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2008-09-27

O型気質

その時、車内は混雑していた。

私は手に入れたゴツイ杖を突きながら、
優先席のある車両の端へ進む。

すると、4人掛けの対面型シートが空いている。

が・・・
そこには若者が1人、だらしなく尻を前へずらして、
しかも足を組んで座っていた。

その態度の横柄さが、他の客の使用を拒んでいる事は
言うまでも無い。

前のシートに足先が当たるほど投げ出しているから、
物理的にも誰かが座るのは難しそうにも見えるのだ。

 

でも、そんな事は気にしない。
空いている席に座る事に、何の遠慮があるだろうか?

・・・という事で、
「すいません」と声を掛け、組んだ足の横に杖をドスッと突いて注意を促すと、
彼は一応尻を少しだけ引っ込めた。

杖を支点にして彼の正面に座ると、
それをキッカケにもう1人の乗客が私の横に座った。

 

あぁ・・
座りたい人が我慢してたんだな・・・

と気付く。

じゃぁ、こうやって座る事で、
間接的にワガママな乗客への圧力にもなるんだ(^_^;・・・と思ったりする。

 

だが、それにしても、だらしない座り方だ。

大して長くも無い足をだらっと私の方へ投げ出したままなので、
その足に触らないように、気を遣わなくちゃならないじゃん(▼▼メ)

・・と段々むかついてくる。

で、久々に若者を睨んでみた。

 

彼は、私に目を合わさないようにして、
携帯をいじっている。

ここで「何だよ?」という目線を返すヤツなら話のしようもあるが、
無視を決め込む輩には対処のしようが無い(^_^;)

まぁ、降りる駅はそんなに遠くないから、放置するか・・・
と思ったら、ヤツはその組んだ足をだらしなく開きだした。

 

やがて、その足が私の左足に触るようになった。

ブチッ

何かが切れた音が、頭の中に響いた。

 

「あのさ、
 足を伸ばしたいんだったら、空いてる席の方に伸ばしなよ?」

 

若者・・・無視である。

 

「あのさ
 俺、左足が痛いんだよ。
 触ってるんだよ、足が。
 痛いから座ってるんだ。
 その空いてる方へ足伸ばせよ?」

「あ?」

 

何だ?

もし手を出したら、
スカルヘッドが飛ぶぞ??(▼▼メ)

 

すいません
ちょっとですが、切れましたm(__)m

 

すると・・・・・

一瞬だけコッチを見た若者は、
すぐ戦意を喪失したらしく、
さっきよりちゃんと座り直した。

だが、一度切れた私の気持ちは、
すぐに穏やかにはならない。

で・・・

「文句が有るならちゃんと言え?」
とばかり、真っ直ぐヤツを睨んだ。

だが、若者はずっと窓の方を見たまま、
無視を決め込む。

 

そして次の駅で、彼は降りてしまった。

空いた席に2人、乗客が座る。
勿論、私の足に触れるような座り方はしない。

車内には、何事も無かったような空気だけが流れていた。

 

コレって、
私の「ワガママ」じゃないですよ・・・・ね?(^_^;

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