- 2005-01-29 (土) 12:50
- 日記的雑感
アーティザン・カスクという名の付いたモルトがモレンジから出る。
91年にモレンジが作ったバーボン用新樽は、4年間バーボンを熟成した後、
モレンジの熟成の役を担う。
そうやって出来たモルトは、46%のアルコール濃度に調整され、
500mlのスペシャルボトルに入れられて市場に流れるのだ。
「試しに飲んでみます?」
「もちろんです」
という会話をキッカケに、いつものテイスティングが始まる。
グレン・モレンジ18年
グレン・モレンジ・アーティザン・カスク
この2杯をテイスティンググラスに入れて両方を少しずつなめながら
その違いを確かめていく。
最初は、素っ気ない顔。
香りも弱く、アルコールが舌を刺す。
しかし10分を過ぎる頃から、明確にモレンジらしいバニラ香を立ち上らせ、
味わいは少しスパイシーでありながらも18年に良く似た色を見せてくる。
舌触りは比べるのが可愛そうだが、18年には及ばない。
しかし香りは、18年とは違う素直で広がりのある、豊かな物に変化していった。
良く似ている・・・
と素直に感じる。
そしてそれは、凄い事だと・・・思う。
90年代に作ったモルトもちゃんとしている、と言える根拠を、
この一杯が雄弁に語っているのだ。
軍配は18年。
でも、コストパフォーマンスを考えたら、アーティザン・カスク。
「あの・・・何本入れます?」
「あるだけ・・じゃなくて、何本取れるの?」
「3本です」
「じゃ、3本入れたら?
間違いなく私が飲んじゃうから」
やっぱり、馬鹿まっしぐら(/–)/
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