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日記的雑感 Archive

requiescat in pace

「人間の死亡率は100%だ。
 
 生存期間が長いか短いかは色々だが、
 病気一つしない健康なヤツでも、一瞬先に死がある事もおかしくない。
 
 まして、バイクという『死』その物に乗っているのなら、
 一瞬先の死を覚悟して生きなくてはいけない。
 
 そしてその『死』は、実に魅力的なのだ。」
 
 
若き頃、大将に言われた言葉。
 
それはずっと腑に落ちたまま、
今もどこかで生き方の術として大切に持っている。
 
そんな大将と一緒にクラブを立ち上げた、初代メンバーが急逝した。
急な知らせに、正直戸惑い、例えような無い喪失感に苛まれる。
 
誰にでも平等に訪れる死であっても、
それでも悲しいと思うのは、何故だろう。
 
 

 
 
終わりは、始まり。

ゴールは新たなるスタートになる。
命の終わりは形を変えて、関わった人達の中で新たなスタートを切る。
 
それは、
それなりの長さを生きてきた実感として持っている思いなのだけど、
それでも悲しいと思うのは、何故だろう。
 
 
安らかに、お休みください。
背中にずっと、貴方を背負って生きていきます。

Bills

 「このまま、どっかへ行っちゃいたいね」
 
 「うん」
 
 「帰りたくないな」
  
 「箱根まで行く?」
  
 「帰りたくない・・・」
  
  
そんな会話を車の中でしたのは、もう30年以上前のこと。
  
当時はどこへ行くのも何をするのも車だったし、
女子をゲットするのも、車が無いと始まらない時代だった。
  
湘南には丘サーファーなるナンパ目的の車が集い、
凄いヤツになると、キャリアにボードをボルト止めしてたりする(^_^;
  
でも、当時の交通環境はなかなか野蛮で、
ストリートレースを挑むヤツや喧嘩上等のヤツ、
果ては暴走族が対向車線まで埋め尽くす爆走をするなど
海を目指すリアルサーファー達には生きにくい状況でもあった。
  
自分は、と言えば、スピードを求めるタイプだったけど、
車では競技をやってた事もあって、
ストリートレースを楽しむ蛮勇は無かった事を思い出す。
  
  

  
  
湘南の海は棲み分けがあって、
サーファーが集まる湾や、ウィンドサーファーが集まる湾、
遊泳できる浜や漁専門のエリアもある。
  
茶髪のワンレンで水色系のアイシャドーが、当時の湘南に集まる女子のファッション。
それが社会全体に広がるのに時間はかからなかったけど、
男子も同じ様な長髪で、綺麗に焼けている事がアピールポイントだった。
 
  
 「サーファーの彼女って、
  飽きもせずにずっと砂浜に居るよね?」
  
 「友達に聞いたら、幸せな時間なんだって」
  
 「へ〜
  彼氏が波乗ってるの見てるだけで?」
 
 「そういうカップルが多いから女同士で仲良くなって、
  浜でパーティー状態になっちゃう事もあるんだって。
  それで皆で彼氏の品評会やったり乗り方に茶々入れたりするんだって」
  
 「なるほどね」
  
 「助手席に乗ってるのに、似てるかもね」
  
  
若かったから彼女のサインに気付かなかったけど、
ネットもゲームも無かった時代には、車でカップルで動くだけでも刺激的で、
感情的にお腹いっぱいだったのは言うまでもない。
 
そして今日の湘南でも、
沖を見つめる女性の数は少なくなかった。
  
  

  
  
朝食を一日中楽しむ、
というスタイルが流行りだしたの何時の頃だろう。
  
自分の中で、それが明確に見えたのは
ビル・グレンジャーが初の海外出店となる七里ヶ浜Billsを
オープンした2008年かも知れない。
  
そんな中、
1974年からAll Day Breakfastをコンセプトに
営業をしてきたEggs’n Thingsが2010年に原宿に進出し、
その明確な経営方針が受け容れられるや、
1985年オープンのシナモンズレストランも、2013年に表参道に出店する。
 
七里ヶ浜ビルズの成功から、
ビルズもエッグスンシングスもシナモンズも横浜に進出。
 
パンケーキ熱の盛り上がりに朝食熱が加わって、
横浜ではローカル店も巻き込んでの朝食&パンケーキ戦争が勃発した。
  
 

  
 
海外のホテルで朝食を食べるとその豪華さに驚かされるけど、
アメリカンブレックファストと言われる暖かい料理が出るものは
玉子にしろ肉料理にしろ焼き方から指定するようなものだし、
イングリッシュブレックファストになれば、その品数の多さにさえ驚かされてしまう。
(イギリス料理の中で一番美味しいとさえ言われる)
  
観光で生きているハワイで、「朝食を一日中楽しむ」という発想をした
エッグスンシングスやシナモンズは、朝食の豪華さを大切に思ったのかも知れない。
  
そんな朝食メニューを食べてて思ったのは、
このブームを引っ張ってきたビルズの一号店に入ってない!
って事だった。
  
だったら行くよね?(^_^;
  
  

  
  
七里ヶ浜の駐車場の斜め前にあるビルズ七里ヶ浜は
朝7時から営業する人気店。
  
早朝に車で走ってきて、海を見ながら豪華な朝食をいただくのは
きっと楽しいと、以前から思っていた。
  
  

  
  
運良く、ベランダ席が空いて、
理想的な食事ができる事になったけど、
時刻は既に14時を回っている。
   
朝食メニューとして、人気のパリコッタチーズパンケーキや
スクランブルエッグをオーダーするのも良いけど、
目にとまったのは、この和牛チーズバーガー(2,020円)だった。
  
  

  
  
日本ではパンケーキやスクランブルエッグが人気だけど、
オーストラリアではこのバーガーが人気だと聞く。
  
自分としては、ハンバーガーは手づかみで食べたい派なんだけど、
ここでは紙袋が付いてこないので、ナイフ&フォークで食べる事にする。
  
それにしても、芸術的に溶けたチーズだよね(^o^)
  
   

  
  
あ・・・
ハンバーガーパティが美味い!
  
チーズは出しゃばらず、ソースも自己主張をしないのに、
実に見事にバランスされている。
  
こりゃ、どうしてもハンバーガースタイルで食べたくなったので、
エイヤッとばかりに少し切って食べちゃったパティ&バンズを
トップ側のズッキーニ&マヨネーズが乗ってるバンズにセット。
  
どれどれ・・・
  
お〜〜〜〜
これはかなり美味いよ?
  
ハーブマヨネーズとグリーンチリがアクセントになって、
それでいてやっぱり味のバランスが取れていて、
それぞれの個性が見事に合体した美味さになっていた。
 
これって、
今まで食べてきたハンバーガーの中でも抜群の部類(^_^)
  
ただ、ボリュームは抑えめ。
  
私にはジャストサイズだけど、
ガッツリ食べたい人には物足りない可能性が大。
  
なるほど、
この店がこんな海辺にあっても、
ウィークデイの午後でも、ほぼ満席な状態にあるワケだね。
  
  

  
  
時は流れて、湘南海岸も随分様相が変わったけど、
「美味しいハンバーガーを食べに行こうよ」って言葉一つで、
狙った彼女を連れてくる野郎も、いそうな気がしてならない。
  
しかもここは、江ノ電の七里ヶ浜駅からすぐの場所。
ビールやワインを楽しみたいなら、電車でデートも良いと思うんだけど(^_^;
  
  

  
  
 「酔っ払っちゃったんだけど、どうしてくれる?」
  
 「どうしたいの?」
  
 「もうちょい飲みたいんだけど・・・」
 
 「夕日見ながら温泉入る?」
  
 「え?」
  
 「ビアガーデンもあるから、ひとっ風呂浴びてからビールとか?」
  
  
江ノ島には、海が見えるスパ施設があって、
レンタル水着で大露天プールを楽しむ事もできるらしい。
  
良い時代になったものです。
  
  

 
   bills 七里ガ浜
    鎌倉市七里ガ浜1-1-1 WEEKEND HOUSE ALLEY 2F
    0467-39-2244
    月  / 7:00–17:00
(Last orders: food 4pm,drinks 4.30pm)

    火-日/ 7:00–21:00
(Last orders: food 8pm, drinks 8.30pm)
    朝食営業、ランチ営業、日曜営業
    不定休

Bonneville Steak

諸々の問題が積み重なっていて悩ましいのだが、
夕方にエースがダメージリスト入りとなったと連絡が来て、
さすがに思考停止、となってしまった。
 
ま、そんな時は、切り替えも大事。
もともと予定にあったパーティーに、向かう事にする。
 
ボンネビル・ソルトフラッツに魅せられた男が
撮りためてきた写真を写真集という形でまとめ上げ出版されたのだが、
そのリリースパーティーが今日、千駄ヶ谷で開かれるのだ。
 
 

 
 
2010年からボンネビルに通った彼と、
彼にボンネビルの話を聞いて参加し、AMAレコードホルダーとなった男が、
プロデューサーのセッティングでトークショーを行っている。
 
我がクラブ員も応援に駆けつけいて、ちょっとだけクラブパーティーのような風も吹いたけど、
基本的には、プロジェクトに関わった人達が多くいて、上品なパーティーに仕上がっていた。
 
 
 「これから飯食わない?」
  
 「あ、いいね」
 
 「今、渋谷なんだけど、連れて行きたいイタリアンがあるんで、予約取れたら行こうよ」
 
 「渋谷って・・・」
 
 「千駄ヶ谷でしょ? 北参道から乗ればすぐよ」
 
 「え?」
 
 「Facebookにアップしてれば、居場所はわかる」
 
 
あ〜
そうですか。
 
突然の電話も、
向こうにしたら突然では無いのかも。
 
と言う事で、今日が金曜って事も忘れて
渋谷に向かったが・・・ 
やっぱり渋谷は手強かった。
 
 
 「ねぇ、いっそ、横浜で食べようよ」
 
 「俺は良いけど・・・」
 
 「最近美味そうな肉食べてるよね?」
 
 「中華街の?」
 
 「そう。連れてってよ。
  終電で帰るからご心配なく。
  君、明日仕事でしょ?」
 
 「6時までには起きないと・・・だよ」
 
 「土曜なのにね〜」
 
 
まぁ、金曜の夜に渋谷でウロウロするより
勝手知ったる横浜で食べた方が自分的に楽。
 
久々に会った人との話は
電車の中から楽しめるしね(^_^)
 
 
 「A3を250グラムと焼き野菜を」
  
 「今日、A3に結構良いカブリがあるんですよ。
  ご希望なら、カブリだけでも焼きますよ?」
 
 「ロース芯かぁ・・・
  それだけでも楽しいかな?」
 
 「両方食べたいな・・」
 
 「わかりました。
  250なら、半分はレア系で残りをしっかり焼いて
  お出ししましょうか?」
 
 「良いですね」
  
 

 
 
渋谷から元町中華街への移動は、
ひょっとしたら東急が一番早いのかも知れない。
 
あの、若者と外国人が溢れる渋谷の喧噪が嘘のように感じるほど、
短時間に環境が変わるのは、懐かしい感覚でもある。
 
最近は、移動しても横浜市内の限られた場所のみで、
東京へ行く事も殆ど無い。
 
電車に乗ればすぐなんだけど、
そんな気が起きないって・・・ねぇ(^_^;
 
 

 
 
 「まずは、こちらから。
  右側がカブリです。」
 
 
250グラムの半分は、
ミディアムレアよりちょっとレアよりの焼き方で焼き、
おろしと醤油ベースのタレが添えられて出てきた。
  
 
 「美味し〜い!」
 
 「でしょ?」
 
 「A3食べるの、初めて。
  でも、脂が丁度良いね。」
  
  

 
 
もう、A5食べたいって思わなくなって、
どれくらいになるだろう?
 
サーロインの柔らかさと旨味のバランスが絶妙で、
食べてて飽きることが無い。

しかもここのステーキはトリミングがキッチリされているから、
250グラムと指定すれば、キッチリ250グラムの肉が出てくるので
食べ応えもしっかりあるのだ。

 
 「しっかり焼きました」 
 
 「ガチ焼き?」
 
 「そこまでは焼いてないですけど、
  ミディアム以上ですね」 
 
 「え〜〜〜!」
 
 「なに?」
 
 「こっちの方が、肉の旨味が凄い!
  なんで〜〜??」
 
 

 
 
自分の経験から言うと、
良い肉はしっかり焼いても美味いけど、
ダメな肉をしっかり焼くと、独特の匂いや舌の奥の方が酸っぱく感じるような味
になる傾向があって、しかも固くなる事が多い。
 
でも、そんな肉だってレアで焼けば結構楽しめるから、
低コストのステーキを食べる時は「レア」指定(爆)

 
「どう焼きますか?」って尋ねられて
「レア」って答えるのは外れにくい食べ方かも知れないけど、
肉の事をわかってない、という証明になってるように感じてしまう。
 
だから、聞かれたらお任せで頼むんだけど(^_^;
  
 
 「また写真展やるとか、写真集出すとか、考えないの?」
 
 「考えてはいるし、少しずつ写真撮ってるよ」
 
 「私は、身体壊しちゃったから以前よりペース落ちてるけど、
  まだまだやれてない事多いので、頑張ってる。」
 
 「何にしても、動かないと始まらないよね」
 
 
そう言えば、10年前くらいに、
写真展やるって決めて動いたっけ。
 
その時、次の目標は写真集だったけど、
写真集として出すなら、明確なテーマを持ちたいって思ってて、
そのテーマが絞り込めないまま、時間を費やした。
 
でも、また、写真展やるのは面白いかも。
元手と写真を貯め込んで、一気に全部使い果たすアクションって
やっぱり、表現するためには大事な行為だしね。
 
 

 
 
ボンネビルまで行って「早いヤツが一番」な草レースに出る事も、
自分の表現のために動く事も、
口で言うのは簡単で、実行するのは大変なこと。

そしてやっぱり
実際に動いた人間にしかわからない事も、多くある。
 
だからこそ、動いた人間の言葉には重みがあるし、
それは不思議と伝わっていくことでもある。
 
命がけで遊ぶ楽しさは半端じゃないけど、
そこに参加するためには、やっぱり強い意志が必要。

結局、どれだけの思いがあるかって、事になるのだろう。
 
 
やるって決めて、動く。
そうすればきっと、道は目の前に現れる。
自分にとっても既に経験済みの事だ。
 
何かをしなくちゃって思わされたのは、
ボンネビルとステーキの魔力なのか?

でも、これはきっと必然。
ターゲットを決めて、準備を始めますかね。
 
ごちそうさまでした。

愛してる

     最期に「愛してる」と言われたら
     その時は寂しさに潰されるかも知れないけど
     そこまでの関係になれたことを
     いつかはうれしく思えるだろう
 
     愛するということは
     相手の全てを自分と同じように大事にして
     自分よりも相手を生かす事を当たり前にし
     見返りを求める事なんて考えもしないことだと思う
 
 
     同じものを見れば
     同じように感じ
     考えは違っても
     お互いに受け容れられる

     そんな関係の中に
     愛は育つのかも知れない
  
     わかりやすく伝える人もいるけど
     不器用な人は行為でしか伝えられない
 
     でも
     伝わる人には伝わって
     お互いが相手を大事に思えるならば
     心離れることの無い関係に
     なっていく
 
 

   

     生きていくのは大変で
     愛の形も度合いも色々で
     だけど相手を大事に思う気持ちがあれば
     同じ時代を生きる仲間になっていけるはず
 
 
     最近流れる情報を見てて
     愛が無いな・・と感じるから
     そんな事を考えてしまうのだろうね

   考えてみれば
   ずっと一緒に生きているよね
 
   物理的な距離は色々だけど
   時には手を取り合って
   時には手を離しても
   やっぱり同じ方向に同じペースで
 
   それはきっと
   縁と絆
 
 
   縁があっても絆を紡がないと
   一緒に生きても距離が変わる
 
   手を取り合あえる時は良いけど
   絆が無ければ距離が生まれる
 
   だけど
   縁はもっと強い力
 
   たくさんの偶然の中に必然が隠れていて
   それを繋いでいくのが縁なのだから
 
   

  
   
   人は社会の中で生き
   誰かと共に社会そのものを構成していく
 
   袖振り合うも多生の縁ならば
   絆を紡いで繋いで
   それを大切にしながら生きていけば良い
 
   距離が近ければ気持ちは通じ
   殴り合いにもなれない距離と知れば
   争いよりも思いやりが大事になる
 
   今の世の中
   その距離感に飢えていながら
   絆を共に持つ手段を知らないまま
   誰かが繋いでくれることだけを
   期待する人が多すぎる
 
   
   簡単なのにね
 
   手を繋いで
   自分と同じ様に大切にすれば
   それがやがて絆となっていくのにね

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