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首都高Xはどうなった?


 
 
2007年の10月に
首都高Xの話を書いた。
 
首都高速の料金改定に伴って、ETC使用前提の距離別運賃に対して、
首都高速道路(株)が開発した簡易型ETCの仮称だ。
 
当時は現金利用者は最初に1200円を支払い、
短距離利用についてはコンビニの電子マネーを利用して
払戻を行う・・という考え方だった。

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「首都高速道路(株) プレスリリースより引用」
 
ETC未搭載車への対応として、当社が開発してきた
「ETC未搭載車に距離別料金を適用するためのシステム(開発コードネーム;「首都高X」)」
のための「通信器」の第1号試作機が完成しましたので、お知らせします。

出口に料金所のない首都高で、ETCを搭載していない方の利用距離を把握するための
システムの準備を進めてきました。

このシステムは現時点では次のようなスキームを想定しております。

「首都高X」をご利用になるときは、
あらかじめ、首都高速入口付近の店舗や弊社パーキングエリアなどで
「通信器と電子マネーカード」の
(1)キットを借り、その場で通信器をシガーライターソケットに
(2)取り付けていただきます。

首都高の入口では、
料金所で
(3)一旦停止し、キット付属の電子マネーカードで
(4)上限額をお支払い下さい。

上限額と通行料金の間に差額が生じる場合は、
翌日以降、店舗や弊社パーキングエリアなどにおいてキット付属の電子マネーカードで、
上限額と通行料金の
(5)差額を電子マネーとして端末で受け取れます。

このシステムでは、
(6)時間帯割引等はありませんが、
(7)無記名・匿名で使えます。

なお、ご利用できるのは
(8)首都高のみです。

 今回開発した「首都高X通信器」の第1号試作機は、
本体サイズが 縦 69 × 横 49× 高さ 13.5 mmと、普通の携帯電話の2/3程度の大きさで、
その場で取り付けられるようシガーライターソケットを電源に使います。

今後さらに検証・改良を加え、より簡単にご利用いただけるよう検討を進めてまいります。

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この時私は、
どうしてもETCを搭載させようとする行政側の思惑を想像し
また、ETCを搭載する事で、どこをどう走ったか記録できてしまう管理体制に疑問を持った。
 
しかもバイクではそもそもETCを搭載しにくく、
シガーライターソケット対応もできない平等性を欠いた方針だと感じたが、
距離制の課金はしっかりと生き残っていたが、首都高Xは消えている。
 
そして、来年の1月1日から、
現金利用者は900円を無条件で徴収する事が、伝わってきた。
 
 
あの・・・さぁ
確かに横浜から東京に行くとか、東京を通過するとかだったらお得だよ?
 
でも横浜圏内での利用だと、
今までの1.5倍の料金になるじゃん?
 
首都高Xとやらの簡易型ETCは開発費用をかけて、ボツですか?
車はETC付けないと高速乗っちゃいけないんですか?
そしてバイクは、相変わらず無視ですね??
 
 
高速道路料金を下げた結果、週末の高速は渋滞を作り
CO2をたくさん排出したのは周知の事実。
 
東北地方の高速を無料化したり、
自動車取得税や重量税の廃止を求める民主政権。
 
でも、財源を絞れば、他から財源を持ってくるのは役所の考え方だから、
消費税増税の他にも増税の方法は、様々にとられると思う。
 
 
しかも、
車をターゲットにした方法論は、
車離れの進む今には不公平感が大きい。
 
高速道路料金を下げる代わりに、公共交通機関の料金を補助すれば、
CO2排出量も増やさず、広く公平に恩恵に預かれたと思うのだが、
如何なものだろう。
 
 
例えば、テレビの地デジ化で、
一時的に家電メーカーは潤ったろうけど、
既に大型薄型テレビは投げ売り状態。
 
しかも超円高で輸出競争力も無いとなれば、
テレビ離れを促進しただけの愚策だったと言われても
仕方がないだろう。
 
まだ充分に使えるテレビを使えなくして、
新たな消費を目論む政治って、あまりにも不自然だ。
 
今回の首都高の新料金も
ETCの装着促進を図って管理体制を整えても、
若者の車離れとエコ化で、関連する企業は経営難に陥っている現実には
まったく考慮されていないのでは?
と疑問さえ感じてしまうのだ。
 
その場凌ぎと問題先送りの愚策は、
結果的にダメな方向に世の中を動かしている・・・
と思うのは私だけだろうか。
 
 
結局世の中は、
忘れっぽい、子供じみた人が、
動かしているって事なんだろうね。

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