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2006-01-13

ポール・ジロー

「ちょっと面白いのが入ったんですけど飲みます?」
 
「そう言われて飲まないワケにはいかないでしょ」
 
 
いきなり勝負玉を投げてきたマスター
 
こっちがかなり変な物を好む事を知っていて、
自信ありげに出す酒はなんだろう?
 
 
「葡萄なんですが・・・・」
 
「何故2杯?」
 
「ポール・ジローとその仕込みに使った葡萄ジュースです」
 
「え?
 マジ??」
 
「たまたま、昨日ジュースが入荷したんですよ」
 
 
ポール・ジローとは、1650年からグランドシャンパニュ地方の東、
ブートヴィル村で葡萄造りを行ってきたメーカーで、
1970年代からは、蒸留、熟成まで自分達で手がけていて、
所謂大メーカーが作るブランデーとは2味くらい違う美味しさを持っているメジャーな酒。
 
 
ポールジロー15年・ヴィエイユレゼルブ40%
ポールジロースパークリンググレープジュース
 
 
以前からマスターから聞いていた贅沢な飲み方。
モルトを飲む時、仕込み水チェイサーにするのと同様に、
ブランデーを楽しむ時、チェイサーに仕込み水ならぬジュースをチェイサーにする・・・
 
そんな楽しみ方をできる「ポール・ジロー」は今年もそのジュースを販売してくれたのだ。
 
 
たまたま、入荷した翌日に顔を出した幸運は、
間違いなくこの飲み方をしろ・・・という事なのだろう。
 
マスターも量が少ないジュースをここぞとばかりに提供してくれて、
果実味と香りに溢れるコンビネーションを堪能した事は言うまでもない。
 
 
「この次は何を飲めって言うんですか?」
 
「甘いまま、楽しまれます?」
 
「今日の感じは、無骨よりエレガントで・・」
 
「では、デュポンのカルバドスはいかがですか?」
 
 
カルバドス・・・・
 
こいつはさらにくせ者だ。
間違いなくやられちゃうのは目に見えている。
 
 
「果実系の優しい酔い心地を楽しむには、
 これも良いですよ」
 
「はい、知ってます。
 幸せな気持ちに溶けちゃうかも知れませんが、いただきます」
 
 
その後・・・・
さらにリキュール系に流れて、フワフワのまま帰路についたのだが・・・
 
よく覚えていないのは何故だろう?(/–)/

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