- 2005-12-09 (金) 1:10
- 日記的雑感
「こんな珍しいウィスキーがあるんですけど飲みますか?」
「何これ?」
そこに出されたボトルは、金ピカのラベルの派手なやつ。
しかもラベルに書かれている絵は、髭面オヤジがキルト履いて踊ってる・・・
「何?この『マッチョ60%』って?」
「アルコール分60%のブレンデッドなんですよ。
なんとあの『ジョン・ミルロイ』が作ったやつで・・・」
「え?
そうなの??」
で、よ~く見ると、髭面オヤジはミルロイ氏の似顔絵で、
彼の情熱がその表情からうかがえるような笑顔になっているのだ。
「飲むよ、もちろん」
「これが結構・・・美味いんですよ(^_^)」
60%のウィスキーをストレートで飲む事は、
今さら驚く事でもなんでもない。
ただ、ブレンデッドで60%というのは、私の記憶の中にも無いような気がするわけで・・・
ズシン・・とくる迫力の中に、ブレンデッドならではバランスの良い旨さがあって、
モルトの比率が高い可能性を裏打ちするように、奥行きと変化の幅が広く感じる。
グレーンらしい香りも、アルコールの強さに麻痺させられて、
何というか、まさにモルト馬鹿御用達と言った味わいが、グラスの中に展開する。
「これ、美味いじゃん」
「侮れないっすよね」
「ミルロイって、結構な歳だよねぇ」
「本当に、ウィスキーが好きなんでしょうねぇ」
フリスキーとは「浮かれ騒ぐ」とか「よくじゃれる」という風に訳されるが、
私にとってはどっかのキャットフードの名前の方がイメージしやすい。
でもって、このウィスキーは、
飲んべえがまっしぐらに駆け寄ってきそうなウィスキーなのか・・・と、
邪推したくなるほど笑えるネーミングだったりする。
ラベルにも書いてあったが、50年以上も業界で働いているミルロイ氏のパワーは、
極東の小島に住むモルト馬鹿にも、幸せをもたらしてくれるようだ(^_^)
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