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バリンダロッホ

プルトニーの代わりに先に届いたボトルは、キングスバリーの
ケルティックコレクションだった。
(一晩で二本入れる羽目になるのは計算外だったが(^_^;))
 
 
「あの・・・・ファークラスのはずなんですけど、
 ファークラスとは書いてないんです。」
 
「もしかして昔の名前で出ています・・・状態??」
 
「なんて読むんでしょう?」
 
「バリンダロッホ」
 
「業者からはファークラスという事で入れたのですが」
 
「バリンダロッホってお城の名前なんだよ。
 そこの城で飲む酒ってノリで出されるモルトにはこの名前が付くんだけど、
 困った事がある。」
 
「?」
 
「城の持ち主はあのグラント」
 
「グラントってウィスキーの?」
 
「そのはず。
 で、クラガンモアとグレンファークラスはそこから土地を借りていて、
 その関係からかバリンダロッホという名前でモルトを発売する事があるのさ」
 
「クラガンモアかも知れない・・と?」
 
「ディーラーは嘘は言わないからファークラスだと思うけど、
 同じ名前で中身がクラガンモアという酒もあるのさ」
 
 
こういった戯れ言は、酒飲みの遊びとしてバーではよく飛び交う会話だ。
 
(調べてみると、今回手にいれたモルトはグレンファークラスを
 クラガンモアのシェリー樽で熟成された・・・という情報があった)
 
クラガンモアも好きな酒だし、ファークラスはサッチャーが愛したモルトで
力強くかつフィニッシュの長いこれまた大好きな酒。
 
どっちでもOKの気分で口開けをしてみると・・・
 
 
スパイシーと言うほど強くはないが、
ちょっと変わった刺激を伴う香りがまず現れた。
 
 
「ファークラスだね、このクセ」
 
「そうですか(^_^)」
 
「ちょっと個性があって面白いよ」
 
 
この香りを、ネットで書かれている情報ではコーヒーのような・・と表現しているが、
コーヒーと言うより鼻に引っかかる焦げたカラメルのような甘みを伴うクセ・・
と言った方が良い独特な香りだ。
 
 
バリンダロッホ35年 1967 54.1% (キングスバリー)
 
 
日本への割り当ては180本と言われているこの一本を、
こいつも当たり前のようにテイスティングしている馬鹿道まっしぐらの私だが、
記憶こそが財産だと思っているから惜しい気持ちはさらさら無い。
 
骨太な一杯をこれまたじっくりと時間をかけて味わっていくと、
1時間を超えたあたりから劇的な変化を見せてきた。
 
ジャンヌダルクが鎧を脱いだら、
すっげー優しい女だった・・・みたいな変化だ(なんじゃそりゃ(^_^;))
 
シェリー樽らしい甘さが、スパイシーな香りを包んで隠してしまったかの如く、
甘さの中にコクを加えたフィニッシュの長い酒としか感じられない。
 
美味いぞ・・・コイツ(^_^)
 
このバリンダロッホには、1968のマッカラン34年を物差しとして
一緒に飲みながら比べてみたが、
どちらも恐ろしいほど底力を十二分に表現して隠さない。
 
心地よい酔いに浸りながら過ごす至福の時間。
目の前に並ぶ60年代モルトの壁を見つめながら、思わずつぶやいた。
 
「こんな事してるから馬鹿になっちゃうんだよなぁ・・・(^_^;)」

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