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年の瀬を感じない

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会社都合で退職を余儀なくされた人や、
職場自体が壊れてしまって居場所が無くなった人が、
かなり近い距離に少なからずいる今年の師走。
 
悲喜こもごもな街中を歩いても、
今までの商売が成り立たずに青くなっている人達や、
置かれている状況を理解出来ずに孤独に威張りくさっている人達が見えて、
年の瀬ならではの空気が全然感じられないでいる。
 
 
去年は派遣村の騒ぎがあったけど、
今年は派遣業者を潰しかねない改正案が出され、
就職口が減りかねない動きが見えている。
 
税収が減ってる時に理想に突っ走れる総理にも不安は感じるが、
クリスマスの日に1人も客が入らないレストランがあるって現実は、
政府の感覚の乖離を感じさせるのに充分だ。
 
 
テレビの、派遣切りにあった人のインタビューを聞いて思ったのは、
「高望みなんてしてない」と言いつつ仕事を選んでいる現実の怖さ。
 
福祉の現場は何時だって人手不足なんだけどな・・と思いながらも、
同年代の友人、仕事探しに苦労する姿を見ると、
今の社会の厳しさや難しさがあまりに厳しい事にも気付かされる。
 
 
明日は仕事納め・・だけど、
管理部門は銀行が動いているウチは休めない。
そして現場は、休みなど関係無い。
 
感覚的にクリスマスも正月も関係無いって思う我々は、
クリスマスや年の瀬、そして正月は町並みの空気で感じている。

 
だけど、何故か今年は、
その空気さえ感じられない・・・んだよね。
 
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