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日記的雑感 Archive

バランタイン・ファイネスト

会社のスタッフが今月限りで退社するという事で、
追い出しパーティーに参加する事になった。
 
この店は飲み物が売りです・・・というふれこみで、
ちょっとだけ期待をしていたのだが・・・
メニューにあるのは飲み放題用の「お決まり」。
 
今さらジントニックやモスコミュールなんて飲む気にもなれず、
モルト&スコッチを捜すとバランタイン・ファイネストしかない。
 
「何を飲みますか?」
 
「じゃ、バランをストレートで」
 
「シングルですか?」
 
「ダブルで」
 
 
とっとと飲んで、帰って仕事するのさ・・・・と心の中でつぶやきながら、
嫌いなスーパードライでつまみを流し込んでいると・・・・
 
所謂ショットグラスより少し大きめのグラスに
なみなみと注がれたバランタインが出てきた。
 
 
「え・・っと、何故グラスが二つ?」
 
「ダブルで」
 
 
おい?
そういう意味じゃないよなぁ??
 
ま・・・いいか(^_^;)
 
と半分呆れつつ、チェイサーもくれない店に文句も言わず、
スーパードライをチェイサー代わりに飲んでいたが、
最初の一杯目を飲み干した時にもう一回オーダーした。
 
 
「ロックグラスかオールドファッショングラスで、ストレートを下さい」
 
 
すると・・・・
 
またもやバランタインがナミナミと注がれた
オン・ザ・ロックが到着した(/–)/
 
 
もういいっす。
これで飲みます。
 
とっとと飲んで・・とグイッと煽って、減った分をショットグラスから足して、
そしてスーパードライをチェイサーにして・・・・・
 
 
誰かの事を言えません。
 
こんな飲み方をした結果、職場に戻ってデータ上げの作業中、
睡魔に負けてました。(仕事は進んでましたが)
 
 
でも、無意識に仕事してたって・・・・
ちょっとばかり怖いかも(^_^;)

ロングモーン・グレンリベット

20年前のジョニ黒を空けてしまったので、自宅のストックから一本、
ハードなカスクを持ってロブに行った。
 
 
「え?ロングモーン??
 珍しいですねぇ・・・
 ケイデンヘッズはあまり仕入れてないので・・・」
 
「いや、今捜しても無いって。
 これ10年前に仕込んだヤツだよ」
 
「やっぱり」
 
「さぁ、一緒に飲んでみよ」
 
「比べます?」
 
「え?
 ロングモーンあるの?」
 
「もちろん」
 
 
マスターが出したのは、ゴードンマクファイルのロングモーン・グレンリベット12年。
 
 
「奇しくも、ボトラーズの巨頭が揃った感じだね」
 
「カスクには分が悪いですけどね」
 
 
 
ロングモーン・グレンリベット11年(1984)60.7%
 
 
11年物と侮ってか、10年前は随分安かった事を記憶しているが、
そのカスクの強さを感じさせない味わいが好きで、ストックしていた
最後の一本を持ち込んだわけだが、比べる12年物が待ってるとは思わなかった。
 
 
80年代のロングモーンは20年ぶりに新しい空気を吸って、
深い睡眠から徐々に目覚めていく。
 
最初は60%オーバーとは思えないほど、水のように穏やかで、
そしてシェリー樽を使った効果が時間と共にどんどん花開いていく・・・・
 
口に含むと、ねっとりとした濃さを口腔内に貼り付けながら、
甘さと少しの酸味と豊かすぎる香りが深くアピールしてくる。
 
 
「これ、美味いっすね~」
 
「前、飲んでた時とまた違った味わいがあるよ」
 
「少し置いてから、また飲むと違うでしょうね」
 
「60%もあるから、グイグイとはいけないしね」
 
 
80年代でも良い酒はある・・・と感じる。
少なくとも、このロングモーンを飲んで見ると、そう感じる。
 
なのに、所謂プレミアム・オールドと言われる18年~25年物が
恐ろしく不出来なのは、何故だろう。
 
それは多分、多売に向けてシフトしている酒造メーカーの試行錯誤が
正直に酒に現れてしまっている事なのだろう。
 
そして、短期間(と言っても6年以上はかかるか・・・)にたくさんの酒を
万人受けするクオリティーで提供できるようになってきたのだろう。
 
忘れてはいけない昔の味、
でもその記憶は、結局「無い物ねだり」にしかならない。
 
だからと言って知らない方が幸せ・・・と自分を言いくるめられないあたりが、
モルト馬鹿の馬鹿なところなんだろう・・・ね(/–)/

解禁

本日、アブサンが解禁になった。
 
だから・・というわけじゃないけど、明け方ロブでアブサンを飲んでみる。
(当然、ツヨンがたくさん入ってる物じゃない)
 
ロブでは、角砂糖に垂らして火をつけるやり方で出してくれるが、
なんとも言えず幻想的で、これから酔うぞ・・・という気分にしてくれる。
 
解禁になった事で、ちゃんとツヨンが効いたアブサンが入ってくる可能性があるが、
この酒、決して美味しいものじゃないので・・・・・
結局キッツイやつは入って来ないかもしれない。
 
飲むマリファナとさえ言われたアブサン。
 
ハードドリンカーとしては気持ち良く酔えるなら・・・と思ってしまうが、
出会いは何時になる事だろう(^_^;)

グレンリヴェット1968

魅力的なモルトが姿を消しつつある今、あまり飲んでないモルトでも
70年代だったら飲んでみる・・というクセが付きつつあったりする(^_^;)
 
最近新しい出会いがちっとも無いのだが、あらためて飲んでみて美味しい・・と感じているのは、
やっぱりグレンリベットかも知れない。
 
グレンリベットとつければ売れた・・・という逸話があるほど、
モルト界においては凄いブランドではあるが、最近の根性の無さは
昔のソレとは比べ物にはならない。
 
でも、それでも、どこかに良心の欠片が残っているように感じる。
どこかに、素直で香り高い味わいが、ちゃんと感じられるリベット12年。
 
それに幸せを感じつつ、68年のプラチナセレクションを飲むと・・・・
 
口腔内にまとわりつくようなねっとりとした、バターにも似た味わいが凄くて、
打ちのめされてしまう。
 
最近、シグナトリーが面白いボトルを出しているようだけど、
いわゆるスタンダードブランドがあまり回って来ないのが悲しいなぁ(;_;)

Golden heater

ペニンシュラのロビーで出される軽めのカクテルが、結構面白い。
 
シガーに合わせるのに良いと思っているヤツは、
アマレット・生クリーム・スライスアーモンド・コーヒーでできた
ホットカクテルで、
日本でよく飲むアイリッシュコーヒーに見た目がそっくりな逸品だと
今回もシガーを楽しみながら感じていた。
 
香港には飲酒の習慣を持つ人が少ないのか、ホテルバーは随分閑散としているので、
夜、またもやペニンシュラのロビーで何か暖まる物を一杯・・と頼んでみた。
 
すると勧めてくれたのは「Golden heater」という名のホットカクテル。
 
オードヴィーと暖めたジンジャーエールで作られるコレは、
素っ気なく入れられたレモンピール(と言ってもかなりデカイが)がアクセントとなる
熱々のホットカクテルだった。
 
甘いジンジャーエールとレモンのバランスが良く、
オードヴィーがそれに香りと深みを与えていてなかなか上品な美味しさを演出している。
 
そして・・・アルコールは当然の如く殆ど感じられないから、
これはホテルのロビーで出す物としては秀逸だと言っていい。
 
この他に飲んだ物は、
ウォッカ+コアントロー+ドライシェリー+レモンを主とした柑橘系ジュース
で作られたロングドリンクだったが、コアントローにシェリー(ティオペペ)のバランスが面白く、
そして上品なイメージを上手く醸していた。
 
穴蔵のようなバーで飲むカクテルも好きだが、
たまにはこういった穏やかなカクテルもいいな・・・・と(^_^;)

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