- 2008-04-25 (金) 1:51
 - 日記的雑感
 
一応、当初予算を固める事ができた。
以前、総務を預かっていた時に比べて、
				遙かに緻密で、しかもかなり早期に仕上げた・・と言っていい。 
そんな時、突然若手のDに尋ねられた。
「いつも計算してますけど、
				 いったい何を計算しているんですか?」
なるほど・・・
毎日マイペースで、
				ひたすらエクセルと格闘している私の行動は、
				言葉と映像の世界に生きている人間から見ると、理解不能だろう。
会社の中を流れる金を1円単位でおっかけて、
				1つの仕事にかかるコスト、そして人件費、さらには会社を維持する費用・・・
				等を全部計算し、それを新しい年の予算に反映させる。
書いちゃうと簡単だけど、たかが足し算・引き算の表を作るだけなんだけど、
				正確に作り上げる事はかなり難しく、その上、作り上げる表は用途に応じて、
				理論的に構築し、しかも無駄をそぎ落とした設計をしないと動かなくなる・・・
				というネガティブな部分もあるわけで、
				その作業は数学的頭脳と過去の経験を書き込んでおく記憶力が問われるのだ。
まぁ・・・
				分析の為のツールとして、小遣い帳を丁寧につけてるもの(^_^;)
でも、その簡単な事ができないヤツが多すぎて、
				結局私がその作業をしているワケだ。
どこかで、10億着服した・・という事件があったが、
				そんな話題を耳にすると、そりゃそうだろ・・・と思い当たる事がある。
経理は、お金を動かし、その流れを記録する仕事を担っているが、
				全てその証拠として伝票を発行し、上席に承認印をもらう、という
				責任所在を明らかにする作業が伴うものだ。
だが、肩書きだけついている総務・経理の実務に疎い上席から見ると、
				伝票なんて、ただ数字だけ書いてある意味不明な物。
だから、実務をやっている人間に「やっといて・・・」と命令し、
				内容を確認せずに印だけ押してしまう・・・・。
で・・・
				実に簡単に着服できてしまったのだろう。
管理をする人間が、回ってくる伝票だけ見て、
				ちゃんとその意味を把握せずに印だけ押してくれるのなら、
				実際の口座に幾ら入ってるかも確認しないのは当たり前で、
				ちょっと頭が回るヤツがちゃんと辻褄を合わせて動いていればまずバレないのだ。
つまり、管理職という肩書きにふんぞり返ってる奴らが、
				いいように手玉に取られだけの事で、どんな企業でも起きかねない問題なのだが、
				それよりも問題なのは、たった1人の大胆な犯行の結果、全職員の給与と
				退職金を減額する・・・という間抜けな対応だ。
管理監督の地位に居た人間が取るべき責任を、真面目に仕事をしている職員まで
				含めた全職員にも取らせるって・・・・(/–)/
組織ぐるみにも見える問題から起きた損失ではないのだから、
				責任取るべき人間がちゃんと責任取りなさいよ・・と言いたい。
会社の中で高い地位にある人間は、
				一般職員より要求される仕事量も責任の度合も大きく、
				だからこそ報酬も高くなっている。
そんな人間が、無責任極まりないずさんな管理をしているだけでも問題で、
				極端な言い方をすれば、責任を持たなくてはいけない期間の全報酬の返還と
				懲戒解雇は当然・・・と言われても仕方ないのだ。
「まぁ・・・
				 会社の収支を予測したり、これからの経営の方向を見定める為にも、
				 全ての金の動きを把握しなくちゃいけないんだよ」
「はぁ・・・
				 そうなんですか。」
「それをやってないと、
				 給料払えなくなっちゃいました・・・みたいな事態も
				 起きちゃう可能性があるんだよ」
若手Dは、なんとなくわかったような顔をしてくれたが、
				実際のところは、理解にはほど遠いだろう。
だが、そんな理解は必要ない。
				それよりも、人間1人がその金の流れを把握するためだけに、
				毎日ガリガリと仕事をしているんだ・・と気付いてもらう事の方が大きい。
しかし・・・
				何処の会社も、ちゃんと管理のできない管理職が居るって事・・・かなぁ(^_^;)
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