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Renaissance

1998年の原酒が10年の時間を経てTENに向かう道筋を、
6年・8年・9年とスペシャルシリーズとしてリリースしてきたアドベッグ。
 
そしてその集大成として10年熟成のカスクストレングスをリリースし、
このシリーズを完結する・・とアドベッグから連絡が来たのは、
もう3ヶ月も前の事だった。
 
9年のAlmostThereはある意味、これでシリーズ完結でいいのでは?
と思うほどバランスが取れ、6年のVeryYoungが時間によってここまで熟成
するのか・・・と思うほどの変化を楽しめる。
新生アドベッグの象徴的味わいを楽しめるカスクストレングスだと思った。
 
で、それがTENになったらこうだよ・・・というのがルネッサンスなら、
定番品のTENのカスク物として味わえる、と考えれば良いのだろうか?
 
 
まぁ、頭で考えても解らない。
酒は飲んでみないとね・・・・(^_^;)
という事で、例によって飲み比べをしてみた。
 
AlmostThere vs Renaissance
 
どちらもカスクストレングスだから、度数は 55.9% vs 54.1% となる。
 
 
口開けは穏やかで、トップノートにはあまり刺激的な香りが無い。
一嘗めしてみると・・・・
 
うわっ・・・凄ぇ
 
アドベッグらしい味わいが濃厚で、ピーティー・スモーキー・スウィート・・・
という味わいが実にバランス良く整っている。
 
でもコレってそっくり?と思って9年を飲むと、笑った。
 
ブラインドで飲んだら、比べて飲まない限り解らないほど、そっくりだ(^_^;)
 
でも、確実に違う点がある。
それは、香りの形だ。
 
9年は既に口が開いていて、瓶内熟成が進んだものだから、
それを同一に考えるのは乱暴なので、例によって放置プレイに入る。
 
5分毎に味わいながら30分。
 
 
 
 
う・・・・ん
これは、現在のモルトが取っている方向性に沿った造りが
されているモルトかも知れない。
 
要するに、劇的に世界が変わっていくような楽しさが少ないのだ。
 
たかが10年以下のモルトにそこまで求めるのは酷かも知れないが、
変化の幅は狭く、そういう意味での楽しみは弱い。
 
だけど、30分置く事で得られる柔らかい飲み口と、
洗いざらしのタオルのような気持ちよさは、
このモルトの中で18年や25年の熟成に耐える樽があったとすれば、
かなり期待できる兆しを感じさせる。
 
9年の方が柔らかくバランスが良くて、香りが楽しい。
10年はボディが太くてズシリとした味わいが楽しめる。
 
 
うん、良いモルトだね(^_^)
 
アイラ好きの人には、
このRenaissanceを味わってみる事を、勧めたい。
 
カスクストレングスだから、
ニートでもトゥワイスアップでも楽しめる。
 
そして、21世紀のアドベッグの顔ができあがった事を、
誰もがしっかりと感じられるだろう。
 
 
しかし・・・・
相変わらず、馬鹿まっしぐらですな(/–)/

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