Home > 日記的雑感 > 秋の風

秋の風

3119
 
  秋の風を感じたら、
  途端に心がきゅっと音を立てた。
  
  ふっと後ろを振り返る。
  
  そこには、
  見知らぬ顔が帰路を急ぐ姿が見えた。
  
  
  疲れた顔
  
  楽しそうな顔
  
  険しい顔
 
  優しい顔
  
  
  色々な人達の色々な人生を表す絵の具のように
  それらには様々な色がついている
  
  でも
  どんなに探しても
  見たい顔はそこには無い
  
  
  
  そうか・・・
  そうだよね・・・
  
  君がここにいるわけないよね
  
  
  心に空いている穴が
  吹く風を受けてひゅうっと鳴る
  
  
  まぁ・・こんなもんだよね
  いつもこうやって、独りで歩いてきたんだよね
  
  今更、寂しい・・と言う意味も、無いじゃんね
  
  
  
  
  そう・・・こんな夜は、
  とっておきのモルトでも舐めるのが一番の薬。
    
  行きつけのバーには
  妖艶な顔を持つモルトがストックされている。
  
  
705
  
  
  明日はもう少し
  明るい顔ができると・・・いいな

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.wakao.info/archives/891/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
秋の風 from bowjackmoore - 日記的雑感

Home > 日記的雑感 > 秋の風

検索
フィード
メタ情報

Return to page top