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Make the best of a bad bargain.


 
 
気象庁には様々なデータがあり、
緊急地震速報等の発信も担っている。
 
 

 

 
 
P波とS波の到達時間の違いから
大きな揺れに少しでも対処できるように情報を出しているのだが、
想定外の同時多発などの条件が重なり、警報が出ても大した地震が来なかったり
今回の大地震の際は警報が出なかったり・・といささか信頼感に欠ける感は否めない。
 
しかし、取材をしていて感じていた、
地震に関する様々なデータの不足、特に映像的な資料の無さは、
今回の地震で相当に得られたのは事実だな・・と思っている。
 
今はまだまだ復興に向けての努力が最優先だが、
周期的には何時起きてもおかしくない東南海地震に対する備えの為にも、
それらのデータの蓄積と解析が急務となろう。
 
 
そんな気象庁のデータの中に、
 
マグニチュード7.9
死者・行方不明者 10万5000人程度
避難人数190万人以上
 
とされている地震がある。
 
 
マグニチュード7.9というデータが大した事も無いように思わせるが、
死者・行方不明者 10万5000人程度・・というデータがもの凄い。
 
 
  
そう・・・
このデータは、関東大震災の物だ。
 
 
今、データを見てみれば、
マグニチュード9.0とされる東北・関東大震災が
いかに大きな地震であったかがわかる。
  
勿論、大正の時代と今では環境が違うし、
そもそも震源地が違う地震を同列で語るのは難しいが、
震源から遠く離れた横浜でさえ、かなりの傷を負っている個所があるのも事実。
  
そして、平常に戻りたくても環境が許さない現状はあって、
その上に不安から来る消費行動も重なって、
市民としては心穏やかにはいられないのだが、そこに持ってきて
事業の滞りという別な問題が段々大きくなってきた。
 
停電だから早く店を閉める。
交通機関が不安だから外出を控える。
節電の為に照明を落とし、エスカレーター等止められる物は止める。
流通の停滞による品不足と買い占めで、商品が無い。
 
・・・等、悪循環の元はたくさんあるが、
イベントや競技が中止になったりする事や、
広告宣伝の自粛等も出ている事から、
客商売やサービス業、広告宣伝業等が成り立たない状態にも陥っている。
 
  
これはね・・・
洒落にならないよ。
 
これからの収支予測なんて
立たないよ。
 
と、青くなる業種の人も少なからずいるわけで、
そういう事も考えると、まずは気持ちを切り替えて、
なるべく今まで通りの生活を行う事が、大事なんだと思っている。
 
 

 
 

山下公園は関東大震災の時、
町中の瓦礫を埋めてできた公園だ。
 
山下公園の前にあるホテルニューグランドは、
当時、外国人向けにあったグランドホテルの後継として
土地と建物は横浜市が提供する第三セクターとして誕生した。
 
当時の横浜にとって
外国人に認めてもらえるホテルを持つ事は、
非常に大事な事であった事が覗えるが、
復興のシンボルとしての役割も担っていたように思う。
 
そして倒壊したグランドホテルの名残なのか
目立たない場所にレンガのステップが存在する。
 
 

 
 
ピンチはチャンス。
 
非常時だからこそ、
ドラスティックに物を動かす事もできる。
 
捕らわれていた常識と言う名の思い込みを捨て、
失ったモノはリセットして、
前へ前へと歩を進めよう。
 
こっちが元気ならなくちゃ、
支援だってままならないのだから・・・ね(^_^)

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