- 2009-10-11 (日) 10:29
- 日記的雑感
中華街の良心・・とまで言われた味を誇る「珠江飯店」は、
第二次世界大戦後、「銘珍」という名の食堂を祖とし、
食品・雑貨店の「耀盛號」とともに曽一家の努力によって
その地位を築いてきた。
菜香、菜香新館、匠、耀盛號、悟空、悟空茶荘、菜香菜、悟空茶吧、菜香食品・・・
グループ展開をし幅広く経営してきた一家ではあるが、
菜香(市場通り店)は閉店、菜香菜(私家厨房菜)は焼肉厨房菜として独立、
と陰りが見えていた。
そして・・・
衝撃の「珠江飯店閉店」のニュースが流れる。
確かに横浜中華街では、
客単価が5000円以上の店は苦戦していた。
「大珍樓」は別館を閉鎖し食べ放題を始め、
「招福門」や「皇朝」等の新参食べ放題店が流行り、
中華まんばかりが売れる・・・など
不景気が思いっきり反映された姿が見えていた。
そして、小規模で経営していた店舗は次々に撤退し、
その後に入るのは東京資本の上辺だけ中華・・・な店。
これでは、中華街まで来る意味として成立するのは
その形だけ・・と言われても仕方がない。
また、名店と呼ばれる店や人気店は、既に東京進出を果たしている店が多く、
わざわざ中華街まで来て味わう意味は既に無いのかもしれないが。
随分姿を変えた中華街の中で、
わざわざ行こうと思える店は多くない。
珠江飯店、重慶飯店、華正樓、聘珍樓、楽園、桃花、蓬莱閣、同發、・・・・
あれ?
あまり無い??
そう・・・
想像以上に、行きたい店がどんどん減ってきているのだ。
こりゃ、ヤバイじゃん?
食べられる時に食べておかないと、マズイじゃん??
2度と味わう事ができなくなる、なんてものじゃない。
もの凄い勢いで、横浜中華街の根底が崩れ去っているのかも、知れない?
という思いもあって、閉店間際の「珠江飯店」に行ってみた。
思えば、中華街で美味しい「海老チリ」が食べたい・・というオーダーをもらって、
「海老チリ」なんて食べるもんじゃねぇよ・・とも思いつつ探した店だった。
以前から、広東料理の名店として名高い店ではあったが、
敢えて蝦に特化した料理を探してみると、良い蝦を使った料理が多くある事に気付く。
そして出会った「揚げ車エビのサウザンアイランドソース炒め」は、
「海老マヨ」のイメージを覆す美味さがあった。
「海老の威化紙堤揚げ」「海老入り蒸し餃子」等の点心メニューや
車エビをつかった「海老チリ」などの定番料理、
季節野菜の炒めものや土鍋仕立ての豆腐&海老のすり身・・のような料理まで、
海老づくしのコースを組み立てても充分すぎるほど楽しめる。
以来、海老料理を食べるなら「珠江飯店」という図式が
私の中にできあがっていた。
それほど店が何故?・・・という思いがあったが、
相当に客が減っていた事と、味が落ちていた事があったようだ。
つい最近行った人間によると、
「以前のイメージで行ったら怒るよ」と言わしめる程のダメさと
週末なのにほとんど客がいない・・という現実だったとか。
でもね
2度と食べられない可能性が高い、思い出の料理です。
ダメならダメでも良いから、食べたいんです。
という事で食べてみた。
「揚げ車エビのサウザンアイランドソース炒め」
お・・・・
おぉ・・・・・
コレだよ、コレ!
確かにソースの味わいはちょっとだけ酢が前面に出て来る感があったけど、
あの素晴らしい海老の食感は健在だった。
思い出の海老チリも食べてみる。
美味いじゃん・・・ねぇ(^_^)
通称「カニ爪」と呼ばれる、カニの揚げ物。
中華風クラブケーキか?(^_^;
やばい・・・
美味すぎる(・_・、)
この連休で店を閉める為に、
こうやって味を惜しむ客が殺到する事を予測したのだろうか。
敢えて個室を取って食べた事が良かったのかもしれないが、
(以前も、個室で食べる方が美味しいと言われていた)
とにかくあの味わいは健在だった。
残すところ2日。
今から個室を押さえるのは難しいかもしれないし、
料理単価が3000円近い料理を食べるのは考え込むかもしれないけど、
気になる人は行ってみてほしい。
しかし・・・
残念です。
「珠江飯店」
横浜市中区山下町164
11:30~21:30(L.O.21:00)
045-681-4136
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コメント:5
- m.kawaharada 09-10-12 (月) 11:01
-
モノの価値を認め、それに見合う代価を支払う力(能力)があれば
良いものは残っていくのでしょう!しかしながら、今の世の中 消費する側の多くは収入・支出のレベルが下がりつつある中で、良いモノだけを選んではいられない実状があるのでしょうね。
私も、そのひとりに違いないです。
出来れば、良いモノ(自己評価ですが・・・)を選びたいですが、懐具合を考えると、そうもいきません。
現状では、“一点豪華主義”までとは行かないまでも、拘りのあるものにだけお金を費やす事が唯一の道楽・贅沢ですね。でも、これではなかなか良いモノが残りにくく、“安かろう悪かろう”が蔓延るでしょう。
そんな中で、先日とあるMCの“びわこ焼肉パーティー”に参加することが出来ました。
そこで出会った“ミトコさん”
盲目の女性ですが、太陽のように明るく周りを照らし、他人を幸せにするオーラを放つ素晴らしい方でした。
併せて、その方の連れ添いの男性“達也さん”
優しさを絵に描いたような方でした。
この方達には、世間の価値観など関係ないように感じました。
私は、その方達と出会った時に、私が感じる私の不幸は“不幸のレベル”ではなく“優遇された環境”の中での呟きでしかないように思えました。また、BOSSと慕われる飯田氏。
知性と教養、優しさと荒々しさを持ち合わせた人物に思え、この方にとっての“価値”とは何だろう・・・と思い、自分とは違う世界の器を持った“価値”を持っており、人を魅了する要因のひとつになっていると感じた。
こんな人達が本当に居るんだ・・・なんと私は、狭い世界で生きて来たのか・・・、大きなパッチ貼った人達を羨ましくもあり、
48年の人生が後悔にも思える瞬間でした。
それでも、48年無駄に生きてきたわけではないはず、しかし何も自分の中で残せていない!。
パッチを貼っている人達を見ると正直“悔しい”と感じ
彼らは、きっと自分の人生を精一杯、悔いの無い生涯を送るのだろうな・・・
この人達の“価値”とは・・・
私の持っている“価値”とは、遠くはなれたモノなのでしょう・・・
それを見る事、感じる事が出来たら“ミトコ”さんと同じ幸せを感じるのかも知れませんね! - こ~ 09-10-12 (月) 12:05
-
「揚げ車エビのサウザンアイランドソース炒め」
惜しいですな。
つくづく惜しいですな。
もうちょい頑張ってくれれば、また行けたのですが・・・。あと数年は、横浜でさえも遠い状況が続きますわ。 - 某若 09-10-12 (月) 20:27
-
看板は記号です。
大したものではありません>m.kawaharada
同じ族としての生き方をするという記号。
そして、支えていく覚悟。
それくらいのモノですが、
守る為に命がかかってきた事は、事実です。
48年という長い時間を生き延びてきた人には、
ちゃんと自分が育っているのだ・・・と思います。
その時間を費やして育てた生き方や価値観は、
決して誰にも劣るものではありません。
ただ、モーターサイクルクラブは、
一瞬先に死がある事を知っている集団ですから、
日々、悔いなく生きる事が、当たり前と考えますし、
またそうでないと、属する事も難しいのだと思っています。
大多数の非常識は常識です。
私達MCには私達MCの論理があります。
そして価値観は、各々が勝手に持つものであって、
自分の考えや価値観を押しつける必要も、卑下する必要も無いのです。
自分らしく生きる。
自分の価値観に則って生きる。
その生き方の延長には
各々の宝物のような「何か」があるのだと、
思っています。 - 某若 09-10-12 (月) 20:30
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残念でした>こ〜
菜香新館で、あの味が復活する事を祈りつつ、
たまに行っては「珠江飯店で食べたアレを作ってくれ」と
オーダーし続けてみようかな・・・と思ってる(^_^;
中華料理は、基本的に客のオーダーを聞く間口の広さがあるから、
多分どうにかなるのでは・・・・。
しかし
中華街、どうなっちゃうんだろうねぇ(/–)/ - 大红鹰娱乐城 15-12-31 (木) 16:50
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人生是个圆,有的人走了一辈子也没有走出命运画出的圆圈,其实,圆上的每一个点都有一条腾飞的切线。
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