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2005-08-05

冒涜

「あのさ・・・モルトをトニックで割ってくれない?」
 
「トニック・・・ですか?」
 
「うん、ちょっと実験したくて」
 
 
サントリーがあの手この手でウィスキーを飲ます手段を提案しているが、
ウィスキーのトニック割りの提案にはちょっとばかり驚いた。
 
ウィスキーの甘みは楽しみの一つ。
 
それを真っ向から否定するような飲み方だから、
酔うための道具として考えている事を想像させられる。
 
でも、若者に受ける味わいだ・・という事は理解できるので
実験してみる事にしたわけだ(^_^;)
 
 
「何をベースにします?」
 
「からっとしたそっけないヤツ」
 
「う・・・・ん、じゃ、グラントは?」
 
「なるほど。
 そうしましょう。
 え?
 それっと何年?」
 
「25年」
 
「お・・・い。
 いくら何でも、そりゃ冒涜じゃん。」
 
「どうせなら、とことん・・・・」
 
 
という事で、グレングラント25年のトニック割りが登場した。
 
こんなもんがねぇ・・・
と思いつつ飲んでみると・・・・
 
あれ?
美味いじゃん、コレ。
 
蒸し暑い夜にビール代わりに飲むには、
ハイボールより飲みやすいかも知れない。
 
気が付くと、ほぼ一気飲み状態(^_^;)
 
で、二杯目にはベースをアイラにしてみた。
(カリラ(58.3%)+トニック)
 
すると・・・・
これがまた妙な面白さがあって、美味い。
 
スーっと入ってくる気持ちよさの中に、アイラの個性が見え隠れする。
そしてカスクストレングスが、しっかりと酔いをのせてくれるワケで・・・(^_^)
 
 
「意外に面白い。
 でも、モルトを楽しむ飲み方じゃない・・ねぇ」
 
「トニックだからある程度はしょうがないですね」
 
「でもこれ・・・酔うかも」
 
「炭酸って酔いを誘いますから。
 で、次はどうします?」
 
「マッカラン7年で。
 サントリーが売りたいモルトに、サントリーの提案する飲み方を」
 
 
・・・・・・・(^_^;)
 
これ、失敗。
マッカラン+トニックは、訳のわからない飲み方にしかならない(爆)
 
 
結論:冒涜に値する飲み方でも、素性の良さは美味さを演出できる。

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