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私的情報に負けるマスコミ

最近、恐いなと思う事。
それはPush型の情報社会。
 
しかしそのPush型情報は決して新しくない。
 
新聞、ラジオ、テレビなどは
まさにそのPush型情報発信に他ならないからだ。
 
しかしその威力の凄まじさを知っているのは、それらを活用してきた国家。
 
意図を持って行う情報発信は大衆の感情を操作する事ができるからで
戦争等に積極的に使われている事は史実が証明している。
 
 
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情報コンテンツを作ってきた側の人間として
常に心がけるのは公平性。
 
「演出」という名の傲慢な切り口は、
裏取りによる事実確認で許諾を得て
伝えるべき情報の表現で色づけされてやっと、
その何割かが見た人に残っていく。
 
だからこそ、コンテンツを作る時は
慎重に真摯に作る「クセ」が自ずとついていくものなのだ。
 
ただ、そういう基本的な経験を積み重ねたベテラン達は高コスト故に現場を追われ、
高い点数(視聴率?)が取れれば何でも良い
と考える利己主義(もしくは配慮に欠けた)な人が現場を仕切りだしてから
正直、マスコミは自身の価値を下げてしまったように見えてならない。
 
そして、
芸人やゲイが勝手に喋る番組が粗製濫造によって淘汰され
「事実は小説よりも奇なり」を利用する
ドキュメンタリータッチなプログラムが増えてきた・・と。
 
要するに「面白い」という事を理解できない人達がプログラムを作っていて、
マスコミの存在そのものが「暴力的」なものだと理解できていないのだろうね。
 
魅力を失ったマスコミは
裏付けも甘く事実誤認も多い「私的な情報」に負けて
急速に価値を下げていく。
 
無規制に発信される「私的情報」は
偏向したり毒があるからこそ魅力的だが、
その分、誰かを傷つける可能性も大きくて、
だから始末に悪い。
 
 

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今回の参院選。
 
SNSを積極的に使った共産党は議席を微増し、
維新は案の定な結果となり、
一番活用しなかった自民党は大勝した。
 
この事実は
それでもまだ、SNSに対する不信感を感じる人達が
投票した人達の中では多かったという事なのかも知れないが。
(年齢層の問題もあるけどね)
 

 
街を歩けば、
スマホに夢中な歩行者がぶつかってくる時代だ。

ユーザーは、
Pushされた情報に反応しないとリレーションが失われる
と感じさせられていて、どこでもスマホ・・な状況になっている。
 
マスコミに利用価値が見出せ無ければ
国家はSNSに手を出すと予測できるけど
実際のところは、どうなんだろうね。

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