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2017-12-08

弘誓深如海

 
 
生きていてはいけないとされた自分は
生き続けることを望まれない自分は
生き続けていることに疑問を持ちながら歩いていた
  
そして
そんな自分にとっての救いの道は
自分以外の人のために生きることだった
 
 
気付かなくていいんだよ
それは私の生き方だから
 
自分が唯一生きている意味を感じられる時間を
自分だけ味わえれば良いのだから
 

押しつけているのでもないし
苦しんでもいない
  
ただ
そんな気持ちを素直に受け取って欲しい
と思ってしまっただけ
 
少しだけ解って欲しいと
思ってしまっただけ
 
弱さを見せられる人には
自分を見せたいと思ってしまっただけのこと
 
弱さを晒してしまえるほど
暖かい気持ちに触れてしまっただけなんだよ
 
 

  
  
頑なに
自分の生き方を貫く気持ちは
よくわかる
 
自分自身がそうしているから
よくわかる
 
だから
気づかない顔をして
楽に笑った顔だけ見せて
当たり前に振る舞ってくれれば良いと
願った
 
それでこそ
救われると訴えた
 
だけど
自分の気持ちが一番なのは
人間誰しも同じなんだよね
 
 
だから
私はまた
孤独を選ぶ
 
だから
手を離す
その事で苦しむのは君じゃない
 
  
でも
時は来てしまった
 
限りある命に
もはや猶予はない
 
だから
自ら手を離すんだ
 
離したら
自分を否定し苦しめるとわかっていて
でも握り続ける力を失いつつあることもわかっていても
 

だから
自ら手を離したんだ
 
 

 
 
想いは
届かない
 
願いは
かなわない
 
それは
人生の一部分
 
面白く感じるか
哀しく感じるか
それもまた人生の一部分
 
だからきっと
残り少ない時間も
同じ様に歩くと思う
 
ただ
もう歩けない
 
それが残念だと
思っている

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