2009-03

「１００年に一度の経済危機、と誰が言ったのか？
　マスコミが騒ぎすぎて経済不況になったのではないのか？」

そんな刺激的な発言から始まった講演会を聞きながら、
思う事があった。

　
講師は７０歳にして現役の社長で、
ゴム製品を世界に向けて製造販売する大企業を切り盛りしている他、
大学の客員教授として教鞭を取っている。

講演会に参加する人達は企業のトップが多く、
講演内容もその人達に向けてテーマ設定がされていた。
　

「仕事は人物の中身を作り、趣味・遊びは人物の風格をつくる」

生き方の美学と職業的美意識を持て、と彼は説いたが、
生き方に美学を持つ事で品格は育つ・・と以前から思っていた私は、
彼が何故、地方都市で頑張っていても、世界的企業になれたのか・・
を理解できたように思う。

　
彼の話は多岐に渡り、
無駄を排する事とルールを厳守する事、
トップの考えをスタッフ全員に伝え理解させ判断能力をつけさせる等、
なるほどと思う事が多くあった。

そしてその全ては前へ進むための鍵であり、
実際にその鍵を取って鍵穴に差して回し
己の力でドアを開けないと、次のステージには向かえない、という事だ。

　　
このところずっと思っているのは、
実際に行動する事でしか、自分を変える事は為し得ない・・・という事。

たまたま聞くハメになった講演会で講師が同じ事を説くのを聞くと、
行動したから今の彼の地位がある、という答えが見えて快かった。

　　
最近の政治がおかしいのは、
最初から全部揃っている環境で育ち、
努力少なく政治家になれてしまった人間が仕切りだしているからで、
有権者の気持ちを代弁する事より、自らの考えを主に政治を動かしている結果だ。

下らない派閥争いや既得権益にすがる口だけ立派な人間達には、
大きな社会を動かしていくのは無理なのだ・・と思う。

　　
見るべきは行動だ。

その行動が一貫してその人なりの筋が通っているなら、
やがて廻りはその人を評価する。

会社の中でも同じで、
結局は行動が伴っているかどうかで、
その人間の暗黙的地位ができあがっているはずだ。

　　
私は・・・
行動でしか「自分の存在価値」をアピールできない。

私の言葉は、時として刃になって他人を傷つけるし、
口から出た言葉には責任を持ちたいから、
多くを語らず行動で示すスタイルになってしまったようだ。

講師のように、自分の考えや行動を、
他人に解りやすく説得力を持って話せる人間であったら・・とも思うが、
そうなると今の自分を否定する事になる。
　
　　　
という事で、結果を出すしかない・・・日々が、
これからも続くんだろうなぁ・・・(^_^;)

疲れてるね・・・
と言われる

うん
凄く疲れてる

顔がどす黒いよ？
と言われる

うん
身体にきてるよ

不条理と不公平
客観を装った主観の横暴が
絶望の誘惑となって微笑みかける

漆黒の波間に溢れる街の灯が
今、自分に見えている世界に
唯一残っている何かのように輝いている。

わかってるさ
能力以上に動けない事は

だから
ゆっくり休む努力をしよう

会いたい人には会う事にしよう

飲みたい時は飲んで
寝たい時には寝よう

今までもそうだったし
これからもそう生きるしかないのだから