さんは、
ニューヨークカットを食べないでウチのステーキを判断しないで・・・
と私に説明してくれたが、
アルペンジローはメニューにその思いを載せたんだろうね。
 
 
 
 「たまには横浜に、カレーを食いに来るのもいいね。」
 
 「あれ、そう言えば・・・、何か話があるんじゃなかったっけ?」
 
 「あぁ。もう用事は済んだよ。」
 
 「何だ、そりゃ?」
 
 「お前が笑ってるから、それで良いよ。」
 
 
 
今日のカレーは、
何だか心まで温まる味わいだった。
 
ごちそうさまでした。 
 
 
 「アルペンジロー」
  045-261-4307
  横浜市中区弥生町3-26
  月曜定休(祝日の場合は営業し、翌日に振替)
  [火~金]11:00~15:00(L.O.14:30)17:00~22:00(L.O.21:30)
  [土・日・祝]11:30~15:00(L.O.14:30)17:30~22:00(L.O.21:30)

ホーム > 日記的雑感

検索
フィード
メタ情報

Return to page top