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2008-12

発展途上

諸々準備を始めていると、
様々な問題に出会い、そして学習する事になる。

プリンターと紙の相性や、
データサイズとプリントサイズの関連。

そしてイラストレーターを使ってポスター用データを作ると、
なんと4ギガのメモリーがあってもマックが重くなる・・なんて
ハード的な問題まで起きてきたりする。

でもそれらは、
全部大切な経験となって残る物で、
それは既に、Movieを作る時に充分に理解させられた事で、
今はひらすらその経験を積んでいるだけに過ぎないのだろう。

 

経験は、金で買う事はできない。

時間と金を注ぎ込んで失敗を重ね、
その結果、得られる成功体験は人生の宝物。

その宝がどれほど光るかは、
多くの失敗によって磨かれたかどうか・・・という事だ。

 

膨大に撮りまくってきた写真も、
チョイスするとなるとまだまだ足りない感じがするが、
それでも予定の50枚は突破できそうだ。

面白いもので、過去から今に向かって、
写真の質が変わっていくのが見えたりして、
自分が未だに、発展途上である事がわかってしまう。

要するに、もっと勉強しなさい・・・という事、らしい(^_^;

余市1988

ニッカがビンテージモルト「余市1984」を出したのは、2004年の事。
 
ニッカとしてはそんなに多くの物を出す気は無かったようで、
限定500本とされた結果、5日で完売となった。
 
そして「余市1985」「余市1986」と同じく500本限定でリリースされたが、
その1986がワールドウィスキーアワード2007において
「ベストジャパニーズ・シングルモルト」に選ばれる。
 
その結果、「余市1987」を2000本限定でリリースするが、
何と「ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」に選ばれてしまった。
 
そこでニッカは受賞を記念して「余市1987ノンチルフィルタード」を
1350本限定で追加リリースしたのだが、このモルトが余市赤ラベルの正体と言って良い。
 
え?
何故、こんな蘊蓄を書くかって?
 
そりゃ、ひょんな事からそのノンチルと
今年リリースされた1988を手に入れたからに他ならないワケで(爆)
 
 
で、その1988なのだが、日本でもビンテージモルトが売れると認識したニッカは
最初から3500本をリリースするも、ランドマークに割り当てられたのは何と3本。
 
どこかの店ではお一人様1ショット限定でショット売りされた、と聞くと、
「ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」という賞の凄さが何となくわかったりする。
 
 
で・・・飲んでみる。
 
 
最初の15分は、
1988は1987に比べて実に解りやすく味付けの濃い、
ジャパニーズウィスキーらしさを見せていて、
余市らしいスモーキーなフレーバーは濃い味にマスクされて感じない。
 
しかし、30分を過ぎる頃から、明確にスモーキーな香り、
そしてスモーキーな味わいが生まれ、それからの30分はひたすら
甘さが増していく面白さを見せてくれた。
 
この日1988にぶつけたのは
1966のグレンファークラス(OMC)、余市1987ノンチル、
そしてアドベッグ1975・・・だった。
 
 
え?
合わせる物が大御所過ぎる??
 
まぁ・・・
最近忙しくてゆっくり飲めないから、
美味い酒を飲みたいワケですよ(^_^;
 
 
1987と1988は、1時間放置した結果、
ブラインドで出されたら区別がつかないほどの酷似してしまい、
どちらも上白糖を溶かしたような甘さを持つ楽しいモルトになっていた。
 
で、1966のグレンファークラスは、41年を樽の中で過ごした分だけ枯れていた事と、
1975アドベッグの材料や育った環境の違いによる差が見える、面白い飲み比べになってくれた。
 
やはり1977以前のアドベッグは、麦が違い過ぎる。
甘さもすっきりでスモーキーな味わいとのバランスが秀逸で、
その分グラマラスな余市には相手として強すぎたようにも感じた。
 
しかし・・・
国産のウィスキーだって、
こうやって楽しい旅ができるような物がある。
 
それはとても喜ばしい事であり、
同時に本場のウィスキーも元気を出してくれるだろう・・と
淡い期待を持たせてくれた。
 
 
で・・・
やっぱり、モルト馬鹿はモルト馬鹿だ・・・と思い知ったワケで(/–)/

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