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グレンリベット1978

ファイネスト・アンド・レアレスト
 グレンリベット1978 29年 52.6%
(キングスバリー)
 
 
私にとっては、2本目のファイネスト・アンド・レアレスト。
 
最近このシリーズが続々リリースされ、
(クライネリッシュ、カリラ、ストラスアイラ、バリンダロッホ、
 リンクウッド・・・)
いよいよキングスバリーのレアモルトも売り時を迎えた・・という事か。
 
60年代モルトのストックは殆ど無くなり、
70年代モルトもこうやって最後の一般販売に移ったようで、
70年代~モルトを仕込むチャンスの1つとして「あったらよろしく」と
オーダーしておいたのだ。
 
最初に手に入れたこのシリーズはマッカラン1976だったが、
今回はリベット。
そしてもう一本ロングモーンも控えている。
 
 
さて、能書きを連ねるより、味わってみよう。
 
 
最初は・・・
カスクの強さと最初の刺激臭が立つ香りだけの酒・・・ではあるが、
勿論そんな事は承知している。
 
で・・・
開くまで、ゆっくりと時間をかけてみる。
 
何せ29年物だ。
最低でも30分はかかるはず・・・・
 
 
5分、10分、15分・・・と変化を見るが、
舌に刺さる強さや懐かしい麦の香りが少しある位で、
その奥に隠れる何かは、ガンとして出て来ない。
 
まぁ、口開けの最初の一杯。
 
そんなにすぐ開いてしまっては、面白みは無く、
また、瓶内熟成が期待できない「だめモルト」でも困るワケで(^_^;)
 
 
お?
おぉ??
 
これは???
 
30分を過ぎた頃からか・・・
舌に刺さる刺激が消えて円やかな味わいが出てきた頃、
強い香りの奥から、バーボンカスクらしいバニラ香と共に
リベットらしい花粉を思わせるようなスパイシーなクセと、
スミレの蜂蜜に似た味わいと匂いが出現した。
 
あぁ・・
懐かしい・・(^_^)
 
最初にモルトにはまった頃、マッカランの18年よりも美味しいと感じていた
グレンリベット18年を思い出させるような顔つきが、そこにあった。
 
そしてさらに30分・・・・
 
 
舌にまとわりつくような、それでいて気持ちのよい口当たりと、
少し薄れてしまったバニラ香、麦本来の香りに、砂糖をぶちまけたような甘み、
それらが渾然一体となってバランス良く存在している状態。
 
78年は、リベットが急速にクオリティを下げ始める直前の頃。
 
その最後の息吹を、こうやって思い出させる酒に出会える事は、
馬鹿まっしぐらな私にとってはこの上ない喜びだ。
 
あ・・・・
しまった。
 
先にもう一本のロングモーン1980から飲めば良かった。
どう考えても、こっちの方が美味い・・はず。
 
という事で、面倒だ・・・
 
 
「すいません、もう一本も出してください」
 
「え?」
 
 
すいません、馬鹿です(/–)/

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